アイドル革命ですよ、これは。
もうすっかり、ファンを公言できないくらいに距離を置いてしまったアイドルに対して、何か自分が語れる立場ではないのですが、今日のこのテンションの上がり方は半端じゃないので、やはり記させてください。
まずは、未鈴ちゃん、結婚おめでとうございます。
アイドルが結婚して現役続行なんて聞いたことないよ。もう革命だとしか思えない。そして、思うと、でんぱ組.incの物語は革命の連続だと思う。
一番ハマっていたのは、5~7年前くらい。とんでもないアイドルが現れたと思った。破天荒というか、爆発しているというか、、、
芸大卒がいたり、メイドさんがいたり、引きこもりのゲーマーがいたり、マイナスからスタートなめんなよ、と暗い過去を隠すのではなく、それを突き破る曲に心を打たれた。それからすぐに、ヒャダインさんや玉屋さんといったヒットメーカーたちとアイドル界の階段を駆け上がっていく様子を眺めていた。
自分がアイドルのライブに行くなんて、全く想像してなかったのに、気づけば、でんぱ組.incのライブには3回行って、CDを買ってサイン会にも参加したり、その度ガチヲタの人たちの熱量に圧倒されたり、、、(ちなみにりさちー(白)推しです)
言っても、飽き性なのもあって、徐々に熱が冷めていったそんな時に流れてきたニュースがもがちゃんの脱退だ。これは卒業じゃなくて脱退だった。
すごく悲しいと同時に安心したのを今でも覚えている。僕はもがちゃんの「自由への希求」という姿勢がとても好きだった。もがちゃんが呟く欝ツイートは、もがちゃんがアイドルである以前に1人の人間として苦悩している姿をまざまざと見せつける。グループ内の不仲があったのかもしれない、周囲の人からの嫉妬や心無い誹謗中傷に苦しんだのかもしれない、そしてもがちゃん自身に何か心の問題があったのかもしれない。
そんな苦悩から解放されたもがちゃんは、今も別のことに苦悩しながらも芸能活動を続けている。なんというか、あっけらかんとした感じですらある。そこに僕は希望を感じる。アイドルであることの苦悩を、アイドルをやめることで叶えたハッピーエンドだと思う。
そして、その後、ねもちゃんとぺろりん先生という2人の若い女の子が加入して、7人体制になった。ねもちゃんやぺろりんに申し訳ないけど、僕の知っているでんぱ組はここまで。でんぱ組やももクロは、他の多くのアイドル(AKBや坂道、モーニング娘)などと違って、新陳代謝のないアイドルグループだと思っていたら、そうじゃなかった。誰かがいなくても、でんぱ組は続く、と思うと、急に悲しくなった。と同時に、次のでんぱ組を背負って立つのはまちがいなく、ピンキー、ねも、ぺろの年下組3人だと確信した。
残りの年長組はどうなるか、、、と思っていたら、次にねむちゃんが卒業した。今度は卒業だ。ねむちゃんは芸大卒なので、そこから自ずと年齢が想像できるが、確実に僕より年上だ。だから、ねむちゃんが卒業して、本屋をやる、という発表を聞いたときには、アイドルよりもやりたい自分の進みたい道に進むんだな、良かったな、点った。アイドルでいる限り、叶えられない夢をアイドルを卒業することで叶えた、これも一つのハッピーエンドだ。
「アイドルは、アイドルをやめることでしか、自分の道を切り開けない」という魔法少女のようなジレンマから逃れることはできないのか???
そんな中でえいたそが、プリキュアの主人公の声優をやることになった。これには久しぶりに驚いた。もともとアニメやマンガが好きで、秋葉原のメイドさんをやっていた1人の女の子が、とうとうプリキュアになった。これも一つのハッピーエンドだと思う。
そして、今回の未鈴ちゃんの結婚のニュースだ。何回も書くが、こんなことを考えている自分からすると本当にアイドル界に革命が起こったとしか言いようがない。
なんだって、アイドルは結婚なんてもってのほか、恋愛禁止だったり、普通の女のことしての人生を諦めることでしか、その道を進めない、と思っていたところで、「結婚します!で、アイドルも続けます!」なんてことを言える人が出てきたんだから。。。いつまでもアイドルでいたい、でも結婚はしたい、この2つが両立する、というのは今アイドルをやっている子やこれからアイドルをやろうとする子へ一つの選択肢を突きつけた。
あえて「突きつけた」と書いたのは、それが良かったことなのか、悪かったことなのか、それは今は判断できないから。当然、ファン心理を考えると複雑だろう。でも、僕はこれほどまで周囲から祝福されるアイドル像を今まで見てきたことがない。やっぱりこれは革命だと思う。また、でんぱ組.incを聴きたくなった。
ざれーご 8