東京のホテル宿泊記録(⑤sequece | MIYASHITA PARK 後編)
8月にオープンしたばかりのsequence | MIYASHITA PARK に泊まってきました。前回は外観・共用部だけで分量が多くなってしまったので、客室については後編を書くと宣言していましたが、お盆明けくらいから仕事が忙しくなってきたこともあり、更新が滞っていました。(社内ニートから脱して、やや充実してきた感はありますが、その話は後日)
ようやく重い腰をあげて後編を書き始めましたが、文章を書いていないので少し下手クソになっている気もします。リハビリも兼ねて写真メインでサクサク書いていきます。
宿泊したのはBank Bed 3という2段ベッドのある3人用のお部屋(18.3㎡)。(ちなみにいつもより少し値段が高かったこともあって、会社の同期を誘って男2人で泊まりました(笑))
扉を開けるとすぐ右手が水回りとなっています。水回りはモノトーン系でまとまっており全体として落ち着いています。Rのついた鏡やライトグレーのベーシンのフォルムが優しげですが、蛇口はしっかり黒い辺りなど、メリハリがついてオシャレな雰囲気を醸し出しています。そして、電気スイッチプレートがかわいいです。
部屋はベッド部分がH400mmの小上がりなっており、その上に高さH1200mmの位置に2段ベッドが設けられています。窓の高さH1800とかなり大きくしっかり光が入ってきて気持ち良い空間です。
逆に窓側から扉側を眺めるとブルーの壁の色が印象的です。水回りの部分だけややビビッドな色とし、周囲の淡色の壁と対比させることで空間を特徴づけています。
なお、部屋内には机や椅子はなく、小上がりに腰掛けるか、ベッドに座る形になてしまいます。まあ部屋面積が限られているので仕方ないですが、図面描くのに苦労しました。
あと、この配置ではテレビを使わせる気もあまりない感じですね。タブレットの充電台がBluetoothのスピーカーになっており、自分のスマホなどでお気に入りの音楽を流してください、というスタイルですが、昨今そんなにテレビを見ないので、これで十分かな、という感じもします。サブスク解禁されたばかりの米津さんの新アルバムを流していました。
土間部分はおそらく長尺塩ビシートで、小上がり部分がフローリング。壁はビニルクロスとごくごく一般的な仕上げですが、ハンガーやベッド周りの照明、アートなどアクセントが工夫されていて、カジュアルだけども安っぽくないイメージに仕上がっています。
あと「これは巧いな!」と感じたのは、窓に貼り付けられた”Hi,Tokyo!"のシールです。チェックインの時だったか、バーのスタッフさんだったかが教えてくれたのですが、渋谷の街にこの文字が浮かび上がるのは、インスタ映えな写真を撮るのが上手い人がやれば、かなりオシャレに撮影できそうです。こういう些細なところで遊び心を出してくるあたりポイント高めです。
最後に水回りですが、トイレとシャワーブースがガラスとカーテンで仕切られています。長手方向を縦張りに貼ったタイルはいたってシンプルで使い勝手は○、ホテル1899の時も書きましたが、トイレ側に手洗いがついていないため、扉を開けて入口横の洗面台を使う必要があります。
渋谷は東京の中でも若者が多く集まる活気のある街です。sequenceというブランド自体がミレニアル世代を中心とした世界の若者をメインターゲットにしたホテルであることからも、遊び心とカジュアルな感じをうまく表現している印象でした。
ただ、危ういバランスで攻めたような意匠や見所はなくて、こじんまりと枠に収まってしまっている気もします。失敗しない、ということは翻ると冒険しない、ということにもつながります。それは三井不動産という大手チェーンがつくるホテルの良いところでも、悪いところでもあるのかな、と思いました。
次回はsequenceのブランドの話や、三井さんの他ホテルの話をしながら、チェーン店の戦略を探っていきたいと思います。
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追記:1ヶ月ホテル生活で再びこちらのホテルにお邪魔しましたので、その時の記録はこちらから。
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