【PUBGモバイル】PMJLを継ぐもの達へ-破-
やあ、PyoNやで。
元々プロゲーマーのコーチをしていました。
詳細は以下から。
#プロローグ
序はご覧いただけましたか?
まだの方はこちらから先に。
そして破では如何に海外のPUBGモバイル競技が
レベルの高いものかという事について大会を
例に出しながら分析したいと思います。
#結論:チームファイト力
「序」ではエイム至上主義的な考え方を辞めよう
という話はしたが、
「チームファイト至上主義」
この考え方が現在のPUBGモバイルのメタである。
#PMGCでのREJECT
際からムーブを作るチームが多いため
ムーブをシフトしたとReiji選手が言っていたと
ZussyさんがDay4の最後に話されていた(又聞き)
実際にREJECTの安置内キープ力は
世界に通用していてDay3、4はなかなか面白い。
PMJLでのキープ力は記事にしているので
↓良かったら合わせて読んで欲しいです↓
#モンゴルチームの強い理由
モンゴルチームが3チーム、決勝に出場。
ファイトで殴りまくった0 or 100のIHC。
安置内、際での攻防両方に優れたSTE。
その中間(若干IHC寄り)の4MV。
↓からは、各チームの最多キルの試合を抜粋。
# STE ドン勝18kill Round6
~ 4:42:30
強ポジをエリアキープし続け、ファイト寄りも
キルスティールによって大量キルを獲得した試合。
攻守共に優れたSTEらしい動きだ。
STEのランドマークは「サンマ」
ランドマークに降下後、
ウォータートリートメント付近の山と
南の家屋、倉庫で2-2スプリットを即座に行う。
NSRとFaZeのファイトを「2」キルスティール
安置が変わる前にスプリットを解除し山へ集合。
元の家屋はPJEVがばっこり入っていった。
ウォートリ中の4MVや北山のMRPXで「5」
その後、南のSZSTEやPJEVをクロージング「9」
Action選手はしれっと北山まで張り付いて圧を。
3人は広がり、東側のYALLを車両爆破で「12」
MRPXは北側のMPとSTEに挟まれた状態。
Actionの位置にTOP、ICYを寄せ、更にプッシュ。
Actionは南のクロージングと西の牽制を
していたNIRZEDの元へ行き、2-2スプリット。
DXとLoopsが家屋でファイトしている間に
右上のように4枚で囲いこんでいる。ちなみに
2枚は中央から北西〜南へ圧を掛けている。
Loopsに勝ったDXの残党をクロージング。
A7に何とか勝ったPMGC'22王者のS2Gは
エリアが狭く、高所からSTEにシばかれて終了。
ランドマーク ▶︎ 最初の安置から即座に
強ポジを取り、安置が外れた保険にスプリット。
ミラマーの場合、こういった強ポジを固く守ると
安置際でのファイトをキルスティールしやすい。
かつてNOVAのparaboyがキルを大量生産していた
キルスティールは今や当然の技術になっている。
# IHC 2位14kill Round12
~ 5:36:30
最多キルの試合を選んだはずだが
試合展開は「勢いでファイト!!!」
って感じでもなかった。
エルアザやらモンテヌーボやら
良いランドマークばっかIHCは降りてんな。
モンテ北の高所をキープしていたが
安置が外れたのでエルポゾの中の家屋へ。
Loopsをフィジカルで破壊。「2」
このまま西側のMRPXをクロージング。「4」
IHCからすると、なかなか絶望的な安置だ。
安置の西から中央は高所で画像の通りだ。
しかし、高所は安置が外れた時、下山が隙になる。
徐々にエリアが狭まる西側のSTEをキル。「6」
YALLから1kill取り、そのまま東側へ押しのけ、
IHCは気合いで山下に張り付いた。
MPとYALLがファイトし始めたところを狙い、
YALLをキルして「8」。南側を掌握。
絶望的状態だったが、FaZeが下ってくるまで耐え
ZYOLLが車で凸ってFaZeを粉砕。「12」
下りてくるA7、DXから1killずつで「14」
一番killを獲得した試合ではあるが、
珍しくほぼチームファイトしてない試合展開…
# 番外編
~ 3:32:19
倉庫ファイトでMRPXを倒したところまでは
普通だが、漁夫のLoopsとPJEVを返したのは
なかなかフィジ〜なので見てみると良いかも。
# 4MV ドン勝14kill Round9
~ 3:09:40
最終盤の3vs3は面白かった。
MPRXの隙を見逃さなかったのが大きい。
ここまでは説明不要。橋のクロージングで「5」
高所はMPRXに押し込まれているように見えるが
閉所のSTEを狩りきって「7」
おそらくドン勝を狙いに行ったMPRXが
安置中央を固く抑えていたA7の方へ南下。
それを見逃さず4MVはMPRXへ倍フル。
そのまま南へ回り込んでロードキルから開戦。
覗き込まれると辛いが北へ広く展開。
伏せバトルを制して4MVがドン勝。
#結局、エリアの優先順位じゃね?
モンゴルチームが決勝で最もキルを獲得した
試合を抜粋したのだが、タイトルの通りだ。
以前と変わらず、合理的なプレイが強いらしい。
勝利のテンプレとして
・安置内の強ポジを使って弱いポジの敵を狩る
または、安置際のファイトをキルスティール。
・安置が外れた時は家屋を投擲物で殲滅したり
自分たちが保持しているエリアより
弱いエリアのチームを倒してエリアを広げる。
・自分たちが最弱エリアの時は強引にファイト
または、ドン勝出来そうな強エリアへ奇襲。
(ミラマーの場合は高所下へ潜り込むのも策)
エリアキープは冒頭のRCやSTEのムーブ。そして、
際からのファイトは↓のVPEの記事を見て欲しい。
終
やはり大量キルを取るにはファイトの連続…
というよりも、キルスティールが主になるのは
1年、2年前からそれほど変わっていないようだ。
強引なファイトに持ち込み、そこで勝利するには
投擲物の精度、チーム連携、後は勢い。
これがIHCの優勝した要因なのかもしれない。
異次元のような奇策が出た訳ではなく
あくまで合理的なプレイとミスの少なさが重要。
ーーー
世界を見てから日本を見て思うのは
エリアの優先順位、価値をあまり考慮せず
なんとなくムーブしてる感がある。
また、「耐え」というのは
もう古い概念なのかもしれない。
耐えるくらいなら戦うぜスタイルのIHCが優勝し
耐えポジに入ったチームは結局狩られていた。
エリアのキープや投擲物等々は
僕の過去の記事を参考にして見てほしい。
おまけ
当時、僕が所属していたSBI e-Sportsも
ファイトと連携は重視して練習しており、
特にコミュニケーションの質と量は
参考になる部分も多いと思う。
1本目は僕、春夏、へちまが新加入して
2-3週間経ったくらいの試合。
中盤の割り切りや投擲物のファイト、
終盤の伏せファイトの準備はなかなかだ。
ーーー
2本目のドンフェスはPMOT前日の試合で
際からのファイトスタイルが刺さった試合。
車両をベイトに近距離で挟み撃ちする戦術は
僕が中国PELから持ち込んだものだ。
ーーー
3本目はチーム連携というより個人の
ポテンシャルの高さが発揮された試合を抜粋して
大会のモチベーションを高めさせる目的の元
僕が大会直前に徹夜して作ったものなのだが、
幾つかは参考になる連携もあると思う。
-破-だからもっと驚く記事を書きたかったのだが
人生なかなか思うようにはいかないものだ。