【コーチング学習者インタビュー】小林功樹さん #コーチングを医療職に活かす
「STORY with ZaPASS」は、ZaPASSとの関わりを切り口に、クライアントさまの体験や想いをお伺いする連載企画です。
今回は、ビジネスパーソン向け 実践型コーチングスクール ZaPASSコーチングアカデミーを受講中の小林功樹さんにお話を伺いました。
ーコーチング学習のきっかけはなんですか?
私は、これまで病院で患者さんと関わる中で、疾患の鑑別や治療方針の決定と言ったコミュニケーションのトレーニングを受けてきました。
そんな中で、医学教育では学んでこなかった患者さんとのコミュニケーションの在り方に重要性を感じ、自分のコミュニケーションの幅を広げたいと思い、コーチングに興味を持ちました。
ーここまでの学びを経て、印象的な気づきについて教えてください。
対話相手の話している内容を、“分析の対象”として捉えて聞いている自分に気づきました。
当初は、「つまり何を言おうとしているんだろう」「その裏には何があるんだろう」のように、常にクライアントや患者さんのお話を分析的に聞いていました。
しかし、患者さんとの対話において、相手の話を分析の対象として聞けば聞くほど、その人が本当に語りたいことそのものから遠ざかっていく感覚があって、何度も何度も、「また自分は分析的に人の話を聞いているな」と気づいては修正する、そんな講座期間でした。
講座の最初からずっと一貫して言われている、“何も加えずに、ただただ相手の話を聴くこと”は、今も難しさを感じつつ、それこそに価値を感じています。実際に、職場でのコミュニケーションの取り方にも、変化がありましたね。
ーZaPASSでの学びは、どんな印象を持たれていますか?
物事の学び方と、講座生同士の関係性について、大きな気づきがありました。
学び方について、コミュニケーションの取り方を教えてもらい、自分のできていないところを矯正していく、と想像していたんですが、矯正されていくような感覚はこの半年間全くありませんでした。
これまでの私はコミュニケーションの方法に限らず、何かを学ぶということは、「外に出ていって、自分にないものを探して、吸収して」と、外に外に自分の探求を広げることだと考えていました。
実際には、コーチングを学んだこの半年間は、人生の中でもいちばん深く、自分の内側を探求する時間となりました。そこで初めて、内的探求を全然してこなかったと気がつきました。
外に向かうことがいいことだと思っていたんですが、それはかえって、自分の“ハリボテ感”を作って自分を苦しめていたな、ということにも気づいて。自分の中に願いがあることを信じること、そこに目を向けていくことの価値を、本当の意味で知りましたね。
ー一緒に講座を受ける同期の方々との関係性からは、どんな気づきがあったんですか?
講座の期間は、「ここまで到達しなきゃ」と焦ることなく、他の人と比べることもなく、自分のペースで終えて、自分なりの気づきを得ることができたんです。この学び方も、自分にとって結構大きな衝撃でした。
これは、講座生同士の関係性があったからこそだと思います。
今までだったら、「自分はどのくらいできてるんだろう」とか、他の人と無意識に比較していたと思うんですが、今回はそういう感覚がなくて。それは、自分と同じ価値観を共有し、お互いに信頼し合っている仲間がいたからだろうな、と感じています。
点数や習熟度で競い合うのではなく、心理的安全性の高い場で、お互いを尊重しながら学べたことが、この講座の雰囲気を作っていたんだなって感じますね。
コーチングに価値を感じている人たちが集まって、その価値観を共有し合いながら時間を一緒に過ごせたこと自体も、講座を受けてよかったと感じている部分です。
ー今後、コーチングの学びを、どう活かしていきたいですか?
大きく2つあります。
1つ目は、臨床の現場での活用です。目の前の患者さんに対して、医者のためではなく患者さん自身のために話を聞いたり、寄り添うコミュニケーションを大事にしたいですね。それを通して、その人らしさとか、その人が本当にしたかったこと、願いを扱えるようになるようになりたいです。
2つ目は、医学の教育の面での活用です。医学の世界の教育もやっぱり、到達目標があらかじめ設定されていて、そのためのカリキュラムに沿って勉強を進める形で。でも私は、型に当てはめるような育て方ではなく、その人に合わせた育成や、対話を重視した指導がしたいと思っているので、ここにもコーチングの学びを活かしていきたいです。
実際に、医学教育の分野でも、コーチングの有用性に関する論文が出ていたりしますが、ZaPASSを通して学んだコーチングの質感を扱えることを、大事にしたいなと思っています。
さらにそれを、患者さんに対してだけではなく、同僚や一緒に働く職員の方々との対話にも活かしていきながら、より良い組織を作っていくことにも貢献していきたいです。
ーありがとうございました!
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