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夏キャンプが試練すぎたので Next Action を考える

夏キャンプ

このワードを見ただけで、言いようのない高揚した気持ちになってくる。友達の少ない私にとって、こういうイベントには心が躍らされてしまう。気心の知れた仲間と火を囲いながら、次の日のことを気に病むことなく、沈みゆく夕日といつの間にかそばにいる闇を楽しむことができる。少年に戻るような錯覚に陥るこの感覚が、たまらなく好きである。

しかし、それは妄想である。
断言しよう。

というか私の理解が足りてなかった説は超否めないが、今回起こった事案を次に活かすべく、この記事を書こうと思った。
「当たり前やろ!」とヤジが飛んできそうであるが、実際に体験してみないと私はわからないのでこれはしょうがない。

試練1: 暑い

暑い。
たまらなく暑い。
「…えぇ、君アホすぎんか?」
と言いたくなる気持ちはわかる。
しかし、私の理論をまず聞いてほしい。

Plan A 嬬恋高原に行こうや!

当初の計画では、嬬恋高原に行こうと思っていた。ここは少なく見積もっても標高700m以上あるので、ざっと見積もっても - 7℃ くらいは見込めるはずだ。ただ問題として ちょっと遠い というのがある。
「なんか、近場でええ感じのところでよくない?」と心の中の私が囁いてきた。「だって、運転すんの君やで?」3時間半行き帰りってシンプルにダルない?」「そもそも、一泊やで?」「ん?そんな運転好きやっけ君?」など、無限に湧いてくる声に素直に耳を傾けた結果、「3時間半の運転は嫌や!」となったので却下した。

Plan B 本栖湖でええんちゃう?

これは却下である。というのも八月末に職場の仲間たちと本栖湖に行く計画をしていたのだ。つまり2回本栖湖を味わうことになる。それはさすがにつまらないので却下した。ちなみに本栖湖あたりも標高900mあるので夏キャンプで暑さを凌ぐには超良さそうである(現状行ったことないのでわからんが)

Plan C お〜長瀞(ながとろ)って水辺やし涼しそうやんけ

結論から言うと、この案を敢行した。最大の理由は、近いのと水辺で涼しそうだからである。場所的には東京から1時間半くらいで行ける。近い。そして、空調の効いた部屋で見るその水辺の景色は、清涼感に溢れていた。「涼しくないわけないやん。」ともう既に行くことを断定していた。私はこの長瀞というポジションが、秩父の一部ということを到着するまで気付かなかった。今思うと脳が「秩父」という文字を否定していたような気さえする。

出発の朝

もう既に暑い。レンタカーのある駐車場に行くまでで既に後悔していた。
しかし、この時は希望に満ち溢れていた。長瀞に着きさえすればいい感じなると確信していたからだ。高田馬場で仲間を拾い、最高のテンションで長瀞へ向かう。途中バカみたいに食材とお酒を買い込んで万全の状態(と思い込んで)高速に乗り込んだ。仲の良い先輩と後輩と3人で行ったが、やはり、仲がいいので、到着するまで会話が尽きることはなく、むしろ一瞬でついたまである。着いた瞬間に確信した。どう足掻いても暑いことに。先輩が「いやでも、気持ち東京より涼しいっすよね。」と言ったが、その1秒後に「いや、気のせいだわ。」と呟いていた。そう、気のせいなのである。

試練2: 超準備不足

暑いことは一旦仕方ないとする。
今回とあるサイトで予約していて、そこには、備品が借りれるようなことが書いてあった。超雑に見てたのが、「お!テントとかタープ借りれるやん。これやったら準備とかなしでいけますやん」と思い、仲間内の Slack ワークスペースに投下した。

slackの投稿内容

私は一応キャンプ用品を一通り持っているたが、先輩と後輩は椅子しか持ってなかったので、借りる前提で話を進めてた。これが不味かった。

到着して受付に赴いた時
私「あの〜タープとテントをレンタルしたいのですが。」
受付のお姉さん「ん?調理器具とかはレンタルありますけど、タープとテント…ですか?(笑」
私「あれ?予約時に借りれる的なこと書いてあったような気がするのですが…?」
受付のお姉さん「え?」
私「え?」
….地獄の1分間

結論として借りれなかった。というかお姉さん的には「…(ぷぷぷ。お前らキャンプしにきてんのに、なんでテントもタープも持ってないねん。素人過ぎワロタ。)」という感じだったと思う。いやそりゃそうだ。それはそうなんだが、「あのwebの表記はなんやったんや…ワイの見間違いか…?」と半ば混乱状態のまま、一旦退却し、我々の巣に向かうことにした。

巣に到着した。
向かう途中、「木がいくつかあってシェードを作っているサイトに当たってくれ!」と切望した。
見事に何もないサイトだったいや、見晴らしがよく、川がよく見えるので当たりのはずである。しかし我々にとっては超ハズレだった。隣のサイトはいい感じの気が数本生い茂っており、涼しげな木陰を演出していた。
絶望した。

一旦座る

とりあえず椅子はあるので、我々は座った。
暑い。
いやこれは絶対にシェードが必要だ。
赤ちゃんでもわかる。
でもそんなキャンプ用品を売っている店が都合よくここの近所にあるわけがねぇ。
と思っていたのだが、さすが先輩エンジニア。秒でコメリを発見した。「3kmいけばあるよ」という福音を聞いたので、すかさず車に乗り込み、意気揚々と奇跡の店「コメリ」に向かった。

コメリにて

コメリについた。
キャンプ用品も見つけた。
いや、見つけたのだが、問題もついてきた。
まず結論として、先輩と後輩は、テントを買わなかった。
後輩は寝袋を持っており、先輩は、車の後部座席で横になる作戦で行くらしい。
問題は、タープだ。
デカすぎる。部活とかの父兄会が持ってくるタイプのやつだった。

我々が遭遇したタープのイメージ

金額は全く問題ない。1万円ほどである。
腐っても我々3人、社会人である。税金もしっかり目に納めているはずだ。
問題は、この割と大きめの重たいタープを誰が持って帰るか?である。これに関しては誰かが貧乏くじを引かないといけないので、突如ディスカッションが始まった。

Case 1

私「いや、まず他にないか店員氏に聞こう」→ 一同「せやな」
店員氏「このタイプと、もう1つデカめのタイプがありますね!

むしろ悪化

Case 2

先輩「もうじき夕方になるから涼しくなる説は?」→ 一同「お?」
日没まで約 3 hあることが判明

それまで耐えれる未来が想像できない

Case 3

私「ガーデニングシートと車(シエンタ)連結して無理やりシェード作る説は?」
先輩「長さ足りますそれ?」
私「いける。4m x 2m でさっき入れるか実験した。」
後輩「こっちに吸盤でくっつくタイプの引っ掛けるやつと、ペグあります。」

一同「これで行くか」

こうして我々3人は奇跡の店「コメリ」で準備不足だったシェードをゲットした。完成したシェードがこちら。

力作のシェード

我ながら超いい感じである。
Snowpeak など超高級品があたりをひしめくなか、我々のタープは燦然と輝きを放っていた。今回の旅で数少ないGood pointの一つである。

試練3: え!? もうお酒ないの?

キャンプの夜の楽しさを甘く見ていた。
相変わらず暑いが、お酒と食材は合わせて、約21000円ほど計上していた。スーパーマーケットでこの金額は割と行った方である。絶対に食材やお酒は余ると思っていた。が、割と夜の浅い段階で消失した。2km歩くとセブンイレブンがあるので、夜の散歩を楽しむことにした。

カブトムシも散歩中

試練3: 寝れない問題

先輩と後輩はテントを買わなかったが、正解だったと思う。
というのも、夜が暑すぎて全く眠れなかった。この日は結局、深夜 2時くらいに寝袋に入ろうとしたが、まず寝袋に入る気すら起きないので、マットの上に、寝袋を敷いて、その上に寝転がる形で寝ることにした。テントなど到底組んでいない。暑すぎて組む気が失せたのもあるが、あんな中で眠れる未来が想像できなかったからだ。
虫 vs 少涼 を考えた時、圧倒的に少しの涼しさを求めていることがわかった。虫に食われようが、刺されようがもはやどうでも良かった。

朝方、周りのキャンパー事情を偵察しに行くと、テントの中では上裸だったので、やっぱり他の人たちも、暑いのは変わらないんだなと安心した。

試練4: 説明書ちゃんと読んでなかった問題

正直暑すぎて、起きたらすぐ撤収して帰りたかった。
しかし、受付時にもらったキャンプ場の説明書には、8時半〜チェックアウトOKと書いていた。「いやそんなわけねぇだろ」と思っていた。チェックインを制限するのは理解できるが、チェックアウトを制限するってどういうことだよって思っていた。なので、朝方受付に行けば帰れるだろって思っていたが、受付はもちろん閉まっていた。仕方ないので、水辺で遊ぶことにした。

癒しスポット
橋の上の景色

一通り遊んだ後、ぐんぐん気温が上がってきたので、帰りの運転も考慮して椅子で眠ることにした。仮眠をとって8時くらいに起きた時、雑に説明書を読み返したら、「緊急時はポストに説明書を入れ、退出していただいてもOKです」的な文言を発見してしまった。我々は、一目散に受付のポストに説明書を入れ、撤収を済ませ、キャンプ場を後にした。

試練5: 帰りの運転が地獄すぎる

眠い。
これに尽きる。
しかし、レンタカーの制約上、運転者を変更できないので根性で乗り切るしかない。これは先輩がずっと助手席で話し相手をしてくれていたので、かなり助かった。1時間半の道のりとはいえ、東京の道路事情を甘く見積りすぎていた。帰り道、練馬ICまでは比較的スムーズだったが、そこからが一向に進まない。時間帯も厳しかったかもしれない。この眠気でこの渋滞は相当堪える。シンプルに無計画が生んだ失態だったと思う。

Next Action

Next Actionに移行する前に、今回のキャンプ場自体の評価をしておきたい。
キャンプ場自体は、かなり秩序があり、周囲のキャンパーの民度も高く、水遊びもできるため、かなりいいキャンプ場だったと思う。
なので、もう少し気温が下がっていれば、最高のキャンプ場になることは間違いない。ただ、今回のように暑いと、夏キャンプ場の第一候補にはまず挙がら無いと思われる。

その上で私の失態も交え、夏キャンプを最高に楽しむための Next Action を考えたい。

  1. まず、標高の高いところに行け
    当然である。もはや考えなくてもわかる。
    水辺に騙されては行けない。
    できれば 700 m 以上が理想だ。(34℃ → 27℃)

  2. タープは必須(サイトガチャに頼らなくていい)
    絶対いる。なんで「いらない」って思ってたのかが謎なくらい必要。
    今まで、夏にキャンプしたことがなかったので、存在を認識していなかったかもしれない。

  3. テントは不要
    これは私の持論であるが、夏キャンプにテントはいらない。代わりに、自立式の携帯ハンモックが最強ということに気づいた。これは、地面からアリの攻撃を防ぐのと同時に、テントによって風を遮られないので、かなり快適に夜を過ごすことができる(はず)。標高の高いところで朝方寒い場合でも、寝袋を羽織るくらいでいい。それで十分である。これで睡眠不足は解消される(はず)。

  4. 東京近郊で大量に買い込む必要はない
    なんでかわからないが、キャンプ場の近所には何もないと思っていた。いや、コンビニくらいはあるだろうが、スーパーマーケットは無い、もしくは、大したスーパーマーケットじゃないと勝手に思い込んでいた。しかし、実際は、奇跡の店「コメリ」の横に、でかめのスーパーマーケットがあったので、そこで色々買えばよかった。無駄に氷とかかって、冷やす必要もなかった。結論として「ノリと勢いで決めずにちゃんと調べよう」ということを学んだ。

さいごに

ともあれ、今回の地獄の夏キャンプは試練が盛り盛りだったものの、だからこそ楽しいという側面も大いにあった。しかし、できれば平穏に過ごすキャンプで楽しみたいという思いもある。なので、今回の教訓と習得した技術をもとに、今月末の夏キャンプ2を最高に楽しみたいと思う。これを読んでいる方の多くは、こんな初歩的なミスの連発はしないと思われるが、逆に経験してみるのもまた一興ではないだろうか。











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