【PUBGモバイル】PMJLを継ぐもの達へ-破-
やあ、PyoNやで。
元々プロゲーマーのコーチをしていました。
詳細は以下から。
#プロローグ
序はご覧いただけましたか?
まだの方はこちらから先に。
そして破では如何に海外のPUBGモバイル競技が
レベルの高いものかという事について大会を
例に出しながら分析したいと思います。
#結論:チームファイト力
「序」ではエイム至上主義的な考え方を辞めよう
という話はしたが、
「チームファイト至上主義」
この考え方が現在のPUBGモバイルのメタである。
スクリム自ら仕掛けるチームがほぼいない現状まじで悲しいよ
— RC ReijiOcO (@reijioco22) September 9, 2023
雑でもいいからもっとぶつかり合わないと🤜🏻
今の16チームでやれるスクリム6日くらいしかないんだからもっと仕掛けないと勿体ない
— RC ReijiOcO (@reijioco22) October 4, 2023
モジモジしてても食われますよ
#PMGCでのREJECT
際からムーブを作るチームが多いため
ムーブをシフトしたとReiji選手が言っていたと
ZussyさんがDay4の最後に話されていた(又聞き)
実際にREJECTの安置内キープ力は
世界に通用していてDay3、4はなかなか面白い。
PMJLでのキープ力は記事にしているので
↓良かったら合わせて読んで欲しいです↓
#モンゴルチームの強い理由
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127866211/picture_pc_34b9230257a1db1910c1189c2939145d.png)
モンゴルチームが3チーム、決勝に出場。
ファイトで殴りまくった0 or 100のIHC。
安置内、際での攻防両方に優れたSTE。
その中間(若干IHC寄り)の4MV。
↓からは、各チームの最多キルの試合を抜粋。
# STE ドン勝18kill Round6
~ 4:42:30
強ポジをエリアキープし続け、ファイト寄りも
キルスティールによって大量キルを獲得した試合。
攻守共に優れたSTEらしい動きだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128001659/picture_pc_3639397aefc9d7669f40697f7f719965.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128002492/picture_pc_96a0775a91725f97d7b15fd3a308f378.png?width=1200)
STEのランドマークは「サンマ」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128002351/picture_pc_97a182998931061922c490916798214c.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128002363/picture_pc_45fe913141ed299b9632492234a2d32b.png?width=1200)
ランドマークに降下後、
ウォータートリートメント付近の山と
南の家屋、倉庫で2-2スプリットを即座に行う。
NSRとFaZeのファイトを「2」キルスティール
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128002628/picture_pc_e782956b4a345130947d854c9af315e7.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128003000/picture_pc_004ef2cf2923a6f7fd2d2dc9fc4fc53c.png?width=1200)
安置が変わる前にスプリットを解除し山へ集合。
元の家屋はPJEVがばっこり入っていった。
ウォートリ中の4MVや北山のMRPXで「5」
その後、南のSZSTEやPJEVをクロージング「9」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128003607/picture_pc_18625be9585aa1b979339499d0524b9e.png?width=1200)
Action選手はしれっと北山まで張り付いて圧を。
3人は広がり、東側のYALLを車両爆破で「12」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128004664/picture_pc_a114e7b722bbe6a311a3c20af7e5c67d.png?width=1200)
MRPXは北側のMPとSTEに挟まれた状態。
Actionの位置にTOP、ICYを寄せ、更にプッシュ。
Actionは南のクロージングと西の牽制を
していたNIRZEDの元へ行き、2-2スプリット。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128004668/picture_pc_9edb8bee4ca7f9fccaa2d31281249ce5.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128004784/picture_pc_5edc097bd4386264d8d7207b36fe5f1f.png?width=1200)
DXとLoopsが家屋でファイトしている間に
右上のように4枚で囲いこんでいる。ちなみに
2枚は中央から北西〜南へ圧を掛けている。
Loopsに勝ったDXの残党をクロージング。
A7に何とか勝ったPMGC'22王者のS2Gは
エリアが狭く、高所からSTEにシばかれて終了。
ランドマーク ▶︎ 最初の安置から即座に
強ポジを取り、安置が外れた保険にスプリット。
ミラマーの場合、こういった強ポジを固く守ると
安置際でのファイトをキルスティールしやすい。
かつてNOVAのparaboyがキルを大量生産していた
キルスティールは今や当然の技術になっている。
# IHC 2位14kill Round12
~ 5:36:30
最多キルの試合を選んだはずだが
試合展開は「勢いでファイト!!!」
って感じでもなかった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128006168/picture_pc_61955ea99a06bedffaf41ee004a218f1.png?width=1200)
エルアザやらモンテヌーボやら
良いランドマークばっかIHCは降りてんな。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128006694/picture_pc_e3ee2fe7d6cfe7aae7780f6ce4616108.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128006692/picture_pc_ffe138732e83fc875b32cd2510c2901c.png?width=1200)
モンテ北の高所をキープしていたが
安置が外れたのでエルポゾの中の家屋へ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128006917/picture_pc_cbd1e45a4ee1dd6d3e4980228d4a2228.png?width=1200)
Loopsをフィジカルで破壊。「2」
このまま西側のMRPXをクロージング。「4」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128007165/picture_pc_0e6710e5ecfafb80e38fbd0f6ffb51f3.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128007360/picture_pc_68910ae5569a567444db14319a0fb1b1.png?width=1200)
IHCからすると、なかなか絶望的な安置だ。
安置の西から中央は高所で画像の通りだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128007500/picture_pc_379dbc1ea8d1fc5db447a11635b31f0c.png?width=1200)
しかし、高所は安置が外れた時、下山が隙になる。
徐々にエリアが狭まる西側のSTEをキル。「6」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128007738/picture_pc_851714a93e96edc9c461938ca17d1ad9.png?width=1200)
YALLから1kill取り、そのまま東側へ押しのけ、
IHCは気合いで山下に張り付いた。
MPとYALLがファイトし始めたところを狙い、
YALLをキルして「8」。南側を掌握。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128008226/picture_pc_48fd079d4de8368733904613b6d9b1d2.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128008174/picture_pc_a580b4f1a05f827ba5a5ade961d2209c.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128008393/picture_pc_dade69e174838b2385b4d074b4546ae0.png?width=1200)
絶望的状態だったが、FaZeが下ってくるまで耐え
ZYOLLが車で凸ってFaZeを粉砕。「12」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128008574/picture_pc_3301647694b6bf203431bd810818a61a.png?width=1200)
下りてくるA7、DXから1killずつで「14」
一番killを獲得した試合ではあるが、
珍しくほぼチームファイトしてない試合展開…
# 番外編
~ 3:32:19
倉庫ファイトでMRPXを倒したところまでは
普通だが、漁夫のLoopsとPJEVを返したのは
なかなかフィジ〜なので見てみると良いかも。
# 4MV ドン勝14kill Round9
~ 3:09:40
最終盤の3vs3は面白かった。
MPRXの隙を見逃さなかったのが大きい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010115/picture_pc_bb73c7cf5b0c0a5fbed0548b80d042a1.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010448/picture_pc_01f3a4ca6b4f8e41f9882ac3722a360c.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010299/picture_pc_162e002eff489a3e7c7faa061a656dfd.png?width=1200)
ここまでは説明不要。橋のクロージングで「5」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010410/picture_pc_a13cb3f28c656d9c50a351b81c92f553.png?width=1200)
高所はMPRXに押し込まれているように見えるが
閉所のSTEを狩りきって「7」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010644/picture_pc_46f9d4f90d510a11e87b1d4c0abed614.png?width=1200)
おそらくドン勝を狙いに行ったMPRXが
安置中央を固く抑えていたA7の方へ南下。
それを見逃さず4MVはMPRXへ倍フル。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010851/picture_pc_2854417e7faa293ee14f5c3568acc42b.png?width=1200)
そのまま南へ回り込んでロードキルから開戦。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128011135/picture_pc_e75df18509855283b6b8f21c7a053fa9.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128011134/picture_pc_2996d1a916b27382cf5223c64e173ed3.png?width=1200)
覗き込まれると辛いが北へ広く展開。
伏せバトルを制して4MVがドン勝。
#結局、エリアの優先順位じゃね?
モンゴルチームが決勝で最もキルを獲得した
試合を抜粋したのだが、タイトルの通りだ。
以前と変わらず、合理的なプレイが強いらしい。
勝利のテンプレとして
・安置内の強ポジを使って弱いポジの敵を狩る
または、安置際のファイトをキルスティール。
・安置が外れた時は家屋を投擲物で殲滅したり
自分たちが保持しているエリアより
弱いエリアのチームを倒してエリアを広げる。
・自分たちが最弱エリアの時は強引にファイト
または、ドン勝出来そうな強エリアへ奇襲。
(ミラマーの場合は高所下へ潜り込むのも策)
エリアキープは冒頭のRCやSTEのムーブ。そして、
際からのファイトは↓のVPEの記事を見て欲しい。
終
やはり大量キルを取るにはファイトの連続…
というよりも、キルスティールが主になるのは
1年、2年前からそれほど変わっていないようだ。
強引なファイトに持ち込み、そこで勝利するには
投擲物の精度、チーム連携、後は勢い。
これがIHCの優勝した要因なのかもしれない。
異次元のような奇策が出た訳ではなく
あくまで合理的なプレイとミスの少なさが重要。
ーーー
世界を見てから日本を見て思うのは
エリアの優先順位、価値をあまり考慮せず
なんとなくムーブしてる感がある。
また、「耐え」というのは
もう古い概念なのかもしれない。
耐えるくらいなら戦うぜスタイルのIHCが優勝し
耐えポジに入ったチームは結局狩られていた。
エリアのキープや投擲物等々は
僕の過去の記事を参考にして見てほしい。
おまけ
当時、僕が所属していたSBI e-Sportsも
ファイトと連携は重視して練習しており、
特にコミュニケーションの質と量は
参考になる部分も多いと思う。
1本目は僕、春夏、へちまが新加入して
2-3週間経ったくらいの試合。
中盤の割り切りや投擲物のファイト、
終盤の伏せファイトの準備はなかなかだ。
ーーー
2本目のドンフェスはPMOT前日の試合で
際からのファイトスタイルが刺さった試合。
車両をベイトに近距離で挟み撃ちする戦術は
僕が中国PELから持ち込んだものだ。
ーーー
3本目はチーム連携というより個人の
ポテンシャルの高さが発揮された試合を抜粋して
大会のモチベーションを高めさせる目的の元
僕が大会直前に徹夜して作ったものなのだが、
幾つかは参考になる連携もあると思う。
-破-だからもっと驚く記事を書きたかったのだが
人生なかなか思うようにはいかないものだ。