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アイアンスイングと道具 3

 道具を選ぶ時に自分のスイングに合わせるのか、道具に自分が合わせていくのか。
 私が始めた頃は、道具に自分が合わせるしかありませんでした。いろいろ情報がある訳ではなく、ただ良さそうに見えるから使ってみる事しか出来ませんでした。 試打もありませんし、ダメだったとしても中古ショップに売ると言った事もありませんでした。
 中古ショップも少なかったですし、ネットもありませんからダメでも使い続ける事しか出来ませんでした。
 どちらかと言えば上手く打てないのは自分が悪いぐらいにしか考えていませんでした。
 今は多くの情報もありますし、試打もいっぱい出来ます。ダメなら中古ショップに売って追い金ぐらいで換えれますから、良い時代になったと思います。

 続きを書いていきます。

 ターフを取りながらドローボールを打つことを練習していても、全くできる感じがしませんでした。ターフが取れればスライス、ドローボールだと地面をさわれず。何をどうしたって打てませんでした。
 理論的には、インサイド側からハンドファーストでフェースが閉じた状態で当てれば、ダウンブローでターフが取れるドローになるはずだと思って練習していたのですが、当時は全く出来ませんでした。
 このターフが取れるドローボールのアイアンショットはゴルフを初めて10年ぐらい経っても出来ませんでした。ターフが取れる時はスライスになってましたし、よくてストレートになるくらいでした。
 70台や60台でラウンドしていた時でもターフが取れる感じにはなりませんでした。
 ただゴルフを始めて2年が過ぎた頃に、キャロウェイのX14のアイアンセットを、型落ちとして安く購入する事ができ、そのアイアンを使う様になってからターフが取れようが取れまいが何も関係なく良い球が打てるよになって来たので、あまり問題が無くなってしまいました。
 このX14のアイアンが当時では優しく簡単に球が上がり、飛距離も出しやすい事で注目されてました。トッププロでも使っている選手がいました。
 
 ターフが取れない問題の中にあった、ショートアイアンが飛ばないや、ロングアイアンとショートアイアンの感覚が違いすぎる問題もなくなってしまいました。
 どの番手を使っても適正な高さになって来ましたし、飛距離も番手ごとの距離も出ていましたのでセカンドの距離感も合わせれました。ドローボールも簡単に出せたので、スイングでなんとかドローを打とうとしなくてもアイアンがドローボールを打ってくれてました。
 このアイアンを使ってラウンドするようになって急激にスコアが良くなって来ました。この時アメリカでゴルフのアカデミーに入っていたせいもあってかハンディキャップもインデックスで1になっていました。スイングレベルが上がっていたというより、環境とこのアイアンでスコアが良くなった感じです。
 ドライバーの飛距離も伸びていてセカンドの距離も短い番手で打てていたのでパーオン率も高くスコアも良かったと思います。
 しかし自分のスイングレベルが上がるにつれてこのアイアンに問題が起きて来たのが、飛距離が出すぎると言う事です。
 アメリカの乾燥した空気もあってか、200Yでも7アイアンや8アイアンで打たないと距離感が合わせれないことが起きてました。
 この飛び過ぎ問題は、番手間に距離が開きすぎることと、9番やPWの距離感が分かりにくいことが問題でした。パー3やセカンドでアイアンを使う時、大きい気がしたり、届かない気がする距離で番手選びに迷ってしまいました。
 中途半端なスイングや距離の打ち分け感が出てしまい、縦距離合わせで難しくなってしまいました。
 特にグリーン手前に池や障害がある時にはどうしても大きめになってしまい、簡単にグリーンをオーバーする事でスコアが悪くなってしまうようになってしまいました。
 そこそこ距離感が合う日のプレーはスコアが良くなりますが、距離感が合わせれないラウンドだと、ボギーが止まらないゴルフになっていました。
 そして難しいのは、グリーン奥に障害がある時です。オーバーが許されない状況では必ずショート気味に打つのと、スピンがかからず転がり出て行ってしまうのでは無いかと緩んでしまいました。

 そこで考えるのが、距離感を合わせるように打っていくのか、飛ばないアイアンに変えるかです。最初はすぐに道具を換えれませんから、距離感を磨くべく練習するのですが、これには限界があり170Yと160Yを打ち分けるには、練習ならなんとかなってもコースでは障害が目に入ればやはり難しくなってしまいます。結局ビビって強く打ってしまうのでオーバーしてしまいます。軽く打つことは困難なのです。
 
 それでアイアンを換えて飛ばないアイアンにするしかありませんでした。

次回に続く




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