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凸凹の道

「 書いてよ 」って言われたとき書きかけて下書きにあったのは『 やさしくありたい 』だけで、
『 凸凹の道 』は1文字も書いてなかった。
まぁすぐ書けるだろ!って思って書き始めてみたものの、過去一といっていいほど全然書けない。
相応しい言葉が出てこない。

この曲が嫌いとかじゃないんだ
めっちゃ好きだよ、でも
多分私はこの曲をまだちゃんと理解できていない

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形のないものを曲にするのが上手いと思う
( 上からでごめんなさい、言葉が見つからなかった )
優しさとか、努力とか、愛情とか
そういうところが" 人と人との間の本当のこと "を
歌うということなんだろうか


この曲にもきっと相手がいる
でもやっぱりその輪郭はぼやけている
私の中でPororocaはそんなバンド

だからずっと自分事のように聴けて、泣いてしまう

あの子のこと歌ってるんだってバンド側に解釈を固定される音楽の良さももちろんある
そういう曲は聴き手の解釈が7~8割型一致するから、曲についての話をするのが楽
でも私はそういう曲より、Pororocaのつくる輪郭のぼやけている音楽が好きだ
解釈を聴き手に委ねて
聴く人によって意味合いの違う音楽が。
心が、歌っている側にも
歌われている側にもなれる音楽が。


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私はずっと目を閉じている
向き合うことが怖いから
何かを始めようとすることが一番怖いから

魁人さんに「 怖くてどこにも飛び込めないのが一番勿体無いよ 」って言われたことがある
本当にその通りだと思う
「 現状維持は退化だ 」
誰かが言っていた
周りが進んでいくなかで現状維持をすると
相対的に置いていかれる

それでも周りは止まらない
そんな世界で息をしている
でも怖いものは 怖い。

終わりのないトンネルはない だとか
明けない夜はない だとか
止まない雨はない だとか
そんなのは質量を持った現実の話で、
心の中には数えられないくらいそういうものがある
土砂降りで真っ暗で光なんてない
そんな場所がたくさんある

そんな暗闇の中で松明を消したら
それこそ真っ暗で何も見えなくなってしまう、けど
そういう時に思い浮かぶ顔だったり、ものだったりが
本当に大切なものなんだろう
凸凹の道はそういうものを思い浮かべて聴きたくなる曲。" 一人 "かもしれないけど" 独り "ではない
歌詞の中の" ひとり "が平仮名表記なのは聴く人それぞれに解釈の幅を持たせるためなんだろうと思う
私は、そのときの自分の心の居所次第で
" 1人 " に聴こえる日もあれば、
" 独り " に聴こえる日もある。


でもその時に思い浮かぶ人たちとですら
理解し合うことは怖いと思っている
私にはまだ両目を開ける覚悟はない



↕️ 他メンバーも言ってたけどこの歌詞天才ですよね 

私の心を支えてくれているいろんなものや、人は
私の後ろにいて、私からは見えない。
すごく大きくて暖かくて、たくさんの大きな手のひらに支えられているような感覚
これは私が前を向いているから。
私を、前に向かせてくれているから。
後ろを振り返ったらきっとそんなことはない
吹けば無くなるような、薄くて脆い、
" 頼りない "と言われる類のもの
でも、そんなものを頼りにしている
ありがとうね

薄くて頼りなくてもたくさんあれば強くなる



二十と数年生きてきて、躓くことがたくさんあった
上手く転がりたいと思っているのに
たまーに凸凹な道にいい感じにハマってしまう
綺麗に転がりたいのに動けなくなってしまうことが
たくさんあった
まぁ、人生そんなに上手くいくようなものなら
何も困ってなんかいない

完璧じゃない私が上手く転がれるようにたくさんあるLackを埋めてくれているのは周りのいろいろなもの、環境、人、だけどLackばっかりで凸凹な道を転がりやすいように埋めてくれているのも周りのいろいろなもの、環境、人だと思う

結局 ひとり じゃ生きていけない



少し話は変わるけど
ジャケ写の子が手を引いている黒くて大きな怪物は
不安とか迷いとかそういう類のものなのかなと。
( くらやみくん っていうらしい、かわいいね )
きっと誰の心にもいて
きっと綺麗なものじゃない、切り離せない
手を離してもきっと後ろを着いてくるんだと思う
だからきっと" 独り "にはしてくれない

なら一緒に歩いた方がいいじゃないか
どうせ離れられないなら抱えて、手繋いで
一緒に歩いて行こう
この感情も全部自分だから

って思わせてくれる曲

自分を知られることも
他人を理解することも
全部怖いけどね。


って、ジャケ写と歌詞を見ながらこれを書いています
『やさしくありたい』とは別方向にやさしい曲ですね

もともとこの曲は" 死ぬことが怖い人の歌 "だと思っていた。ラスサビは今でもそう見えるし聴こえる
でも本当はそうじゃないのかもね。


聴けば聴くほどわからなくなる
Pororocaが伝えたいこと、いつもなんとなくわかっているつもりなんだけど、この曲はなんかもっとこう、違う何かがあるような気がして。
大抵の曲は聴けば聴くほど理解できるんだけどなぁ
初めて出会った、不思議な感覚です

解釈違いも多そうだし、、( すみません )
でもライナーノーツを読んで、文字にして
こうやって少しずつ書き手の意図を汲んで
自分の思考をそれに近づけて理解していく
それが楽しいよね、音楽は。


私にとってPororocaは
『 弱くても大丈夫じゃなくてもあなたはあなたでいいんだよ 』って言ってくれるバンド、でもこの曲には『 そのままのあなたでいいけど、立ち向かうことは辞めちゃいけないよ。俺らも怖いけど一緒に頑張ろう 』って言われているような気がする

これが今の私の思う『 凸凹の道 』
この先何十回何百回と聴いてどう変わるかな
どうなるか楽しみだね


私がこの曲を理解できたとき
私が今いるこの暗闇から抜けたとき
ちゃんと目を開けられたとき

光の先にはPororocaがいますように。




暗くてどっちが前かわからないのなら
向いてる方向を前にしたらいいよね
そうなるように生きたいな


私が目を閉じたときに思い出すのが
大好きなバンドと音楽でありますように。




人生凸凹ばっかで嫌になるけど、
それすらも愛せたら強くなれるのかな~~
でも、平坦な道しかない人生なんて
きっとつまんないよね!






P.S.

やさしくありたいの方だけP.S.書くのも変かなーと思って書いています
凸凹のnoteを書くために何回聴いたんだろう、
結構聴いたし、めっちゃ歌詞読んだと思う。
それでもわからないんだよなぁ。
もっと聴きます、はい。
この曲のこと、もっとちゃんとわかりたいから
ライナーノーツとっても嬉しいです、ありがとう
それと、生まれてきてくれてありがとう( 難産だったみたいなので )

まじでかっこよくて大好きなお兄さんたちです
諦めてしまいそうになったときは隣で
「 大丈夫だよ、なんとかなる 」って言ってほしい
そしたら不思議と なんとかなる 気がするんだ

私が足を止めないようにこの先もずっと
歌っていてください、鳴らしていてください



どれだけ真っ暗な場所に居ても
この曲を聴いた人の未来が明るくなりますように!


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