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いつか言いたいな、へのつっぱりはいらんですよ

朝から電車を降り過ごすわ、そば屋に傘を忘れて走って取りに戻るわでぼんやりの境地。

お笑いを見にいくというのにずっとぼんやりした道すがら、なぜか突っ張り棒を購入する、これはだいぶぼんやりしてる、ぼんやりとかじゃないかも、とにかくまずってる、絶対に今じゃない。
突っ張り棒抱えて劇場の狭い椅子に腰掛けるのはかなり嫌がられるはず、高さを出すのはほんまにあかんと思い股に突っ張り棒をはさんでなんとかどうにか、己の座高と棒の高さを合わせて目くらまし、小学生の頃クラスで前から2番目の身長だったのにクラスいち座高が高かったわたしの腕の見せどころである、後ろの客よ、見よ、これが昭和の産物、真の哀戦士の背中だ。

ひさびさのライブ、チケットを取るか取らないかで悩んでいたもので結局取らなかったのだが、友人が行けなくなったので譲ってもらい代わりに行かせてもらうことに。嬉。
横の客がガチ恋勢で推しが何を言っても大きな声で笑い手を叩き目をハートにしている女で、あまりの声のでかさに話が入ってこない部分もあった、推しを甘やかすな!という気持ちでお笑いを見ている嫌なお笑いファンの己としては思うところあった、でもああいうタイプのお客さんがいるからこそ推しは輝いたりもする、えらそうにわたしは何言うてんねん、だからお笑い好きのややこしい奴嫌いやねん、黙りたい、誰か早くドブに突き落として。
いやしかし、お笑いガチオタの女ってやっぱり独特の雰囲気纏ってんなあと思う、わたしもその一員に見えているのかと思うと思わず吐きそうに。
それにしても好きな人しか出ていないトークライブ、ゆかいゆかい、演者の皆様お元気そうでなにより、やっと来れたのが本当にうれしい。

突っ張り棒がいかんせん邪魔なので新居に寄って棒をぶちこむ。
かなり古い家なので引越し前にして既に色々と気になる点はある、しかしどんな家も住めば都になるであろうことは知っている、前の住人は7年住んでいたとのことなので悪い家ではないと信じる。
原付に乗り、雨の中ツッパリハイスクールロックンロールを口ずさみながら、この世でいちばん黄色いカッパを着て安全運転で帰る、完全なる非ツッパリ。

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