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【MTG】PWグルールデッキ解説

こんにちは、zamiです。
前回の投稿は沢山の方に読んでいただくことができました。ありがとうございます。
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さて強力なPWが多数収録された灯争大戦が発売となり、5/11より開催中のMCQでもPWを採用したデッキが活躍しています。
その中で私は5/18に大阪・都島区民センターで開催されたMCQにて準優勝しました。(下段左から2番目の怪我人です)


2月のRPTQに続いてあと1勝でMC権利という試合を半年に2回も敗北していることになり、大変残念ではありますが自身のレベルアップも感じています。

今回はその際に使用したPWグルールミッドレンジの紹介を行っていきたいと思います。


はじめに

灯争大戦発売以降、グルールカラーのアグロ〜ミッドレンジには大きく分けて以下の2つのタイプが見られます。
①土地に《手付かずの領土》を採用することでクリーチャータイプ・戦士に寄せた構築をしている、戦士グルール
②《ラノワールのエルフ》のマナ加速を活用し、《 ボーラスの壊乱者、ドムリ》、《主無き者、サルカン》らを採用した、PWグルール

①はクリーチャータイプ・戦士に寄せることで赤単以外での採用は不可能かと思われた《ゴブリンの鎖回し》を採用できる点が強みです。赤単、白単といった高速アグロに大してクリーチャーの質で優位に立つ一方、コントロールデッキの用いる全体除去に弱いという面があります。
②は灯争大戦以降に登場したデッキです。《ラノワールのエルフ》からゲームを始めることで、2ターン目《軍勢の戦親分》のアグロプランや、《ボーラスの壊乱者、ドムリ》からのPW連打プランなど多角的な攻めが可能であり、アグロへ耐性をさほど下げずにコントロールデッキに対して効果的なプランもとれます。

灯争大戦発売後のPW環境では《ゴブリンの鎖回し》の誘発型能力も魅力的ですが、環境初期のデッキリストが固まりきっていない状況においては個々のカードパワーが高いデッキが有利と判断し、②のPWグルールを使用しました。
当日はエスパー/バントミッドレンジ、4C PWなど多様なデッキとマッチし、プラン通りミッドレンジ対決を制した結果7勝1敗で決勝ラウンドに進出することができました。

使用したリストと役割

私が使用したデッキリストについて解説していきます。

4 《ラノワールのエルフ》

戦士グルールとの最大の違いです。

1ターン目にこのカードをプレイし、2ターン目の3マナ3種いずれかに繋げる動きは環境でも屈指のスタートです。

《ボーラスの壊乱者、ドムリ》でパワーが上がる点も見逃せず、初手で土地換算せずに済むことも多いです。

マナクリーチャーを採用するデッキでは土地を23枚程度にしがちですが、《人知を超えるもの、ウギン》など高マナのカードを採用している点、《炎の職工、チャンドラ》や《総動員地区》等のマナフラッド受けがある点から土地は24枚以上をおすすめします。

2 《茨の副官》

2 《ザル=ターのゴブリン》

戦士グルールではクリーチャータイプ・戦士である《成長室の守護者》が不動の地位を確立していました。

PWグルールにおいてもその名残からか《成長室の守護者》が採用されているリストが多く見られますが、2マナ域にタフネス3のクリーチャーを採用し、《ボーラスの壊乱者、ドムリ》のマイナス能力を強く使える点がこのリストの工夫の1つです。

《研究室の守護者》の順応前2/2というサイズは《第一管区の勇士》を筆頭に多くの2マナクリーチャーと相打ちになるサイズです。

《ボーラスの壊乱者、ドムリ》の能力でパワーが上がる点も考慮し、タフネス3のクリーチャーを選択しました。

この2種はそれぞれ一長一短で、除去や《法ルーンの執行官》でタップされてもブロッカーを残し、マナフラッドの受けにもなる《茨の副官》、マイナス能力から入ったPWを速攻で落とせる《ザル=ターのゴブリン》を散らして採用しました。
タフネス3であるメリットとして、《ショック》や、《渇望の時》の2点除去、コントロールにメインから採用されている《肉儀場の叫び》が効かない点も評価できます。

4 《グルールの呪文砕き》

3 《軍勢の戦親分》

コントロール相手に攻めて良し、アグロ相手に受けて良しのサイズに優れる《グルールの呪文砕き》はこのデッキで一番強いクリーチャーです。

最近ではメインボードに《溶岩コイル》を採用しているデッキが減少しており、クリーチャーデッキに対するタフネス4でのプレイが強力です。

一方でコントロールやPWデッキに対しては《ザル=ターのゴブリン》と同じく速攻を付与することもでき、柔軟性を持っています。

《軍勢の戦親分》は攻撃的なカードであり、先手時やコントロール相手の強さが目立ちますが、対アグロにおいても一度《ショック》等でブロッカーを排除して強制アタックの1/1ゴブリンを通すと、それ以降はアタック強制がなくなるのでこちらのブロッカーになり得ます。

マイナス能力を多用する低マナPWは1点のダメージで維持しにくくなりますから、環境にマッチしたカードです。

4 《再燃するフェニックス》

《グルールの呪文砕き》等で地上が固まっている場合、このカードがメインアタッカーになりがちです。

PW環境では飛行の価値が上がりますが、テフェリー2種のマイナス能力を使用されるとテンポ面で不利に陥ることもあります。
相手によっては手札に速攻クリーチャーがいる状況でプレイし、テフェリーのマイナス起動を誘っていきたいですね。

サイドボード後は《溶岩コイル》で対処されやすくなりますが、対象が《グルールの呪文砕き》と分散するため赤単で使用する《再燃するフェニックス》よりは強く使えます。

また以前まではカウンターされると隙が大きく、1ターンのパスになりかねないためコントロール相手の減量も考えられましたが、このデッキにおいては《ボーラスの壊乱者、ドムリ》のプラス能力からプレイすることで弱点を補っています。

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