やあ、PyoNやで。
PUBGモバイルの公式大会、PMOTに6月4日~5日に出場。結果は16位で、ファイナルに歩を進めることは出来ませんでした。
【#PMOT SEMI FINAL Day2】
— PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE 公式 (@PMJL_official) June 5, 2022
SEMI FINALを終えての総合ランキングはこちら!!
まずは1位~16位までのランキングです🏆
上位12チームはGRAND FINAL進出が決定!!🎊
おめでとうございます!!👏✨
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せっかくコーチとして入ったので、記録をここに残しておきたいとおもいます。
・eスポーツ選手の裏側
・競技シーンってどない?
・PUBGモバイルって?
って話が見たい方は引き続きよろしくです。
ちょっとポエミーなので、そういうのが苦手な方はブラウザバックで🙏
1章_偶然の縁
今4956で、日本人のおふたりが4950くらいだったから日本人5位。
— 【SBI】PyoN-PyoN*॰ॱ🖋🐇 (@PyoN_ZaM) December 14, 2021
これ以上は流石に抜けないと思うから、レ上げは正真正銘終わりっす✌️
元5位って感じで取り敢えず肩書きは出来たから、あとはレート気にせずソロスクとか暇があったらしよかな〜✌️ pic.twitter.com/i30jwikuab
まず、無名だった僕がプロチームに所属することになった経緯を話します。僕は元々「note執筆家」なんて括りでPUBGモバイル界隈関わっていました。具体的には
・世界大会出場チームの紹介
・実践に使える戦術
・ムーブの思考
・エイムを極める方法
などをnoteで執筆しました。今はほとんど非公開にしてしまいましたが、3.7万以上のViewがありました。
その後、いくつかのチームを渡りながら、
本番までコーチをしていました。
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役目を終えた僕は友達に誘われて、年末までPUBG:NEWSTATEをプレイ。
リリースから1週間遅れだったけど、メンバーに恵まれて、アジアトップランカー、最高日本人5位までは到達。トップ10率が8割超、ドン勝が3割程度だったかな。
そしてレアゲを終えて年始。数ヶ月ぶりにPUBGモバイルにinしてTDMをプレイしたら
— 【SBI】PyoN-PyoN*॰ॱ🖋🐇 (@PyoN_ZaM) January 2, 2022
野良のTDMでたまたま、「kousuke」とマッチ。元々交流はありましたが、その日を境に色々個人の相談を聞くことに。
「エイムがさぁ~」
「ムーブってさぁ~」
「連携ってむずいな~」
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「それは〇〇してみたら?ジャイロの姿勢は?選手はどういう子達なん?今のメタは?」
ほぼ同時期から、後にSBIに入る「へちま」の相談も聞き、僕は自称へちま専属コーチに(?)
時は流れ、トライアウトのチャンスが訪れ、
合格し、彼ら全員のコーチになりました。
トライアウトは仲良いとか関係なく、流石プロチーム。きっちりしていたので、忖度なし、実力でちゃんと選んでもらいました。ご安心を。
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実はPMOT前。3、4チームくらいからコーチ・アナリストとしての声掛けがありました。でも、僕をこのゲームに再び連れ戻した彼らに、僕は懸けてみたくなりました。
以前は「やるなら、最初から優勝候補で、勝てるチームに行きたい」と思っていましたが、僕は今回「求められてるから行く。」ただそれだけを理由にSBIに入り、実力とか何も知りませんでした。
3月末には東京に行き、てろる以外の選手とは全員会いました。僕なりの「覚悟」でした。
信頼関係が一番。
その為だけに会いに行きました。
2章_臨む、大型大会。
僕がトライアウトで来てから4月の末まで正直PMOT優勝候補だったと思います。AOHIの予選は全て1位通過、Akスクリム優勝も。
僕が想定していた、2倍以上の早さでチームは強くなりました。「今日なんか転けたなあ」なんて日はありませんでした。
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負けた!悔しい😭#AOHI pic.twitter.com/3vy5uF0g1b
— へちまやで (@hechimajp) April 21, 2022
そうして大会1か月前。
PMOTを想定したAOHIに臨みますが、怒涛の勢いで予選は1位通過するも決勝は9位。
正直トップ3には食いこめると思っていました。
普段のスクリムは新しいトライ、大型大会は本番想定で勝つことに人事を尽くし、相当なプレッシャーの中臨むようにしていました。
今回の大会は上位陣に比べ、順位ポイントを上手く重ねることができませんでした。しかし、まだこの時は不安なんて微塵もありませんでした。
3章_違和感
AOHIが終えてもなおチームはスクリムで上位でした。僕はそもそもスクリムで「勝て」とは基本的に言わず、毎日毎日、「その日のお題を考え」、それに沿ってチームがちゃんと機能するかを見ていました。
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簡単に言うと、ムーブと戦い方の「選択肢」を増やしていました。通勤の電車の中で昨日の録画を見直して、お題をdiscordに毎日書き込みました。
4月になり、学生は授業が始まり、体力ギリギリで試合に出ることも。社会人になった僕も
それでも、結果は変わらず出て順調でした。
チームの勝ちパターンを分析(声掛けのバランスとか、戦い方とか)、再現性を高めていきました。
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— へちまやで (@hechimajp) May 15, 2022
そうして、PMSTというPMOTを想定した大会に挑みました。我々はシード枠ということでセミファイナルからで、6位通過。
準決通過自体はほっとしましたが、なんとなく転けた試合がありました。前回のAOHIが頭に過ぎりましたが、でも大丈夫。俺たちなら勝てる。
本当に勝てると信じていました。
決勝。16チーム中14位。
何かが崩れた瞬間でした。
何となく上手くいかない、そんな言語化できない違和感の大敗を、大会まであと1ヶ月あるかないかで味わってしまった。
僕も毎日見ていましたし、反省会自体はちゃんと進行できており、理論的には分かっていました。でもチームに流れる「違和感」は消えませんでした
そこから2週間。
選手は特に焦ってる様子は無さそうでしたが、「何か」上手くいかない日々が続きました。
第4章_再起動
実際にSBIの彼らと撃ち合って見ると分かりますが強かったです。特にファイトの速度感。
しかし、スクリムでは調子が出ない。
変なミスが重なっていく。
メンタルの不調やら、声掛け、コミュニケーション、諸々。個々の歯車が上手く噛み合っていませんでした。
指摘するだけでは効果がなく、勝ちパターンを思い出す。上手くいった試合の録画を見直すことを指示して、「僕は待つしかありませんでした。」
深夜のキルラン1位!嬉しい!#SBIScrim pic.twitter.com/foZPzpevjb
— へちまやで (@hechimajp) May 24, 2022
へちまはなんか成長していました。(?)
やっぱりプレイングに雑さはあるものの、撃ち合いや正面の突破力は明らかに上がりました。
へちまは素直だから、よく僕と2人で朝まで個人、チームの課題を深堀りしました。
元々プロ意識すら無かったし、練習の質なんて全く気にしていない子だったけど、人としても1番「成長」した子だと思います。
期待してる。
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本番にはちゃんと集中して良い結果を残せるとは思い、選手も深刻には感じていませんでしたが、
一時の波にしても少し長いと思い、
僕は大会2週前の反省会中に口を開きました。
「なんで上手くいってないと思う?
ざっくりで良いから言うてみよか。」
最初は皆黙っていましたが、
少しづつ、一人一人喋り始めました。
そして、選手は普段言えない事をお互いに、
ストレートに言い合いました。
普通に多いと思う。選手間でお互いに言いたくても言えないことが募り、不満が溜まり、愚痴は他チームの選手や身内に聞いてもらう。
うちはそれを解消出来て良かった。
「うちにはリーダーがおらん。だから、こういう時に声を上げれんのがコーチになってしまっている。俺がもしおらんくなったとして、誰がこういう不調の時にチームを引っ張れんの?」
そんなことを言った気がしますね。やはり、この不調の期間はVCが少なく、コミュニケーションがとにかく雑くなっていました。
それをムーブやファイトの仕方のせいだとおもって、ことを難しく考え過ぎてしまっていました。
「今は上手くいっていない。理由はわかってる。
ここが踏ん張り時だから頑張ろう。」
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ドン勝フェスティバル決勝23キルドン勝!!#ドンフェス pic.twitter.com/NEELcIMEOw
— SBI🐬てろるは友達が欲しい( ᐪ꒳ᐪ ) (@TeR_AaAaA) May 29, 2022
こーすけ「そういや、明日ドンフェスやなぁ」
へちま「称号!お金!欲しい!」
僕「おっし!明日は楽しんでこい!俺はオフ!
なんも考えんと全員でカチこめ!!笑」
春夏「俺明日オーダーしねえわ!笑」
全員「おっけww」
最終戦。こんな大量キルドン勝するなんてね。
選手にも息抜きが必要だし、僕としてはここで遊ばせる(本気ですが、楽しむっていう意味ね)ことによって何かチームとしての足枷が外れて、調子よくなんないかなぁ?って淡い期待していたけど
期待以上で、全て良くなりました。
選手らは称号欲しいし、ガチで行こうぜ。
って話していましたが
「まず楽しむこと」
それを約束して大会に送り出しました。
それがチーム再起のきっかけだったと思います。
今週のスクリム
— SBI 春夏秋冬/shunka (@shunkashuutou02) June 2, 2022
9位→7位→5位→3位#P_A_S pic.twitter.com/AStIZS7J3q
連日のほぼビリケツのスクリムから、波に乗っていく様子を毎日感じていました。本当にJLに行けるそう思いました。
僕たちは準備万端で本番を迎えます。
第5章_PMOTとeスポーツ
選手の皆様、運営、スタッフの皆様お疲れ様でした🙇♂️SBIe-Sportsは16位でセミファイナル敗退となりました。ボーダーまであと9pt。この壁を超えれませんでした。沢山のSBIへの応援全て読ませていただいております。心からありがとうございます。今後につきましては改めて御報告させて頂きます。 pic.twitter.com/xyKVD5tSfb
— 【SBI】kousuke🐬🥀 (@kousuke_PUBG_) June 5, 2022
結果は32チーム16位。12位以内に入れず、我々はセミファイナルで敗退となりました。
正直、まだ実感が湧きません。
選手たちはボーダー付近で、心が揺れ動かされそうな中、よく頑張ってくれました。
でも、結果は敗退です。
応援してくださった方々ごめんなさい。
スクリムは所詮練習試合。本番は真ん中が混み合う。安置が寄るなんて望んでは行けない。最大限のリスクヘッジとハイリターンを懸けたリスクのタイミング。全部分かってたし、全員で話し合ったつもりだけれども、悔しいです。
今後、選手、マネージャーはそれぞれの道へ進みます。トライアウト頑張ってね。
応援してくださった方々、SBI e-Sports運営、
一緒に戦ってくれた、
こーすけ
しゅんか
てら
へちま
あいてーる
うまるさん
ありがとうございました。
あとがき
本当は勝って、凄く良い話としてnoteを出すつもりで書き溜めていました。
僕は最近加入しましたが、この子たちは去年のPMCLからずっと戦っていました。だから、この子たちが頑張った跡を少しでも世に残したい。
そういう思いで記事を出します。
そしてプロを目指す10代の子たちへ。
eスポーツは夢のように見えますか?
でも、その裏側には
負けてしまうチームもたくさんあります。
僕らのように。
チームゲーならメンバーとの相性だとか、実力の差だとか色々悩ましいことがたくさんあります。本当に厳しい世界です。
結果が全てです。
でも、めっちゃ楽しいです。
好きな事だから頑張れるって思いました。
人生の中で一生懸命になれることがゲームだって人は、ぜひとことん極めて頑張ってください。
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終わった後、
最高のチームだった。だから悔しい。
そう選手が言ってくれました。
本当に素敵な選手たちだなぁ。
そう思えたことが、
それを聞けたことが一番の価値だったなぁと。
この先、そう思えるような人達に巡り会えることなんて、たぶん奇跡に近いと思います。
モチベとか、実力とか、色々な差が結局不和を生むと僕は思っています。
いつかどこかで、活躍するための
今日の敗北だったと僕は信じています。
PMOTで戦ったライバルたち、
PMJLで世界一を目指す選手たちに
最大限のリスクペクト、応援します。
僕の今後については何も決まっていません。
もし、またプロチームの声がかかったら、その時は頑張ります。自分の出来ることを一生懸命やり、選手が勝てるように尽力します。
まあ、特に何も決まってないので、
noteは出し続けようと思います。
ただ、ただ本当に、最高の日々でした。
応援ありがとうございました。
SBI e-Sports PUBG_MOBILE部門
元コーチ PyoN