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京都のホテル宿泊記録(⑭TUNESTAY KYOTO)
昨年泊まったホテルの宿泊記録が続きます。今回紹介するのは「TUNESTAY KYOTO」です。
「TUNESTAY KYOTO」が位置する京都駅北西エリアは、過去に宿泊記録をあげた「アンドルームス」「メルキュール」「hotel tou」など特徴的なホテルも多く、京都駅から徒歩5分という立地だけでは競争に勝ち残っていけないようなホテルの激戦区になっています。
そんな中でも、このホテルは大きな階段が印象的で写真映えすることもあり、開業当初から建築系・ライフスタイル系のメディアで注目されており気になっていましたが、どんな会社がホテルを運営しているのかはよく知りませんでした。
調べてみたところTATという京都の会社で、「TUNESTAY」の他に「PIECE HOSTEL」というホステルや「PIECES」というスモールラグジュアリーなホテルを展開する等、独自路線を進んでいる会社のようです。
運営会社など背景を追っていくと終わりがなさそうなので、この辺りにしてホテルを見ていきたいと思います。まずファサードはこんな感じ。七条通に面して植栽があり、奥に地下のラウンジ(ライブラリー)へ繋がる階段空間がチラ見えしています。
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ホテルエントランスは正面左のアプローチで半地下へ潜っていくスタイル。1階レベルが半地下になっているのは、前回の「プリンススマートイン」と同様で、おそらく床面積を確保するための工夫だと思われます。
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エントランスを入ると目の前がチェックインカウンター。フローリングに木パネルと落ち着きのある雰囲気です。右手をみると、カウンターが続きお酒やコーヒーを提供するバー的な空間になっています。
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そして左手には先ほどから何度も紹介している大階段の空間とそれに続くラウンジが見えます。ホテルの代名詞ともなっているこの空間には2500冊以上の本が置かれており、販売もされているそうです。
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また、TATがPIECE HOSTELを主力事業としていることもあってかホステル的な要素が強く、長期滞在のお客さんにとって肩ひじ張らず使いやすいキッチンやランドリーが併設されているのも特徴的です。
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共用部はこんな感じでホステル仕様なため、大浴場などはありません。カウンターでチェックインをして客室へ向かいます。
充実した共用部とは対照的に一般客室は非常にコンパクトです。泊まったのはバンクベッドツインルーム(11㎡)客室の図面はこんな感じです。11㎡というサイズ感は、この宿泊記録の中で最小です。
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扉を開けて左手がトイレとシャワーブース。
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右手は独立の洗面台から、荷物置きにもなる高さH450mmのベンチ、ちょっとした作業が可能なH700mmのデスクが、W450mmで一直線に並びます。ベンチスペースの上にはハンガーかけもあり、コンパクトなスペースの中で工夫が見られます。
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そして奥にL1950mm×W1300mmのバンクベッドがあります。バンクベッドの梯子や落下防止策などもシンプルなつくり。
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客室内は以上でアッサリしていたのでサクッと測量して就寝。レストランがなく素泊まりプランしかないため、朝食は別で摂ろうと思っていたのですが、1階のカウンターに続くスペースでベーグル+コーヒーセットが注文できました。
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いつものホテル宿泊の際は朝食を楽しみにしているのですが、普段の朝食は軽めな自分にとってはこれくらいでもちょうどよいな、という感じでした。
実際にPC作業をしている人やご飯を食べている人をちょこちょこ見かけましたし、身支度と睡眠以外は共用部で時間を過ごすのがこのホテルの正しい使い方なような気がしました。
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