懺悔日記 7月14日

17:00に仕事が終わり、そのあとの自動車学校を終え家に帰宅しようとしていたところに友達からドライブの誘いが来た。前々から22:45分前の友達からの電話はドライブという口実のパチンコ実戦の傾向が多いと察していたが心のどこがでうっすらニヤけ面をしている自分がおり、薄々わかっていながら誘いに乗ってしまった。
自分ではわかっている。パチンコにいっていけないという考えはある。しかし今の金欠の状況を打破できるのではないか、自分は弱者から勝者に這い上がれるのだろうかという期待に襲われてしまう。ふと気づくと俺はサンドに英世を入れていた。まあ一枚目は友達とわんちゃん英世1当たりあるんじゃあないかとドキドキタイムを共に体感する。2枚目も難なくまあまあここからよという考えで何事もなく英世をぶち込んでいく。言うのが遅れてしまったがこの時の俺の所持金(今月使っていいお金)は五千円である。給料日は20日である。何故この時こんな簡単に全財産の40%をドブに捨てているのかと帰宅して寝る前に考えるがいざ台とご対面していると目をがん開き口角も上がってしまい所持金が増える可能性に脳が揺らぐ。可能性の獣である。
続いて3枚目を入れる、この時少し嗚咽が走った。もう帰ったほうがいいのか、おれは所持金(今月使っていいお金)の60%をドブに捨てているのかと中々の賢者モードに移行しかかっていた。のこり50球、保留変動中にボタンがブルった。先読み激アツモードにしていたため期待に胸が膨らんだ。それと同時にやっぱりおれは天才なんだ、やれる漢なんだ。という思考になった。今考えると鬼ほど鬼がかってるバカらしい思考だ。
期待通り大当たりを掴み取り、いざラッシュ!!
モードを一発告知にしてパトランプ点灯を持ち詫びた。そしてキュイキュイキュイキュイーーーーン‼︎とパトランプが虹色に光った。おれの頭は昇天した。まるでラオウの如く天に召されたのだ。ラッシュを取れるなんておれはやはり天才プレイヤー、神の加護に護られし最強のパチンカスという思考でいっぱいだった。さて90%のラッシュに突入し、俺は勝ちを確信していた。捲った。ぜぇぜぇ俺は新世界の神になるんだばりの思考で臨んだラッシュ、一回、2回、とあたりを積み重ね迎えた3回目。外れるわけがないと安心笑顔満点でラッシュを消化していたがパトランプが点灯しない。そう転落したのだ。唖然とした。先ほどの幸福感、おれはやれると漢だという思考が一気に不安に変わった。だって帰ってきたのは千円いくか行かないかの出球。いまの収支はマイナス二千円だ。こんな見事な転落劇は俺は認めないと、そのあともち玉を消化し残りの二千円にも手をかけてしまった。結果は見事惨敗。あの一瞬の高揚感が秒で崩れ落ちた。
俺は何やっているんだろうと賢者中の賢者になった。悔しくてたまらなかった。
友達と共に店を後にし、負けた鬱憤を晴らすため近くの銭湯に向かった。サウナに入り汗を流し、水風呂で体を冷却し、露天風呂で整った。俺は今本物の脳汁を出せていると本当に感動した。パチンコなんか疑似的な脳汁。サウナは心と身体を脳汁で満たしてくれた。たかが数百円でこんなにいい思いができるんだ。おれはなんて馬鹿げたことにお金を費やしてきたのだろうか、パチンコをやめようと心から誓った。
サウナで整い終えたあと身体と頭を六根清浄して二人で銭湯を出た。2回に上がりオロポならぬアクリというスペシャル元気ドリンコ覚醒ハイパーを片手にタバコを嗜んだ。俺たちの休みは今度からここにこよう。パチンコなんて無駄なんだと心から本当に、本当に心から思った。アリガトウサウナに感謝を込めておれは引退するよ。
店を出てお腹が空いたのでちかくのセイコーマートでホットシェフ(カツ丼)を楽天ペイで買ってきた。海で食べようと車を走らせたが雨が降ってきたのでパチンコ屋の立体駐車場でカツ丼に食らいついた。俺たちはカツ丼にパチンコ引退を誓った。もう2度とパチンコには行かないだろう。
今度からパチンコ打ちたくなったらこれを読んでくれ。パチンコよりも楽しいことはある。
パチンコは時間もお金も極限に無駄なんだ。
仮に1ヶ月で三万負けるとしよう。
それは1ヶ月に6回焼肉いけるってこと、つまりそれは週に一回ペースでいやそれ以上に焼肉が食えるってこと。それだけパチンコは無駄なんだよ。わかったか。パチンコは何も生み出さないんだよ。いまこの日記を見てる俺がパチンコを打たないことを心から祈っている。本当に本当に行かないでくれ。

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