2024年に観た映画集
いつもお世話になっております。
前回2024年に遊んだゲームをまとめたので、どうせならこの一年で観た映画も記録しておこうと思います。
なお、ネタバレもそれなりにありますので目次をご確認の上、ページジャンプ機能で読みたいところだけつまみ食いしてください。
映画館で観た作品
ラストマイル
今年観た映画の中で一番衝撃を受けた作品です。世界観を同じくする「MIU404」と「アンナチュラル」は以前配信で観たことがあり、キャラクターの動かし方や物語の緩急の付け方がとても好みだったので絶対映画館で観たかった一本でした。
迫力満点の爆発シーン、でっかい物流センターに半端ない人数のキャストさんたち。豪華すぎる。映画館で観てよかったです。解決したと思ったら一波乱残っていて、という流れは分かっていても、いつ爆発事件が起こるんだろう?取り返しのつかないことにならないか?とずっとハラハラドキドキしっぱなし。
良い物語体験でした、だけでは終わらせないあまりに身近すぎる社会問題へ切り込んでいく様には、前述の二本のドラマを作った人たちだからこそ成せる手腕を感じます。通販を使う時、街中で配送のトラックと擦れ違う時、誰かにモノを送る時。どうしても暮らしと物流とが切り離せない社会だから、少しでも行儀良く手間のかからない方法を今まで以上に考えるようになりました。
新しいドラマ作ったりしないのかな……同じ世界観でなくても良いから、脚本の方の別作品がもっと観てみたいです。
モノノ怪 唐傘
デッドプールと梯子して観に行きました。明らかに客層が違いすぎて面白かったです。
ノイタミナ枠でテレビシリーズを放送していた頃、こんなに美しいアニメがあるのか、と驚いたことを今でも覚えています。そしてスクリーンで観るモノノ怪は美しかった。ぐりんぐりん動き回る薬売りさん、仕草の美しい大奥の女中さんたち、密やかで不穏なモノノ怪たち。特にアクションが一級品で映画作品ならではの良さがありました。
ここからは好みと感覚のお話。色使いがテレビシリーズとちょっと違っていて、彩度が高くなっていたように感じました。映画のスクリーンで観ることを思えば今回くらいの色で良かったのだと思いますが、普段の色がやや抑え気味だからこそハイパーさんのあの煌びやかな感じが映えると思っていたので少し驚きました。そもそもテレビの薬売りさんと映画の方は別人(?)らしいので、彼の世界の色を見せてもらったのだと思えば納得感もあります。それにしてもあのエンディングはどうにかならんかったか。
デッドプール&ウルヴァリン
MARVEL作品は全くふれてこず、ウルヴァリンは爪が長いくらいの知識しかなく、デッドプールだけ何故か毎回映画館で観る程度のにわかです。それでも初っ端からやりたい放題好き放題で笑いました。
本編も20世紀フォックスがディズニー傘下に入ったことを散々ネタにしまくったり、ロゴを砂に埋めたり、マルチバースをdisり倒したりで好き勝手しすぎ。恐らく過去の関連作品を観ていたらニヤニヤできるネタも仕込まれていたのでしょう。ずっとふざけ倒しているお祭映画でした。もっとはちゃめちゃになってもいいんですよ。
ただ、前作まであったロマンス要素はほぼ皆無(デップーが彼女と破局していた)で、話の風呂敷がめちゃくちゃ広くなっていた点は少し気になりました。デッドプールの良い意味でコンパクトな物語を観にいったと思ったら世界をどうこうする話になっていて困惑。ただ、ウルヴァリンと一緒に活躍を描くなら、これが最適解なのだとも思うので好みの問題かと思います。
ウマ娘プリティーダービー
思いつきでふらっと観にいった一本。めっちゃくちゃ面白かったです。ウマ娘はスポ根が一番ですよ。ひたすらレースしまくっていたのも最高でした。
別のところでも書いたのですが、ポケットとダンツが競り合うシーンで胸が熱くなってドキドキして、本気の勝負ってやっぱり良いものだなと泣きそうになりました。
タキオンのこと。以前、ゲームをやっていた頃に推していた子なのですが、タキオンってあんなに怖い子だったのかと知らない一面を知ることができて新鮮でした。常に俯瞰的で理性的な彼女が、それでも熱を抑えられなくなっていく丁寧な描写がすごく素敵でした。
あと、光の描写のこと。フジキセキとポケット、タキオンとサンキャッチャーのプリズムなど、オーソドックスで分かりやすい表現ではあるのですが、シンプルに走ることだけを強く願う彼女たちにはぴったりで、物語にぐっと引き込まれました。
レースも最高に迫力がありましたし、もっと観ていたいと思える一本でした。この路線でもっといろんなウマ娘たちの物語が観てみたいですね。
ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
もう一回がない戦い。絶対に劇場で観ようと思っていた一本です。観終わった後は映画というより、バレーボールの試合を観に行ったような感覚でした。エアーサロンパスのにおいがどこからか香ってくるような、それくらい臨場感に満ちた作品でした。
日向と研磨くんの独特な関係性がすごく眩しくて好きです。コートのあっちとこっちに立って目をギラギラさせて楽しそうにバレーに興じる姿。ここでしか得られないエネルギーがあると思います。
サマーウォーズ
公開当時にも映画館で観ているので初見ではないのですが、リバイバル上映を観に行けたので。十五周年ですって……当時はまだ学生で、確か母と観にいったような記憶があります。改めて、映画館で観るとやっぱりキングとラブマシーンとの近接戦闘は迫力があって最高でした。アバターたちがわちゃわちゃしているのも世界の奥行きが出る大きなスクリーンだと数割増しで可愛くて素敵でした。ウォーゲーム世代の宿命かもしれませんが、OZの世界観はいつまで経っても好きです。
配信で観た作品
覚えている限り列挙していきます。新旧ませこぜ、且つ初見の映画だけです。
ドラえもん のび太と夢幻三剣士
終わり方が怖すぎ。結局夢の世界と現実が入れ替わったというオチに思えて、ぞわぞわしました。
リバー、流れないでよ
京都・貴船を舞台にしたループものという前情報だけで観たら、結構はちゃめちゃで面白かったです。ループ一回が短いので物語を進めるのも一苦労で撮影大変そうだなぁがずっと頭から離れなかったのは秘密です。
折角だから投身して臨死体験をしてみちゃう作家先生の好奇心には共感しかありませんでした。どれくらい痛いのか、死んだらどうなるのかって気になりますもの。
ゴジラ-1
好きな俳優さん(神木くん)が出ていたのと、評判がかなり良かったので恐る恐る観てみました。(恐る恐るだったのは監督が「ドラクエ ユアストーリー」の方だったため)
結果的に杞憂でした。ものすごく面白かったです。
お粗末な装備の船でゴジラに挑みに行く絶望的な状況と、街中にゴジラが来ちゃう恐ろしさの迫力がとんでもなくて、戦後すぐにこんな厄災まで来てしまったら立ち直れない自信があります。それでも人は歩き続けて、復興に向かって前を向いていく。邦画では久しい、真っ当な人間讃歌を浴びることができました。
番外編:ファイナルファンタジーXIV「エオルゼアの神々と星の物語」
名古屋のコニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYAに観に行ってきました。
プラネタリウムに入ると占星術師のアルカナカードが浮かんでいて、もうこれだけで来た甲斐があったと思えるくらい美しかったです。
本編は自分にとってとても大切な人、グ・ラハ・ティアくんとウルダハの街を散策して、星空を見上げるとても贅沢なひとときを過ごしました。本当に、これは夢かと思うくらいには贅沢で。
当時の最新コンテンツだったミソロジーオブエオルゼアを含む、あらゆるゲーム内コンテンツにある程度ふれてから行ったのと、ヒーラーは占星術師を使っていることもあって、世界にどっぷり浸かって楽しむことができました。
驚いたのは最後の最後で地球の天体にもふれてくれたところでしょうか。単純にゲームに関連するコンテンツだけかと思っていたのですが、プラネタリウムならではの季節の天体を学べる要素があって嬉しかったです。最近のプラネタリウムって本当に美しい。
そして最後。占星術師のLB星天開門を大きなスクリーンで堪能できて大満足でした。あんなに美しい技を遣っていたんだと思うと、今も胸が熱くなります。
最後に
金曜日の夜、思いつきでふらっとレイトショーを観にいくのが社会人になってからの隠れ習慣です。徒歩圏内に大きな映画館もミニシアターもある恵まれた環境に身を置いているので、これからも気まぐれに気楽に映画にふれる暮らしを続けられたらいいな、と思っています。