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団塊と氷河期
私は氷河期世代、父は団塊世代です。
世代間で何かと線引きしてしまうような言葉。
「昭和では通用したけど令和の今は通用しないよ」と、古い考え方の象徴としてネガティブに言われる事があっても、
高度成長を支えバブルとバブル崩壊を生き抜いて来た昭和の代表とも言えるのが、団塊世代の人達でしょう。
そんなパワフルな時代に生きた親を私達は見て来ていますね。
父は銀行員で帰りも遅く、平日はそんなに団らんした記憶はありません。
加えて小学低学年の時に離婚したので、結構な頻度で父の知り合いの家に預けられて育ちました。
父の知り合いの家には私の同級生も居て、キャッチボールでは居候の私はいつもキャッチャー。
そんな父は人当たりも良く、小学校5年で転校した時、あるレクレーションでは、私より先に同級生と仲良くなっていました。
再婚した義母との子供が出来、同時に反抗期を迎えた私は、距離を置くようになる。
高校の時、転勤の話の際は下宿を選び、10代で離れ離れになりました。
私は夢を追う為に上京し疎遠に、しっかりと父とコミュニケーションを取るようになったのは30歳前後でした。
と、私の中の少年時代と言うのは何となくしんどい記憶でもありました。
しかし、父は違ったようです。
大人になってから父とも飲むようにもなるのですが、決まってあの頃が一番楽しかったと話します。
まあ、苦労はしたのは確かでしょうが、多くは語らないと言うのが昭和の在り方。
離婚はするも再婚し、仕事は充実、日本が不況に見舞われても銀行員として世の為人の為に奔走していた時期。
俺が日本を支えているんだ!とも思っていたような気がします。
昔の人の考えと今の人の考え方は結構違う所ありますよね。
更に下の、平成生まれの若者(私から見ると)と私達の考え方も大分違うんだとジェネレーションギャップを感じる事もしばしば。
時代は確かに変わっています。
しかしただ変わるだけじゃなく、
昔を受け継いだ上で変えて行ければと‥
道行く年配の方の背中を見ながらも感じる訳です。
団塊世代全てが後期高齢者になるとニュースでも話題です。
団塊上司には色々叩かれもしたけど、教えられた事も多々ありましたね。
あほか!
気合いが足りん!
大人しすぎる!
などとも良く言われたものです。
良い所と悪い所を受けて、自分でチョイス出来るくらいの引き出しは出来て来た歳なので
微力ながらもこれからの日本を今度は支えて行くんだ!と思う次第であります。