緋河リンネという女について【ワーフリ】
どうもこんにちは、2回目で最後のnote記事です。多分。
まさか2回目があるとは思わなかった、このリハクの目をもってしても
とまあ冗談はさておき、先日公開された11章は皆さん読みましたか?読みましたよね?
これは注意書きなんですけど、わざわざこんな記事を見るような物好きはワーフリ狂いしかいないと思うのでバリクソに11章もキャラストのネタバレをやります。
まだ見てないんですけど?という愚か者は覚悟を決めるか今すぐワーフリを起動して読むかのどっちかを選んでください。
基本情報
この記事では当然タイトル通り緋河リンネについて語りますが、まずは緋河リンネというキャラクターについての情報を整理して共有することから始めましょう。
名前:緋河凛音
性別:女性
種族:人
年齢:中学三年生、15歳(10章時点)→16歳?(ハロウィン~11章)
能力:言霊使い
所属:エイジス(10章時点)→冒険者ギルド(10章以降)
CV:咲々木瞳
外見:かわいい顔してる
とまあ、どこにでもいそうな普通の女の子……とまではいかないものの特におかしな部分はなさそうに見えますね。
しかし彼女の大きな特徴と言えばやはりその言動でしょう。
ストーリーでも毒舌さは遺憾なく発揮され、プレイヤーの印象に強く残ったはず。そもそも第一声がこれだし。
とまあ最近(いうほど最近か?)流行った生意気系少女といったキャラ。
……とはいえこのゲームは悲しいかなワールドフリッパーである。彼女はそんなSNSでよく見るような罵倒だけで中身のない浅い美少女ではないのだ。
緋河リンネの"強み"
緋河リンネ(以下ひーちゃん)の強みは何だと聞かれたら何と答えますか?
恐らく能力と答える人が多数派でしょう。自分の発した言葉を相手に作用させる、というのは決まれば確かに強力無比に違いは無い。口の悪さ?アレはチャームポイントだから 僕も最初そう思ってました。けれどストーリーやキャラエピを何度も読み返すうちに「ん?」となり、別の答えを見出しました。
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僕「こいつめっちゃ頭良くね?」
エイジスは基本的に学生(10代の少年少女)を中心に構成されています。(星見の図鑑)
大手を振って好き放題しているのがストーリーから読み取れる辺り、構成員の大多数は増長していると考えていいでしょう。大人を蹂躙出来るほどの力を子供が持ったらそうなるのもある意味必然ではある。
けどひーちゃんは終始理性的なんですよね。アルクに竜を処理されたリュウイチを見て「ダサイ」と冷めた目で見たり、大人数でお出迎えしたところを返り討ちにされても無駄に足掻く様子も見せない。
そして極めつけが上記の発言。このひーちゃんは何をしてるかって言うと「撤退を計画してる」んですよ。
撤退って普通そう簡単には出来ないんですよ。皆さんもワーフリでイベの初見の高難度とかやる時始めた瞬間に「あっ無理だこれ」ってなることそうそうありませんよね?最低でもある程度やってダメそうか判断しますよね?あとガチャも☆5出ないからってついつい回し過ぎますよね?
ひーちゃんの凄い所はここにあります。つまり"戦力差や状況判断が滅茶苦茶上手い"。
・シロの強さを一瞬で理解しアルクの脅威度と加味して確実に勝てないと判断。リュウイチに注意が向いていることを利用し即撤退。
・ショウタの能力の強さが尋常ではなく、かつ敵能力から一人での逃走が困難なためリュウイチに撤退するよう促している。(だからヤバイってばの発言から恐らく何度も主張しているが無視されている)
・倒れていればいいもののリュウイチが余計な衝突を引き起こしたためキレる。(倒れてる状態で(!)の吹き出しが出ているためやられたフリを続けて戦闘を避けたかったものと考えられる)あとリュウイチの行動が度し難過ぎてキレた。
といった具合にひーちゃんはかなり上手く立ち回ってると言えるでしょう。これは少なくとも理性的な思考と俯瞰的視点を少なからず持っているという証明に他なりません。
「でもそれって偶然でやる気がないだけとか諦め癖が付いてるだけじゃない?」と思うかもしれません。
安心してください。なぜか反証できます。マジで何で?
といった感じで煽り散らかします。普通のソシャゲならこの後やられる所を主人公側が助けて~とかなるんでしょう…………が悲しいかなこのゲームはワールドフリッパー。『できないだろ?』の一言で全員縛ります。何ならその後ボコろうともした つまりひーちゃんは喧嘩を売る相手を選んでいるというのは確定的に明らかで、かつ相手の戦力も見定める目とそれに応じて判断出来る頭を持っているということです。JCとは思えん程優秀ですね?
つまり、ひーちゃんの強さはその持ち前の頭の良さにあると声を大にして言いたい。
緋河リンネの言葉
ひーちゃんと言えば煽り、煽りと言えばスティネルひーちゃん。
そんなひーちゃんの能力は「言霊使い」。となると言葉が密接に関わってきます。
「そもそも言霊って何?」って人はググってください。多分言ったことが起こるとかそんな感じのことが出てきます。
なのでひーちゃんの言葉を見ていくと色々なことが分かります。特に精神面が分かりやすい。
※今更だけどこの記事は考察というより「想像」や「妄想」に近いためあくまでも「こういう解釈もあるんだなあ」程度に思っててください。特にこの部分は「深読み」に近いので。
という訳でひーちゃんの発した言葉から推察できることを並べていきます。全部画像にすると流石に多すぎるので要所要所だけ。
10章~恒常☆4キャラエピ
まずはこれ。ひーちゃんの一人称がひーちゃんたる理由。
「キラキラしてて嫌い」とは一般的にキラキラネームと呼称されるとんでも名前、つまり自分の名前のことを指して言っているのでしょう。実際、リンネ呼びしてきた元エイジスの奴にはもうマジ無理って感じだったし。
確かに二次元キャラに輪廻(ひーちゃんの場合は凛音だけど読みは同じ『りんね』)を名前として使うのはありがち……だけど悲しいかなこのゲームはワールドフリッパーであり、ひーちゃんは現代渋谷に近い世界で生きるJC。
他の渋谷組の名前が「歩」「直」「翔太」「勇希」「竜一」「誠司」「十織」「どよもす」「響」「縁子」の中、「凛音」は確かに浮いていると言わざるを得ないでしょう。
これで二つのことが分かります。
・親に対して何かしらの不満を抱いている
・自分の名前が本当に嫌い(わざわざ一人称で自分の呼称を「ひーちゃん」と内外共に強く主張しているほど)
これ後で使うんで頭の片隅に入れといてください。
次。というか全てはこれのためにある。
めっちゃ多いです
これらの発言、そのまま額面通りに受け止めたらただ妬んできた相手にひーちゃんが煽り散らかしてるだけですね。
ここまでなら良かったんですが(なにもよくないが)問題は次のシーン。
ここで10章のユキの発言が活きてきます。
ユキちゃんは良く見抜いてくれた。そう、ひーちゃんの言葉には嘘が含まれています。
嘘をつくというより、「偽っている」と言った方が表現的には伝わりやすいかもしれませんね。少なくともそう感じました。
という訳でそれを踏まえて見直しましょう。
お前も同じだろ → 自分は違うと言い聞かせている。
同じエイジスなんだろ → 逆恨みの僻みということにした。
反応を見る限り、これらの発言は全部ひーちゃんに刺さっている。
ひーちゃんもかつてはエイジスの一員であり、好きに振舞っていた事実は変わりようがない。どうあってもひーちゃんが「元エイジスの緋河リンネ」である限り、いくらいい子ちゃんをしようとも罪が消える訳ではない。ひーちゃんはそれを理解している。
これは余談なんですけど、恐らくひーちゃんは「考えてから喋る」タイプの人なんじゃないでしょうか?頭使うタイプの人間そういう傾向あると思います(適当)
痛い所を突かれたけど、キャラを忘れずそれを逆恨みや妬み嫉みだとして煽る。突かれた所が痛ければ痛い程思考が増えてラグが伸びる。といった具合で。
ひーちゃんが言葉に詰まるシーンはいくつかありますが、そういった場合は大体が「痛い所を突かれた時」なのも拍車をかけています。
そしてこの後、ひーちゃんはこっそりと夜逃げのように消えようとします。追いかけてくる過去に対して逃げることを選んだんですね。
そして、その際の独り言が
「ま、いっか」で済ませられるほど軽いことだった。
「代わりの場所はすぐ見つけられる」と居場所を探すのは簡単だ。
「思い入れもない」と執着もしていなかった。
といった形で嘘をついている。
"虚勢を張る"という言葉がありますが、あれも嘘の一つと言えます。気にしてないように何でもないことだと「自分は大丈夫だ」と自分に言い聞かせている。自分が傷つかないように嘘をついて、傷つくはずがないことだと自分を守るために嘘をついている。
これはひーちゃんなりの理論武装であり、言葉に出すことで自己防衛しているのでしょう。
……とまあ、そこにユキが上記の発言でバッサリするんですけども。加減しろバカ
「期待を捨てている」発言は、そうしたひーちゃんの言葉の裏を読み取ったものだったと。
で、エピ3はそうやって期待(未来)を捨てていた少女が、未来への言葉を口にするという話になるんですね。
「期待を捨てている」は、ここにもやっぱりかかってしまいます。
「世の中なんてそんなもん」というのは、本当はそうでないでいて欲しいという期待があるから。
「どこにも居場所がない」のは、どこかに自分の居場所があって欲しいと願っているから。
悲観主義であるはずなのに、本当は心の奥底で世界に期待している。ひーちゃんは悲しい生き方をして可愛いるね…
ハロウィン☆4キャラエピ
特筆する部分があんま無かったし簡単に流します。それにこの時点で書き初めて5日経ってるし
ギルドでいい子ちゃんしてても結局何がどうなったわけでもないし、過去は容赦なく追いかけてきて自分も何も変わってないと気付かされるんですね~~~~~地獄か?
「変わってない」自分に「変わった」って言ってくれるユキ。やっぱキテる…
ひーちゃんがデレる時の特徴、否定から入る。
こんなまとめるまでもなく、ユキひーがキテることは疑いようのない事実ひーちゃんがユキを特別扱いしてることは分かると思います、カプ厨特有の深読みとかそういうものでなく。(本当に嫌ならひーちゃんは静かに離れるタイプなのはキャラエピで見せているので)
で、これは別のキャラ相手にも当てはまる節があって
そう、リリエですね。よく懐いてるんですよ、煽りや暴言の類を一切言わない程度には。
この二人に共通する点は、恐らく「ひーちゃんをありのまま一人の人としてしっかりと見ているかどうか」ではないのか?といった所。
リリエの面倒見はさることながら、ユキは殴り合ってド直球で話したのが効いているんでしょうね。ひーちゃんのことよく見てるしよく赤面させてる。
これは言い換えると「一部の人間に対しては心を開いてる」と言えますが、そういった人格形成するということは過去に何かしらあったんだろうな~~~と考えるのが道理でしょう。
しかし、ある一点と一緒に考えるととある結論に行きつきました。次で語ります。
緋河リンネの能力
ひーちゃんの能力はもう皆さんご存知だと思います。そうですね、火耐性ダウンとマヒですね言霊使いですね。
では言霊とは何か?
あいにくと古代日本について詳しいマニアとかそういう類ではないので、ネットで検索して出てくるふんわ~りしたものしか知りません。
ですがこれは好都合。現代日本人にほど近いであろう渋谷が舞台であれば、当事者の認識はそれに近いでしょう。11章で「イメージが具現化してる」みたいなようなことを言ってた気がする(都合のいい解釈)ので、そのまま進めます。
言霊 とは [検索]
出ました。
言葉に宿った力とか、言葉を現実に起こす力といったものらしいです。
いかがでしたか?
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冗談はさておき、ではひーちゃんが力を発揮するとどうなるのか。
ひーちゃんが能力を使う時に頻出する言葉は、『できない』『黙れ』『動くな』あたりでしょうか。ハロウィンでは『並べ』といった珍しいものもあります。
特におかしなところは無いでしょう。ええ。
……本当に?
明確に「縛る」という言葉が出てきています。
確かにドットでも十二分に縛っている表現がされているしワーフリの演出班は優秀。ですが、どうしても演出面の問題という線は拭えません。(或いは解像度の都合に因る誤った解釈の誘発)けれど、「それ」を明確化すると大きく意味合いが変わってきます。
つまり、緋河リンネの能力とは「言霊によって相手を縛る力」では?
では、それがなぜ問題なのか?
※ここからは推論に推論を重ねる形なので、妄想やこじつけレベルに近いので注意。
先ほども多少触れた通り、11章で「魔法はイメージ」みたいな話があったと思います。「本来属性なんてものはない」といった内容の発言から見るに、「魔法や超能力といった非現実的な力は、自己のイメージを世界に反映させる行為」ではないか?と考えました。
ではそれを渋谷組に当てはめるならば、「己の願いや精神が力を形作った」と言えるのでは?
ショウタはアユムに同じ所まで落ちて欲しいという嫉妬、或いは同じ所まで飛びたいという羨望。
ユキは自分を定義されたくない、他に対する拒絶。
ナオはどこにいても星(アルク達)が見えるように、手が届くようにという願い。
といった形で深層心理が反映されているとすれば。
その能力は、緋河リンネにとって言葉は人を縛るものという認識である証明に他ならないのでは?
先述の通り、ひーちゃんは親に対して不満を抱いており、名前がコンプレックスですらあります。
そして嫌悪すらしていたユキに多少なりとも態度を改めており、上司であるリリエにとても懐いていること。
更に「言葉は縛るもの」という認識があること。
これらから想像するに、ひーちゃんは両親から束縛され、満足に愛情も受けられていないと思える家庭環境だったのでは?
「独りでひからびてればいいんだ」というセリフや居場所に対しての執着が見える辺り、疎ましく思われてたか放任主義の半ばネグレクトに近い感じだったのかなあと思ったり。
という妄想でした。終わり。
11章
11章は皆さん読みましたか?読みましたよね?(2回目)
11章で色んなキャラが出てきたのに驚いたけど、個人的に一番衝撃的だったのはひーちゃんとリュウイチが出てきた所ですね。あそこ、結構泣けた。
11章でのひーちゃんは避難誘導もしっかりやって襲われてる子供を助けるという登場の仕方をしました。
以前なら恐らくいの一番に逃げてたであろうあのひーちゃんが、崩壊する渋谷の中で諦めようとしていたあのひーちゃんがですよ。自ら身体を張って皆を逃がしているんです。本当に変わったな…お前…。
ハロウィンでも言っていましたね、リリエもユキも「変わった」と。
特に一番大きな変化はここ。
ひーちゃんの言葉には色々あります。恐らくその能力は応用がある程度効くのでしょう。
しかし出てくる言葉は『動くな』『黙れ』といった命令や、『できない』と否定、或いは『無駄』という曖昧な拒絶。『並べ』はちょっと特殊。
基本的にはどれも負のイメージを持つと思います。事実、ほとんどは否定や拒絶している形なので。
それが11章で、この発言ですね。
演出もなければ言葉に行動を確定させる要素も含まれてないので、能力は恐らく発動していないはず。
だからこの言葉はただただ自分たちを鼓舞するために出した、未来への希望。或いはワーフリ風に言えば「願い」と言えるのではないでしょうか。
10章、キャラエピ、ハロウィン版…と精神面や内面、自分を取り巻く環境が段々と変わり、11章を集大成として表すという完璧な流れ。本当によかった。マジで。泣いた。
キャラも持ってる人は一通り読み直すことを勧めます。
最後に
いかがでしたか?気に入ったなら是非、記事の下にある「スキ」を押して下さいね!それでは皆さん、良いインターネットライフを!(天丼)
冗談はさておき、割と好き放題ひーちゃんのことを語れたので個人的には満足しました。多分もう二度とやらん。
ひーちゃんはかなり魅力的なキャラです。仲間ツラして本当はフリだけだったり、嘘で自分を守っていたり、まあまあ最悪な生き方をしているのがとても笑えなくて実に良い。
性能が性能だけによく使うけどそこまでキャラを気にしたことなかったなあ。みたいな人もいると思うので、興味無かった人もこの記事でひーちゃんを少しは好きになってもらえたら幸いです。
ちなみにこの記事書き始めたの11章公開されて次の次の日とかだったと記憶してるんだけどなんかダラダラやってたらハロウィンになっちゃった。