🏆第36回日本ゴールドディスク大賞💿

今年も日本ゴールドディスク大賞の発表がありました。
第1回の1987年と大きく状況が様変わりした音楽業界に於いて、そのイベントの持つ意味合いは変わってきているとは思いますが、今年は注目したいと思います。

なぜなら、この度、私の推しが見事大賞に輝いたからです。

《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》

　★洋楽部門 : ザ・ビートルズ

デビュー60周年の年に、さすがの我らがビートルズです。

今回は、《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》に加え、昨年リリースの ”LET IT BE Special Edition” が《アルバム・オブ・ザ・イヤー／洋楽部門》の「ベスト3アルバム」に選出されています。
加えて、今回の受賞により、ビートルズは洋楽部門最多となる7度目の受賞を果たしたことになります。

驚きの売り上げ枚数

本日配信になったoriconの関連ニュースを読んでいて、気になることがありました。

▶︎ニュース原稿はこちら。

1987年に制定された日本ゴールドディスク大賞の選定基準は、「総出荷数から返品数を差し引いたCDやビデオなどの正味売上実績と、有料音楽配信の売上実績」で、「その年のレコード産業に大きく貢献したアーティストと作品を顕彰するもの」とされています。

そして、《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》は、前年の１年間の、CD・音楽ビデオ・有料音楽配信などの売上金額が最も多かったアーティストに贈られるものです。

oriconの記事には、日本レコード協会によるアーティストの前年の売上が記載されていたのですが、今回《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》洋楽部門に輝いたビートルズの各種媒体のその売上枚数（DL数）を見て、私は「え？」と思ったのです。
その驚きは、「こんなに売れてるの！」ではなく、逆でした。

「え？？こんなに少ないの？」と。

そこで、近年の洋邦アーティストの各種売り上げ枚数を、いくつかまとめて比較してみました。
例に挙げたのは、過去のoriconの記事の中から売上枚数を抜粋でき、私が個人的に特徴的だなと思ったアーティストです（つまり”気まぐれ”🤣）。

Artist of the Year 洋楽部門　売上枚数比較

Artist of the Year 邦楽部門　売上枚数比較

邦楽と比較して、洋楽の売上枚数はかなり少ないのが簡単に見て取れるのですが、やはり最初に違和感を抱いたように、今回のビートルズの売上枚数は特に数字が小さい印象です。
素人考えでは今回の受賞に際しては、ビートルズは単価の高い “Let It Be special edition”（［スーパー・デラックス］国内仕様／完全生産限定盤の場合、税込¥19,800 ）の売上が貢献しているのだと思いますが、数字だけ見るとかなり寂しいものがあります。

一覧に記載したビートルズ5回目の《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》受賞となった第30回受賞の際は、ベスト盤『１』のステレオ・ミックスとそのMV集の売上が受賞に貢献しており、枚数もそこそこ出ているように見えます。

一方で、ボヘミアン・ラプソディ効果によるクイーンの売上は純粋にすごいと感じました。
2018年に洋楽で50万枚超えるというのはかなりの快挙だと思いますし、表には記載していませんが、クイーンは翌年2019年にもアルバム46万2485枚を売り上げており、3年連続で《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》を受賞しています🏆✨

２年連続受賞に向けて

ウィルスの猛威によるライブイベント等の減少や、ストリーミングサービスの普及による楽曲単位の購入などの影響もあるのでしょうが、ビートルズに関わらずここ２年の洋楽各種商品の売り上げについては、由々しき状況だと感じます。

一覧で売り上げを比較したまとめとしては、今回のビートルズの売り上げに関しては 計上されている「シングル 411枚」という数字が自分の中では一番興味深かったかもしれません。。

ビートルズの初めての日本ゴールドディスク大賞《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》受賞は、1988年の初CD化まで遡ります。

そして新曲発売、iTuneでのデジタル配信開始、リミックス発売と、1970年の解散以降、10年の間に少なくとも1度ずつ私たちに新しいBig Newsを届けてくれていました。

そして2016年、2018年、2022年と、最近は受賞ラッシュが続いています。

解散から52年が経っていますが、ビートルズは未だ現役さながら伝説を作り続けている奇跡のバンドだと、改めて感じました。

今年はビートルズ・レコードデビューから60周年の記念の年なので、また何か新たなリリース情報がアナウンスされるのではないかと期待しています。

そして、再びビートルズ祭りな1年を過ごした後、第37回の《アーティスト・オブ・ザ・イヤー》受賞、つまり、バンド史上初となる２年連続受賞を達成して欲しいと願っています。