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読書の秋なので…(宣伝)

 (ヘッダー画像:うちの猫と、猫の「枕」のスターリンの伝記。高さ(分厚さ)がちょうど顎を乗せる枕にいいらしい)


 本日、渋谷のテレビ局の前では久しぶりに大規模な右翼?のデモ隊が来ていました。久しぶりです。コロナ騒動以来の大規模?一応、公安もいました。
 
 今回は
「あ、あの件かな?」
 案の定でした。尖閣の件でした。でも社員があまり出勤していない日曜にデモって…。

 それはそうと、九月に入りました。九月といえば秋の気配。(実際はまだまだですが)
 秋といえば、読書の秋。それに強引に絡めて、今回は諸々の宣伝記事です。


神保町の本屋PASSAGEにて「エジプトの輪舞」「エジプトの狂想」が発売されました。


 本屋街の神保町に足を運んでみてください。そこにPASSAGEという本屋がありますが、その本屋には吉穂みらいさんがオーナーの本コーナーが設けられています。

 吉穂みらいさんは言わずと知れた数々のエッセイや小説を出されている奇才ですが、そんな吉穂さんが以前、このような記事をノートにあげてくださいました。

 感激しました。チェコ人のヤン・レッツェルは広島であの建物を建築した建築家ですが、日本へ渡る前。彼は若いころに実はエジプトの宮廷建築省に在籍していました。

 レッツェルの「広島のあの建物」はオーストリアの建築(当時はボヘミアはオーストリア領だったので)に影響を受けて完成したと考えられています。

 しかしです。むしろ建築家駆け出しの時に、多くのヨーロッパ各国の建築家らによって、ヨーロッパの新しい建物が次々に生まれていた時代の、黄金時代のカイロに住んでいた時の影響の方が強いのではないのか。

 そこから着想を得てシリーズという形でノートに連載したのですが、テーマがマニアック過ぎた上、「チェコ(ボヘミア)、広島、エジプト」という三つがなかなかぴんとこない。

 ああ記事は失敗だったかな、と思ったものの、吉穂さんはちゃんと全部読んでくださり、感想を上げてくださいました。こんなに嬉しいことはありません。ノーター冥利につきます。

 その吉穂さんがこの度、私の「エジプトの輪舞」(上)(下)と「エジプトの狂想」を神保町のPASSAGEの本屋に置いてくださいました。光栄です。

「エジプトの輪舞」「エジプトの狂想」

 「輪舞(ロンド)」は1900年代前半から後半のヨーロッパのカイロ、そしてアルバニア人ギリシャ人によるエジプト最後の王家が消えていくまでのノンフィクションをベースにした小説です。エジプトのキリスト教やヨーロッパ移民たちも登場します。

 「狂想(ラプソディー)」は「輪舞(ロンド)」と繋がりがありますが、別物です。今度は1800年代のエジプト、主にアレクサンドリアが舞台です。

 ナポレオン・ボナパルトによるフランス軍にかき乱され、前王朝のマムルークの残骸らがまだエジプトの政権を牛耳り、さらにオスマン帝国トルコの領土にもなっています。

 つまりエジプトは混沌としていました。ここに一人のアルバニア人の男がふらりとエジプトに渡って来てエジプトの近代化をはかり、最後の王朝を築き上げます。
 
 そしてベルサイユ宮殿を模した数々の宮殿がヨーロッパ人建築家らによって完成していき、フランス人によってスエズ運河も完成します。アレクサンドリアの街も再生し、大勢のヨーロッパ人が移住してきます。

 日本では古代エジプトが舞台の小説や漫画は多いものの、この「ヨーロッパのエジプト」時代(もしくはオスマン帝国時代及びイギリス植民地時代)が舞台の物語はほとんどありません。
 
 しかし非常にドラマチックです。ぜひ神保町のPASSAGEに足を運んでいただき、お買い上げくださいませ。ナイルの祝福を得られることでしょう。


「エジプトの輪舞」「エジプトの狂想」の表紙デザインや中の地図などけんいちさんが制作してくださいました。

2024年の秋の読書は「他人のそら似」!

 PASSAGEには、もちろん吉穂みらいさんの作品も並べられています。むしろ、こちらが主役、私の小説はおまけでございますが、最新作「他人のそら似」。

 詳しい内容はまだ伏せられている!?でもタイトルからして興味をそそられます。私も早く入手したいです。この秋は「他人のそら似」を読まねば!



「見えなくても愛(笑)」

 もう一冊のお勧めです。

 NOTEで知り合ったかわい いねこさん がキンドル出版をされました。
「見えなくても愛(笑)」です。

 かわいさんは視覚障がいをお持ちなのですが、ノートでは様々なチャレンジや活動ー例えば水泳、スキー、マラソン、朗読などーを書かれたり、リアルな視覚障がい者の日常を毒舌とユーモアを交えて書き綴られています。

 なので、それらがまとまって一冊の本になればいいなあと私は思っていたのですが、しかし目がみえないとアマゾンで出版する作業がまず不可能です。

 そこで私が名乗り上げ、今回協力させていただきました。よって本書にも協力者として私の名前も入っています。

 まずかわいさんが音声入力で横書きの文字を作り、それをメールで私が受け取り、電子書籍版と紙の媒体のペーパーバック版の縦書きにそれぞれ作成していきました。

 問題は音声入力ですと、どうしても漢字や表記が違ってしまうことがあり、それをどこまでそのままにして、どこまで直すか悩みました。

 全部修正するとリアルな感じじゃなくなり、視覚障碍者が文字をおこすことの苦労が逆に伝わらなくなるんじゃないか?
 かといって全部そのままだと、今度は読みにくいのではないか?

 そこで私の方である程度修正したり、そのままの文字・文章でいこうと選択させてもらいました。

 ただしその注意書きを入れていません。でも読んでいただければ、どういうことなのか伝わるとは思います。本文にも音声入力の大変さを書かれておられるし。

 何にせよ読みやすい。サクサク読めます。

 それでいてうわべだけのきれいごとではなく、当事者ならではのリアルな話も満載です。かといって決して重いテーマだとか暗くなる内容でもありません。

「新札になったってどうせ見えない」
「動物園に行っても臭いとしか分からない」
だのだの、ブラックジョークにくすっと笑えます。モンティパイソンにこのエッセイ本をベースにしたコントを製作してもらいたいぐらいです。

 料理をしても豆腐の賞味期限が分からない、カレーかハヤシカレーかどっちか箱だけでは分からないだとか
「ああそうだろうなあ」
…。

老若男女全員にお勧めです。

9月8日(日)の文学フリマ大阪、dekoさんの「カー25」(カニゴー)へレリゴー!

dekoさんの売り場はカー25です。カニゴーへレリゴー♪

  西の才女のdekoさんが9月8日日曜の文学フリマ大阪に出展されます。

 彼女の書くものは全て本格的で、どれもどれもはずれがなく、精密なリサーチに基づくその創造力は宇宙の広さ規模です。

 場所はカー25です。カニゴーへレリゴー!

https://bunfree.net/event/osaka12/

 なお現在、NOTEで連載中。面白い。宮部みゆきと同じくらい面白い!↓

 刺繍の腕前もびっくり!↓

チェコ小説も文学フリマ大阪で販売

 プラハ在住のアーティストKaoRu IsjDhaさんの「その名はカフカ」シリーズの小説も文学フリマ大阪の「カニゴー」(かー25)の隣のかー26で販売されるそうです。

 私はまだ第一巻しか読んでいませんが(わざわざプラハから取り寄せさせてもらいました。笑 チェコの郵便局も日本の郵便局もしっかりしていて、信頼できるのでできました。エジプトだったら躊躇しました。爆笑)、

 1ページ目から引き込まれました。チェコに長いこと住まわれチェコ語もチェコ人も知り尽くしている彼女だから書けた傑作です。日本語で書かれたチェコ舞台の小説では断トツ一位ですね。


おしまい

 以上、秋の読書と強引にかけて、自分の小説と身近な方々の作品および文学フリマの宣伝をさせてもらいました。ありがとうございました。

うちの猫の若い時。好きな食べ物は海苔と天然本鮪中トロ。以前エジプトの猫缶をあげてみたら、クンクンした後、お皿をひっくり返し、暴走しました。


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