MCU最新作『ブラック・ウィドウ』公開に備えよ!戦う繊細な女性は美しい。
今日は映画のお話です。
マーベルです。MCUです。ブラック・ウィドウです。スカーレット・ヨハンソンです。
私はドラマ同様、映画にもさほど明るくない人間なのですが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に関してはとてつもなく情熱を注いでいた時期があります。
MCUについてはとてもお詳しい方が多数いらっしゃると思うので、語るほどに知識の薄さが浮かび上がってきそうではあるのですが、あえて取り上げてみたいと思います。
というのも、来たる7月9日つまり今週の木曜に、そのMCU最新作である『ブラック・ウィドウ』が幾度の延期を乗り越え公開されるのですが、全く復習も予習も追いついておらず焦りを覚えてきた為、自分を奮い立たせるためにも敢えて書いてみることにしました。
ご存知の方も多いと思いますが、MCUというのは、アイアンマンやキャプテンアメリカ、スパイダーマンなどアメリカのマーベルコミックのキャラクターを映画化したもので、2008年公開の『アイアンマン』に始まり、2019年の『スパーダーマン・ファーフロムホーム』まで実に23もの作品が公開されています。
私がMCUを意識し始めたのはかなり遅く、2017年か18年くらいだったと思います。
もともとスパイダーマンは好きでしたが、映画も初代の"トビー・マグワイア"版を観ているくらいで、かつてのピーターに対する熱い気持ちは忘れかけていました。
3年程前、近しい人がスパイダーマンに並並ならぬ興味を抱いたため、私も再熱。そのタイミングでMCUの “トム・ホランド版" スパーダーマン第一作目『ホームカミング』の上映があった、とかそんな流れだったと思います。
当時は、マーベルとDCの違いさえよく分かっておらず、知り合いのアメコミ大好きマンに色々教えてもらい徐々にMCUの長い歴史とその後の熱い未来について認識を深めていきました。
こういうのって共に盛り上がれる人が周囲にいると一気に火がつく気がしますが、私の場合はスパイダーマン好きとアメコミマンがいたこともあってマーベル熱はどんどん加速していきました。
さらに、上海の友人に布教活動をしたところあっさり熱狂してくれた為、世界でも珍しいマーベル館が存在する上海ディズニーランドも二度訪問、MCUの沼にズブズブとはまっていきました。
アベンジャーズに出てくるヒーローたちはみんな本当にカッコ良くて、人間らしいところも魅力的で、マシンやスーツにもそそられるし、本を読み漁ったりフィギュアを購入して眺めるなど、なかなかの夢中っぷりだったように思います。
特に、神々の国アスガルドの王子であるソーを演じているクリス・ヘムズワースが夢に出てきてからは、日々クリヘムの事ばかり考えて過ごすようになったりと、MCUからはドキドキや感動をたくさん与えられ、人生を豊かにしてもらい本当に感謝しています。
まだMCU作品を見ていないけどいずれ観たいという方にとっては、ここから先の内容は少しネタバレになってしまうかもしれないのでご注意願います。
私たちMCUファンにとって、2019年の4月に公開された『アベンジャーズ・エンドゲーム』は本当に HugeでHeavyな作品でした。
2018年の春に公開された『アベンジャーズ・インフィニティウォー』の暗く切ない結末から長い長い一年を耐え忍び、3時間でも足りない圧倒的なボリュームを浴びせられた我々は、というか少なくとも私は、その壮大なストーリーの終焉に加え、アベンジャーズの主要メンバーであるアイアンマン・キャプテンアメリカ・ソーの卒業という事実が受け入れられず、もぬけの殻状態になってしまいました。
アイアンマンの命が絶え、キャプテンが盾を置き、ソーが国へ還り、そして、ブラック・ウィドウも愛する仲間にその命を捧げ、帰らぬ人となりました。
ここでやっと出てきました、本日のメインテーマのブラック・ウィドウさん。
スカーレット・ヨハンソンが演じるブラック・ウィドウは、本名をナターシャ・ロマノフと言い、マーベル公式では「スパイとして育てられたクールな美人エージェント」と紹介されている女性です。
2010年公開の『アイアンマン2』で初めて姿を見せてから、これまでMCUの7つの作品に登場し、元KGBのスパイで超一流の暗殺者だったという知性と身体能力を存分に発揮。また毎回違ったヘアスタイルでも私たちを楽しませてくれました。
今週末に公開が迫る彼女のソロ作品『ブラック・ウィドウ』では、そんな孤独な暗殺者であった彼女がなぜアベンジャーズの一員となったのか、という彼女の過去を紐解く作品になっているようです。
『エンドゲーム』の中で、クールなナターシャがアベンジャーズのことを家族だと涙ながらに話していたのも忘れがたいシーンの一つです。
スカーレット・ヨハンソンは、この映画でブラック・ウィドウ を卒業するとも語っていて、エンドゲームでのナターシャの衝撃の選択を消化(昇華)させるためにも、ヨハンソンの熱い想いを受け取るためにも、ますます観ておかなければならないなと思っています。
スカーレット・ヨハンソンは、映画についてのインタビューの中で、”ブラック・ウィドウ” というキャラクターは、『アイアンマン2』に登場した頃は極めて性的な対象として描かれていたと語っています。
彼女は当初 "所有物か何か" のように、"お尻の一部みたい" に扱われていて、アイアンマンことトニー・スタークはこんな風にブラックウィドウのことを語ることもありました。
スカーレット・ヨハンソンは、2010年に初登場したブラック・ウィドウの武器は「性的な魅力」だったし、自分の考えは今とは違っていたから、もしかしたら当時は、実際にはそれらを褒め言葉として受け取っていたかもしれない、とも話しています。
「自分も、多くの若い女性たちも、当時はそういうコメントによって自分の価値を測っていた側面があった」けど、彼女は35歳になり、母となり、さらに10年の間に様々な事情が変わった。状況の変化を喜ばしく思っている、とインタビューに答えています。
時間の経過とともに、スカーレット・ヨハンソン自身も変わり、また映画の中のブラック・ウィドウの強みも性的なものから、繊細さであるとか、内面の魅力に変化していきました。
こういった価値観も、感情くらい移ろいやすいものだし、だからこそ自分の意思で変えていくことができるということをヨハンソンは体現していて、とても素敵だなと思います。
MCUのフェーズ4の第一作目に位置付けられている『ブラック・ウィドウ』は、本来は2020年5月に公開予定でしたが、COVID-19の影響でその公開が2020年11月、2021年4月と何度も延期されました。
そしてやっと、2021年7月9日に公開されることとなりました。
2年間の空白は思った以上に大きく、今こんな風に書きながら自分を奮い立たせている訳ですが(大袈裟)、きっと動くブラック・ウィドウをスクリーンで目の当たりにすると、再び感動が蘇ってくるような気もしています。
ブラック・ウィドウ と、これから襲ってくる怒涛のMCUフェーズ4について、多くの人と熱く語らい、想いをシェアできる日が来るといいなと思っています。
映画の公開を心待ちにしている方、楽しみましょう!