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【コーチング学習者インタビュー】田邊宏幸さん #コーチを目指す
「STORY with ZaPASS」は、ZaPASSとの関わりを切り口に、クライアントさまの体験や想いをお伺いする連載企画です。
今回は、ビジネスパーソン向け 実践型コーチングスクール ZaPASSコーチングアカデミーを受講中の田邊宏幸さんにお話を伺いました。
田邊宏幸さん|
1989年、広島県福山市生まれ。
2012年に大学卒業後、新卒でクレジットカード会社に入社し、コールセンターや人事、広報業務を経験。
2022年に現職である人材紹介会社に転職。特に獣医師専門のキャリアアドバイザーおよび動物病院のリクルーティングアドバイザーとして従事。
「自分らしさに自信を持てる人」がひとりでも多く輝ける社会を作っていきたい、この思いを実現するためコーチを目指し、日々奮闘中。
妻・娘の3人家族で、旅行と家計簿をつけるのが趣味。
—— コーチングを学び始めた理由を教えてください。
大きく分けて2つあります。1つは、コーチになりたいと思ったことです。
もともとコーチングを受け続けていて、その良さを体感していました。
友人と飲んだときに、会社の名前や肩書き、収入などの点で、世間一般的には安定していると言われるような、ぱっと見人生がうまくいってるような人でも、皆それぞれ悩んでいるんだな、と改めて感じて。
そういう人たちの思考の整理を手伝ったり、一歩踏み出す後押しをしたり、価値観を言語化するサポートができたら、自分自身もやりがいを感じられそうだし、誇りを持って働けると感じました。そのために、我流ではなくしっかり学びたいと思い、講座を受講し始めました。
もう1つは、組織に依存しない働き方を身につけたいと思ったからです。
会社で働く中で、終身雇用の崩壊など時代の変化もあり、「このままでいいんだっけ?」と漠然とした不安を感じるようになりました。会社から降りてくる目標をこなすだけの働き方にリスクを感じ、どんな環境でも個人として仕事ができる状態になりたい、興味関心の中で自分の力を発揮しながら働きたいと思うようになりました。
そのときちょうどコーチングを受けていたので、「コーチングって仕事になるんだ」と興味を持ちました。自分のやりたいことを、自分の属している組織以外でもできる状態になりたいし、もしやるなら、プロとしてやるために、しっかり学びたい。
これらが、コーチングを学び始めた大きな理由です。
—— コーチングを学ぶ中で、どのような変化や気づきがありましたか?
まず、自己理解がとても深まりました。
『自分のことをわかっているつもりだったけれど、実は全然わかっていなかったんだ』と、講座や同期とのペアコーチングの中で気づきました。
例えば、自分には完璧主義な一面があって、以前はそれをネガティブなものとして捉えていました。でも、それって「しっかり物事を考えて進める」「クオリティ高く仕上げる」「こだわりを持っている」というポジティブな捉え方もできるんだ、と気づいて。
同じ事実でも、捉え方次第で自分で色付けできるという感覚が、講座を通してさらに深まりました。
会社では空気を読んで発言しようとすることが多かったのですが、講座では「なんでも喋っていいですよ」という空気感があって。
同期のみんながじっくり話を聞いてくれるので、「今は自分の時間だ」と思えて、いい意味で自己中心的に、感じたことを素直に場に出すことができました。それが学びにつながっていたと感じます。
もう1つの大きな変化は、他者理解への姿勢が深まったことです。
自分自身、もともと周りの目を気にするタイプで。自分がどう評価されるか、優秀だと思われるには何をすればいいのか。そういったことばかり気にしていました。相手に気に入られるために、嫌われないために、それが行動の判断軸でした。
しかし、コーチングを学ぶ中で、「そもそもどうしてこの人は、この発言や行動をしているんだろう?」と、相手に純粋に好奇心を向けられるようになって。フラットに相手のことを理解しようとする、ということができるようになりました。
人事の採用担当という、短い時間で人に対して合否を出す仕事を長くやってきたので、知らず知らずのうちに、自分の決めつけや固定観念で人を判断してしまっていたんだな、ということに気づかされました。
以前は、自分に得があるように、あるいは損がないように、と自分のために人を理解しようとしていたところから、損得勘定で判断せず、フラットに相手を見つめることができるようになったのは、大きな変化です。
—— 今後、コーチングをどう活かしていきたいですか?
まずは、コーチングを提供する側としての活動をスタートしたいです。良い時間を提供し、それに対する対価をいただくという経験を積んでいきたいと思っています。
また、コーチング自体をもっと広めたいという気持ちも強くなっています。
学びながら痛感しているのは、コーチングを正しく理解してもらうことの難しさです。
コーチングは万能薬ではありませんが、まずは正しく理解してもらった上で、活用するかどうかを判断してほしいと思っています。
例えば、自分が大事だと思っていることも、実は社会のマジョリティが良しとしている考え方なだけなことって、ありますよね。でも「これは本当に自分が大事にしたいものなんだっけ?」と考える機会を、持てている人は少ないと思います。コーチングは、そんな問いを考えられる時間になります。
コーチングってこんなに良いものだよ、ということを色々な角度から広めたいですね。体験だけでも受けてみてほしいし、できれば複数回受けてから、良し悪しや自分に必要かどうかを判断してほしいです。
——どんな人にコーチングを届けたいですか?
自分らしさに自信を持てていない人や、人生にモヤモヤしている人に届けたいです。何にモヤモヤしているかわかっていない人でもいいんです。
「こんなはずじゃなかった」と理想と現実のギャップを感じながらも、どうすればいいのかわからない。そんな人に伴走できたら嬉しいです。
色々な人と接してきましたが、他人軸で生きている人って、とても多いと思っていて。
自分自身、人の評価を気にせずにやれていたときは熱量高く楽しく仕事ができていましたが、年次が上がるにつれて徐々に周りの目を気にし始めて、自分を見失っていく感覚がありました。
本当にやりたいわけではないけど、周りから強いられるからやらなきゃいけない。それは社会人としては当たり前の感覚かもしれないですが、最終的には自分でやると決めて、スッキリした状態で取り組んでほしいです。
コーチングを通して、自分のことを好きな人を増やしたいんですよね。
会社からの評価とか役職とか、そもそもそんなものなくても自分のこと最高だよね、という人が増えたらいいな、と思います。
僕もそこはまだまだ道半ばですが、コーチングを通して少しずつ思えてきていて。そうすると、無敵感がある。人に嫌われるかもしれないけど、自分はこうしたい、を表現できる。
自分の気持ちに正直に生きるのはとても気持ちがいいし、意外と周りもそういう生き方を受け入れてくれるんです。
周りのことを気にしていたときには、周りも思うように動いてくれなかったけれど、自分の想いを、素直に一生懸命伝えることで、受け取って動いてくれる人がたくさんいる。そんなことにも気づきました。
自分の中にあるもの。それを出すことがとても大事で、自信を持って出すためには、まずは自分の中にあるモヤモヤやどうしたいかを理解することが、とても重要です。
やっぱり僕は、人に可能性を感じているし、それを諦めたくない気持ちが強い。人の可能性を信じたいし、それを信じている自分のことが、きっと好きなんだと思います。
目の前の人が、自分らしさに自信を持てるような関わりを、コーチングを通して取り組んでいきたいですね。
—— ありがとうございました!
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