幻影異聞録#FE Encoreをクリアした感想

購入経緯

 昨年のティアキン購入時に利用したニンテンドーカタログチケットの期限が迫っていたため、対象ソフト一覧から選び出したのがこのソフトだった。風花雪月以来、すっかりFEシリーズがお気に入りの仲間入りを果たしており、またいつかトライしようと思っているペルソナや女神転生シリーズへの導入としての位置づけも期待して、本ソフトの購入に至った。

ストーリー

 正義感ある主人公一行が世界の崩壊を目論む悪役を退けるという、わかりやすく清々しい構成だった。主人公が怪事件に巻き込まれたところから始まり、関連事件を追いかけていくうちに仲間が増え、やがて悪役との最終決戦に臨む。コラボ作品らしく、ストーリー自体はサッパリと気持ちのいい内容だった。

世界観

 女神転生やペルソナシリーズで見られるような現代東京をモデルとし、そこで活躍するタレントたちが、悪魔やペルソナの位置で登場するFEの英雄たちとともに戦っていく世界である。FE・幻影異聞録とは異なり、総じてポップな雰囲気の世界デザインがなされている。細かな設定はゲーム内で明かされないが、そういうモノと受け入れて素直に楽しむことができた。

コラボ要素

 FEのキャラが登場するものの、その英雄たちのキャラデザはFEシリーズから大きく変更されており(チキはまさしくチキであったが)、原作のエッセンスを残した別キャラといった装いであった。しかし、キャラの来歴などは反映されており、サブイベントや随所での振る舞いは確かにFEに登場するキャラクターたちであった。また武器種の三すくみや弓による飛行ユニットへの特攻などはFE既プレイ勢の視点ではとっつきやすかった。

戦闘システム

 なんといってもやはり、セッションの爽快感がこのゲームの魅力を大きく引き上げていた。レベルデザインから見てもコレで火力を出すようになっていたが、そういう事情を抜きにしても、単純にパーティメンバーが畳み掛ける連続攻撃やアツいカットイン演出はセッションさせたくなるものだった。確率で発生するアドリブセッションを挟むと、連続攻撃の二周目に入りコンボ数が一気に二倍なるという派手さがあり、またその演出での歌唱シーンにもプレイヤーを惹き込む魅力があった。

総評

 手軽に遊ぶRPGとしてピッタリサイズなプレイ体験だった。ペルソナやFEの本編のボリュームを求めるなら物足りないかもしれないが、ちょっとやってみるには丁度良いだろう。これからペルソナシリーズにも触れていこうか、FEシリーズに戻ってみるか悩ましい。

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