ワイルドローズ
ワイルドローズ
100分と言う時間の中で、しっかり感動するように作られた映画である。
作られたと表現したが、悪い意味ではなくエンターテイメントとして、必要な要素を多分に盛り込んであると言える。
でもそんなことはどうでもいい見方をしたい。
主人公の女性は、ある段階で今までの価値観を一気に変えることができた。
私が見ている世界を描くために必要なものは、“ここにはない“ と思っていた。
でも思っていただけでなく、“ここにはない“ と半ば無意識的にそう考えている自分がいた。
自分が見ているものは、自分というフィルターを通して、自分の中に入ってくる。
だから、同じものを見ても人それぞれ感じることは違う。
いろんな視点で物事を見ることができれば、自分の考えに固執することなく、あらゆる可能性を視野に入れることができる。
それをどの時点で気づけるか、そしてしっかり自分自身でその必要性を認識できるのかが大事だ。
人に言われたから簡単に変わるわけではない。
そこまでにある程度失敗して気付くことだってある。
自分を俯瞰する視点を養う。簡単に言うが、それがとても難しい。だから結果ばかりを追い求めるのをやめよう。一つのゴールがあるわけではなく、たくさんのゴールがあるのだから、その時たどり着いたゴールをこねくり回したっていいから良かったことに変える。
最後に主人公の女性が歌ってたように、そこに最初からあることだってある。夢を追い続けたっていいし、諦めたっていい。正解も間違いもない。一度の人生思うようにやればいい。