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第4回新人フリーゲームコンテスト寸評

第4回フリーゲームコンテストの審査が始まりましたね。
私にも特別審査権があったため、いくつかのゲームを推薦しております。
今回はその内3つのゲームの紹介と寸評をさせて頂こうと思います。

ヤジルシの国のミライとリフレ(Irohaspace 様)

世界に太陽を取り戻すため旅をする少女と小狐のゆめかわいい物語

▲まず雰囲気がいい

ヤジルシの国のミライとリフレは多彩なブロックを使ってボールを転がしゴールに導くアクション&パズルゲームです。

▲笛を吹いて矢印の方向を変え、ミライ(女の子)とリフレ(狐のボール)を出会わせるのが目的だ

リフレはボールなので矢印ブロックの上でコロコロ転がっていきます。
笛を吹くことで矢印ブロックの向きを変えることができますが、リフレは常に動いている上に重力や慣性もしっかり働いているので矢印の向きを変えるタイミングも重要。
もちろん矢印を変えるタイミングだけではなくそもそもどういうルートでミライさんの所へ辿り着くのかを考えなければいけません。
序盤はパッと見でミライさんまでの導線が分かるものの、後半になるにつれてルート取りに頭を悩ませることになります。

▲後半になるとブロックの種類も増え、頭を捻らないとクリア出来ない

更に自分でステージを作ることができるステージエディット機能も搭載、これは嬉しい!!
色々なステージが公開される今後が楽しみです。

▲自分で作ったステージをパスワード化して他のプレイヤーと共有することも可能
▲紹介ページに記載されていた難しいステージもクリア。このゲーム極めた…か?

物理アクション×物理パズルというユニークな組み合わせに加え可愛い雰囲気、更に今後が期待できるステージエディットが気に入って推薦に至りました。
あ、ちなみに私も1つステージを作ってみました。プレイしてみてね。
パスワードはこれ↓

fZANDoAgCEYvBFuAq7z/xcKfDD+rgSIPRISFOKg0Je4iYHmOaD2ar+RLHzQE0pBFcpvvyOSsErki
FUT5pK2xfNTexP2y61LW3kje4RnD7nUgo6mXqVRqVn6ScKgxyduwcnuZXP/2BQ==
▲このゲームの魅力である重力と慣性を存分に味わえるステージになった…ハズ

ブルーアワーインカネーション2(afefE_TAKUmi 様)

多彩な技を駆使して突き進む2Dアクションゲーム

ブルーアワーインカネーション2はスピード感溢れる2Dアクションゲーム。
具体的には…ロックマンゼロとカービィのスープレックスを組み合わせた的な?(説明力不足なので画像をどうぞ…↓)

▲走って掴んで飛んで投げる、アクションのスピード感がクセになる

投げると一言で言っても投げる方向を変えたりカービィのがんせきおとし(大きくジャンプして叩きつける)の様に移動に使える投げもあったりとアクションの幅は広いです。
壁キックもできるしアクションのスピード感がクセになる作品。

▲ボスの激しい攻撃をかいくぐれた時の爽快感もたまらない

各ステージの最後にはボスが存在します。
ステージを軽快にクリアできた時の爽快感もたまらないんですが、ボスの激しい攻撃を搔い潜り反撃に出る時の爽快感もたまらない。
正直私はアクションゲームが苦手なのですが、どの攻撃も無理ではない回避方法がちゃんとあるのでプレイをする度に上手くなっていく感覚が味わえてとても良かった。

▲アクションゲームが苦手な私でもEXTRAモードをしっかり全クリ!(タイムからは目を逸らす)

一言で言うと、とにかくアクションゲームとしての出来がいいです。
プレイするたびに上手くなっていく感覚と得た技術を使ってこれまでできなかったはずのことがスピーディーにできるようになる…
これがアクションゲームの大きな醍醐味の一つですよね。
それを感じることができるような工夫が随所に凝らされていたため推薦に至りました。

いじわるすごろく(ちぃ 様)

気になる子にいじわるしちゃったあなたに。

▲正直、最初は普通のすごろくゲームだと思ってた(ごめんなさい)

いじわるすごろくはサイコロを振って進んで各マスにある色々なイベントを経て相手より先に1周した方が勝ち。
相手を妨害する「いじわる」という要素があるものの普通のすごろく。
…一週目は。

▲クリアするたびにできるいじわるが増えていく

クリア時のポイントに応じて新しいいじわるや新しいルール、ストーリーなどが解放されていき、プレイにもイベントにも幅が出る。

▲悲しいことが起こると溜まるSPがMAXになると泣いてしまい1回休み(主人公はなぜかヘブン状態)
▲いじわるしたり泣かせたりするとポイントが増える。どんどんいじめよう
▲というかいじわるのノリがすき
▲挙句の果てには「飽きた!ルールがなんだ、私の勝ち!(ひどい!)」

更に周回を飽きさせない工夫としてかなり豊富な設定項目がある。
ここを変えれば別ゲーに。

▲勝利条件に初期能力、敵の強さや挙動、マップエディット…とにかく遊び方の幅が広い

実績開放要素もあり、周回意欲をそそります。

▲もちろん、すべて手に入れました

個人的にツボだったのが相手のセリフをエディットできること。どんだけいじめた時の反応に拘っているのだよ。

▲かなり細かく状況ごとの設定が可能

すごろくゲーは数多ありますが、ここまで細かく遊び方を設定できる作品はそうそうないでしょう。
普通にゲームとしての遊び方が幅広く面白いことに加え、とにかく作者様のこのゲームに対する強いこだわりと愛が感じられたため推薦に至りました。


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