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虹の卵

先日の『ウルトラマンアーク』には地底怪獣パゴスと透明怪獣ネロンガという同じ着ぐるみの転生前と転生後の2体の怪獣が登場した為、今回は前者を紹介します。

ベストマッチな奴ら

パゴスは身長:30m  体重:2万tのウランなどの放射性物質を餌にする怪獣で戦力は口から吐く金色の分子構造破壊光線です。『ウルトラQ』ではトラックから落ちたウラン輸送カプセルを「虹の卵」と勘違いして拾った少女を襲い、彼女を見失った後も暴れ続けますが自衛隊のネオニュートロンミサイルで木っ端微塵に砕け散りました。前述したパゴスの特徴は『ウルトラマン』のウラン怪獣ガボラと共通していますが本来『マン』9話にはパゴスが登場する予定だったもののガボラに変更されたという経緯がある為です。ガボラの名が市民に知られているのはこの名残です。パゴス自体も当初はゴメスが再登場する予定だったがそのスーツが東宝に戻された為誕生したという経緯を持っています。

アーツ タイガと

『ウルトラマンマックス』でも再登場する予定でしたが牛鬼怪獣ゲロンガに変更されました。実現していれば『マックス』にも『Q』怪獣が登場していたことになります。14年後の『ウルトラマンタイガ』では初登場以来53年越しにウルトラ戦士との対決が実現し、ウルトラマンタイタスの右足を負傷させる程の威力を誇るドリルビームを初披露しました。しかしタイタスと交代したウルトラマンフーマにドリルビームを躱され、柔らかい腹をさらした隙に光波剣・大蛇を打ち付けられて涙を流しながら息絶えました。しかし工藤ヒロユキの右足にはタイタスに変身している最中に受けた傷が残り、直後の吸血怪獣ギマイラとの戦いで一度撤退することになります。

アーツ ZやDX改造デマーガ&800ゴメス(S)と

『ウルトラマンZ』では2度登場し、身長:52m  体重:3.6万tと『Q』の個体よりも大きめに設定されていました。18話ではストレイジの特空機と交戦中に突如消滅します。事件の発端となった誘拐怪人ケムール人が倒されると元の世界に戻り、地底に帰っていきました。23話では特空機4号ウルトロイドゼロの起動実験中にデマーガ、ゴメスと共に出現し、3vs1でウルトロイドゼロと対決しますがD4レイを受けて3匹纏めて消滅しました。

『ウルトラマントリガー エピソードZ』ではトキオカ・リュウイチ隊長代理率いる新生GUTS-SELECTを苦しめるもウルトラマンZのゼスティウム光線で倒されました。『Z』では実現しなかったZとの対決が実現していますが主人公トリガーとの対決は実現していません。

地底怪獣現る!現る!

『ウルトラマンデッカー』では『エピソードZ』から8年後のソラフネシティで「超臨界メタル」が採掘された為に縄張りを荒らされたと認識し、サザメダケの花が咲いたと同時に地上に出現します。同じく地底怪獣のグドンやテレスドンと連携してデッカーを追い詰めるもナースデッセイ号のネオマキシマナースキャノンでツインテールの群れ共々倒されました。

『ウルトラマンアーク』では地底でネロンガと縄張り争いを行いながら地上に出現し、アークとの戦闘にもつれ込みます。最後はネロンガと組み合ったところに上空からルーナソードクレセントを受けて真っ二つになりました。

『アーク』では地底怪獣バラゴンの着ぐるみを改造したパゴス、ネロンガ、マグラー、ガボラの4体は共通の祖先を持つことが示唆されましたがゲロンガやPCゲーム『ウルトラ作戦』に登場する怪獣ゴロモスもそうである可能性は非常に高いと言えます。ゴメス&ジラースなど他の同じルーツを持つ怪獣達にもこのことは言えるかもしれません。

パゴスの顔は始新世中期の北米に生息していた哺乳類ウインタテリウムをモチーフにしたとも言われておりまさに彫刻という印象を受けます。

次回は人間を蝋人形に変える黒い花の星人を投稿予定です。みんなで読もう!

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