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シナリオの書き方04「誰かを傷付ける」

 こんにちは。ザラキマです。
 前回は間違った目標について書きました。
 今回は一般的にウケがいい目標だとしても、どこかで誰かが傷付いていることを念頭に置きましょう。

結論「誰も傷付かない創作物なんぞ存在しない」


●大前提

 誰も傷付かない創作物は存在しません。全員が楽しく遊べるシナリオは存在しない、とも言えます。
 貴方が魅力を感じた漫画や映画であっても、世界のどこかではそれで傷付いている人も居ます。何故なら人間は個人個人で感性が異なるためです。それを好きな人も居れば嫌いな人も存在します。
 そのためシナリオを書く際の配慮として、誰かを傷付けそうな要素がある場合は予め明記して、衝突を避けることが重要です。

●CoCに置ける“トーン”

 CoCでは卓参加者がシナリオがどういう傾向な物なのかを事前に知れるよう、トーンの設定と公開が推奨されています。あまり詳しく書けないので、確認したい方はお手持ちの基本ルルブ181頁を参照してください。
 このトーンではシナリオの大まかな設定が知れる他、デリケートなテーマを扱う際にそれ系が苦手な方が参加を避けてくれる。という利点があります。

●社会風刺に置けるトーンの重要性

 私は現代社会を皮肉った風刺的なシナリオを書いています。
 現代における特定の社会や構造の欠点をバカにしている。とも言えるでしょう。
 従って普通のシナリオよりも誰かを傷付ける可能性は非情に高いです。ブラック企業の悪徳経営者や、飲食店で自分が神だと主張する客。規制しようとしている部門への知識が足りていない政治家など。自分が程遠いと思っている存在でも、同卓者にそういう方や関係者がいるかもしれないです。
 なのでトーンは必ず作成し、誰でも確認できるように表記しています。そういう要素がNGな方との衝突を避けるためにも一番配慮している部分です。

●終わりに

 自分が本当に書きたい事が世間ではタブーとされている物だったり、それに類似したデリケートな物だったりする場合は、絶対にトーンを表記して誰でも確認できるようにしてください。多少シナリオの情報を出す形になったとしても、卓中の衝突を避けられるのであれば安い物でしょう。
 そこまで尖ったシナリオを書くつもりは無くても絶対にトーンは表記してください。常に誰かを傷付けてしまう可能性があることを改めて認識しましょう。

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