ローローの出エジプト日記② - 入国審査の質問は『おしん』!
けんいちパンダさん (健一人民熊猫氏) 作
入国時に、おしんのこと「しか」質問されなかったのは一生忘れません。
そして余談ですが、最初のエジプト入国スタンプが押されたパスポートはその後、ラムセス中央駅前のバスターミナルでスリに遭って、盗まれました。
かなり後になって、
そのカイロで盗まれた私のパスポートが中国で見つかったと聞きました。
なので私は中国本土には行ったことがないのですが、私のパスポートは中国まで行っており、
また
今、思えばこの時から中国(=けんいちパンダ)とご縁があったのか!?
ところで、先日ラマダーン中の某エジオッサン(カイロ在住)と会話をしました。
エジプトもいろいろ値上がりラッシュで(特にパンの値段の跳ね上がりがえぐいらしい)、最近ちょくちょくエジプト人から連絡が入ります。
特にダハブ(シナイ半島)で働いていたツーリズムのエジプト人たち。
ダハブはもともとヨーロッパ人しか来ないリゾート地で(日本人など非常に少ない)、長引いたコロナとヨーロッパの戦争と不景気で、全く予約が入らないそうです。
だからサイドビジネスをしたいのでしょう。それで、
「俺と一攫千金狙わないか。一緒にビジネスしないか」。
日本で商売すれば儲かる(と思っている)、私が日本人なので元金がたんまりある(と思っている)、私が女なので御しやすい(とまだ思っている)。
言うことが昔と全然変わらないのがさすがですが、とにかくつい先日もそういう電話(メッセンジャー)があり、いろいろ雑談もしました。
すると話の流れで、
「ローロー、お前はラマダーンやっているか」。
「もちろん、やるわけない」
すると
「God will PUNISH you」
神はお前を罰する、とアラビア語と英語で言ってきました。しかも二ヵ国語で言ってくれるなんて、とても親切です。でも
「私はモスリムじゃない」
言い返しました。
「イスラムに入信していなくても、この世の神はonly oneだ。だからお前に罰が下るぞ」。
そしてpunish,punish,punish,とさんざん言われた後(←人に「一緒にビジネスしないか」と誘っておきながら、こういうことを言うのがさすがです)、
「そういえば(毎週金曜日の)集団礼拝では、マスクしているんでしょ?」と私。
「誰もしていない。それはハラーム(禁じ)だ」
「そんなわけがない、コーランにはマスクするなと書いていないはずだ」
「しかしマスクしろともコーランには書かれていない」
「...」
「そういえば、ローロー、お前にイスラムの素晴らしさを語ってやったことがあったかな?イスラムはな...」
「あ、じっくり聞きたいけどもうスマホのバッテリーがないので、切るね。じゃあね、ヤッラ、バーイ」。
カイロはお洒落な店もマンションも増え、モダンな公共乗り物も増えグンッと垢抜けてきたように見えますが、
人々と会話すると嗚呼何も変わっていません。また若者と話しても、非常に心神深いなと感じることが多く、これだけインターネットが普及しても、コーランの影響力には敵わないのだなと思います...
『ローローの出エジプト日記』つづく
↑居酒屋で🍺を呑みながら、「天罰喰らうぞ」を聞かされていました。どうでもいいですが、腕にしているブレスレットはイランの石。石はエジプトよりイランだな、というのが私の意見です。
↓この時から言うことが何も変わらないという..
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