遅れてきた母の日、山賊が行く

わたしは人間として相当クソの部類に入る人間ではあるんですが、クソにも親ちゅうもんがおりまして、懺悔に似た気持ちで母の日に感謝を伝えに本日実家に帰らせていただきましたとさ。花束なんか持って。
シュークリーム買って。
母の日はこないだの日曜日やったらしいんやけど、その日はへらへらして大酒飲んだりしてたからちょっといけへんかったわけ。
まだ住所変更してないから、わたしのふるさと納税で実家の方に届いたちょっとええ肉を月曜の夜から冷蔵庫に移して解凍しといてや、火曜帰るし、とかなんとか言うて、だから今日はすき焼き。

わたし、生きててすいません、て思うこと死ぬほど多いわ、実は、ほんまに死んだろかなと思ったこともある、今後も孫の顔を見せることはないし、出戻りですし、酒飲んで大騒ぎですし、こんな子に育ち上がってもうた、こうなったのはあんたらのせいちゃうとは思うけど、多分一端は担ってるやろうからなんとも言えん、でもわたしは大人になってもすきなひとにすきやでって素直にちゃんと言えるし、弱ってる人の背中はさすることができるし、それはあんたらが教えてくれたことちゃうかなーって思うわ、たぶん姉弟の中で一番むちゃくちゃやけど、情が深くて広い愛は持ったと思う、ほんまにひどい仕上がりやけども。
あんな手狭な家でよう子供3人も作ったなとは思うし、無謀が過ぎるけどいつも許してくれてありがとう。
などと思ってはいるけど面と向かって言うこともなく、花を渡した後は山賊のように肉を食い荒らし、親に怒鳴り散らして、実家に置いてある漫画詰めれるだけリュックに詰め今日も早々と退散。

長生きせえとは無理には言わんけど最期まで元気でいろよ、とは思う。
わたしはわたしなりのやり方であいしてるのやで。

どう？みんな、ちょっと感動した？
やーい、ざまあみろ！！

※現在放映されているサントリー伊右衛門のCMでモックンと永野芽郁さんが向かい合っている後ろで揺れている布はうちの父がデザインしたものです、右から2番目以外の布はデザインしたってよ、よかったら見たってください
(SNSでも言えと言われたので言いました)