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【コーチング学習者インタビュー】緒方伸一さん #コーチングをマネジメントに活かす
「STORY with ZaPASS」は、ZaPASSとの関わりを切り口に、クライアントさまの体験や想いをお伺いする連載企画です。
今回は、ビジネスパーソン向け 実践型コーチングスクール ZaPASSコーチングアカデミーを修了された緒方伸一さんにお話を伺いました。
緒方伸一さん|高専卒業後、主に移動体通信や携帯電話関連のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、メディカル商社にて企画営業職に転身し、沖縄営業所の立ち上げやマネジメントを経験。さらに、難聴支援を手掛けるスタートアップ企業で西日本支社長を務め、営業や事業統括に従事。現在は(株)FCCテクノに参画し、老舗IT企業の事業承継後の自社変革を推進。取締役として事業・組織開発、ITコンサルティング等に携わっている。三児の父であり、アウトドアや昆虫が好き。
ーコーチング学習のきっかけについて、教えてください。
ここ数年、「旧来の外的な動機づけは長続きしない」と感じる機会が多かったことです。コンサルティングやマネジメント、仕事以外では子育てなど、様々な場面でその限界を感じていました。
そんな中、会社の仲間経由で管さん(ZaPASSメンバー)とご縁があったことをきっかけに、コーチングを体験する機会がありました。コーチングについて事前知識はあまりなかったのですが、実際に受けてみると、関心があったこととリンクする部分がいくつかあり、学んでみたいと思い始めて。最終的には自社の代表に相談して、背中を押してもらえました。
特に関心があったのは、「自分自身が成長することと他者の成長と向き合うことは、異質」ということです。
旧来の外的な動機づけは長続きしない、としたときに、持続可能な動機づけを支援したいけれど、当人ではないので、内に秘めていることは十分に理解しきれない。さらに、責任のある立場になればなるほど、より触れにくくなる感覚がありました。複合的な要素が絡まって、動機づけを支援することに難しさを感じるようになっていました。
そういったものを紐解く可能性がコーチングにあるのではないか。そんな期待を持って、学んでみたいと思いました。
ーここまでの学びを経て、どんな気づきや学びがありましたか?
一番大きかったのは、「私がすべきことは、私自身の在り方を整えることだ」と思えたことです。私は受講を通して、テクニックや方法論以上に、在り方(マインドやスタンス)が重要だと感じましたし、これまで「自分自身の在り方」の内的な探求ができているつもりでしかなかったと痛感しました。
私自身を探求していくこと、自分の心身の健康を維持すること、講座の言葉を借りると“湖畔”のような穏やかな状態で傾聴できる状態を日常の中で維持させるために何を選び取っていくべきか。これらの大事さに気づけたことが、シンプルですが大きな学びでした。
ーご自身のあり方が整うと、どんな変化や周囲への影響があるのでしょうか?
一言でいうと“受容”だと思います。「余裕がない時の自分の姿」を改めて認識しました。自分の心と時間の余裕を持てていない状態では、本当の意味で目の前の人に向き合うことは難しいですよね。自分の解釈を一旦脇に置いて、相手の話を聴き入れようという姿勢は自分が整った後に為せることだと思いました。
良い影響という意味では、メンバーと対峙する場面において、いったん期待を手放した状態で「観察的に対話できているな」と自覚的になれる場面が少し実感できたことでしょうか。
また、目の前の人に対して、なぜ今そんな言動や行動をとるのだろう、本当はどうありたいんだろう、今、心の奥底で思っていることってなんだろう、など、そんなことが気になるようになりました。
ー講座自体はどんなご体験でしたか。
これまでの学びは積み上がっていくイメージで捉えていましたが、今回のZaPASSでの学びは、自分の内側の芯の部分を書き換えるような感覚があって。
人としての芯の部分を問い直されましたし、その在り方を今後も持続的に探求していきたいと思いました。なかなか得難い貴重な経験で、一つの哲学を学んだような感覚です。
講座期間中に同期生とのペアコーチングやジャーナリングを重ねる中で、「自分のスタンスらしい領域」「自分らしい時間の使い方」が、より鮮明になってきた感覚があります。これからも探求を続けていきたいと思います。
そして、同期との出会いも、とても貴重な縁になりました。
この年齢になってから、半年間という長期間学ぶ機会って、最近はあまりなく。役職などの不要な看板を外してフラットに参加できて、人と人として心を開き高め合うことができる仲間と巡り会えたのが、よかったです。そういったつながりを持てたのは、サポートしていただいたZaPASSさんのおかげだと思っていますし、感謝しています。
ー今後、コーチングの学びをどう活かしていきたいか、展望を教えてください。
まず、日々の日常やマネジメントの中にコーチングを取り込むことは、引き続きやっていきたいです。
ビジネスにおいては、マネジメントの責任や資本主義の利益追求といったものがある中で、コーチングスタイルとどうバランスをとるか。両利きのあり方を探っていって、自分なりのスタイルを見つけていきたいです。
またビジネスの場面以外においても、自分らしい領域とかけ合わせた形でコーチングを活かすことも考えていきたいと思っています。
例えば、仕事で着ぐるみを着て頑張っている人や、ライフステージの変化を迎えてこれからのキャリアに迷っている人、デジタルの世界に疲れた人など、生き物に触れる機会を提供したり、焚き火を囲って話す場を設けたり、自然を感じながら自分の気持ちに素直になれる機会も併せて届けていけるようになれたらいいですね。実現できている姿を想像するとすごくワクワクします。
ーありがとうございました!
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