パインアップルて言うてる人見たことない
朝、通勤途中で一軒家の前に、ご自由にどうぞと書かれた雑貨が山ほど置いてある。
この家、どうやら整理をしているようで、毎日のように不用品が日々家の前に出されている、以前もスピーカーやら植木鉢やらが山ほど出されていた、いつの間にやらなくなっているので誰かが持っていっているに違いない。
今日は、フレームが大量に出されている、しかもなんだか素敵なやつがある、だが今から仕事なので持って行くわけにはいかない、帰りまでありますよう、と祈りながら出勤。
上司と営業同行、大阪まで車移動。
仕事ぶりなどを褒められたかと思えば、おいしいごはんの店の話や平和な話(かっこいいパンの食べ方、鼻毛が出てる時教え合うためにサインを考えたり)を車中でずっとする、気の合う上司で本当によかったなと思う。
お昼、びっくりドンキーに立ち寄る、普段であればポテサラパケットディッシュ一択であるが、昨日イケアへの道中で友人の恋人はパインバーグディッシュ一択だ、と言うていたのを思い出す、パインバーグとはその名の通りパイナップルがハンバーグの上にデーンと並べられたもので、まさかそんなもん頼む奴おらへんやろと思っていたので身近な人がそれを好んでいると知り驚いた、が、しかし、酢豚のパイナップル割とありかもしれんと思い始めた昨今の己、保守派から革新派への一歩をと思い、ただ口に合わなかった時の予防線としてパイナップルとカレーが載っているものを注文。
上司には、そんなもん食べる奴おらへんやろ、と言われるが、いやそれがパンフレットの表紙を飾るくらいのメニューみたいなんですよ、ほら、とわざわざレジ横に戻り、パンフレットを取ってきて見せる。
運ばれてきたパインバーグ、悪くなかった、おいしい、これ一択にはならんけど、なかなかいい、たまに頼みそう、上司にひとくちいりますか、と聞くと俺はまだそこの域には達してないんや、と断られる。
ちゃっかりごちそうになる、ありがとうございます。
フレームありますように、と祈りながら小走りで家路を急ぐ、ある、あった、狙ってたやつあった、フランス王朝みたいなフレームはちょっとギラつきすぎやから置いといて、とりあえず気に入りを3つほど頂く、エコバッグにねじこむが、いいフレームなのかめちゃくちゃ重い、つらい、あと少しの距離が遠い。
さて、ここで問題です、音を立てて何かが確実にちぎれました、ちぎれたもの、それは一体なんでしょう。
はい、正解は腕でもエコバッグでもなく、わたしの心です。
ヘトヘトで帰宅。
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