僕の人生に「も」事件は起きない。
結構お笑いが好きです。会社の忘年会の余興で、漫才のコピーを披露するくらいにお笑いが好きです。
中でも、好きなのがハライチです。さらにいうと、岩井さんオシです。当然10年前くらいにはやった「~のやーつ」でお馴染みのノリボケ漫才も好きなんですが、M1が復活したその時に、少しスタイルを変えた時に「あのスタイル以外でも面白いんや」と思って、当時こう呟いています。
「ハライチの澤部じゃない方が、もうちょっと喋れるようになったら多分、ハライチが一番面白かった。」(2015年M1)
この時は岩井さんのこと「じゃない方」としてしか認識してなかったんですが、当時流行っていたおそ松さんきっかけで、1ヶ月後には岩井さんをツイッターでフォローしていました。
「芸人で唯一、ハライチのハライチじゃない方フォローしてるんやけど、本当に何の変哲もないただアニオタで好感もてる(笑)」
ハライチのハライチじゃない方は、流石に酷い。。。そこから、1年後、
「今年は岩井喋れるようになってたし、面白かった。どうも審査員受けが悪かったなぁ。」(2016年M1)
2017年から、「ハライチのターン」という深夜ラジオのリスナーになって、加速度的にハライチにはまっていきました。岩井さんの独自のお笑いセンスや毒舌感を知り、ネタを作っているのが岩井さんということを知り、完全に岩井さんオシになりました。ちなみに、岩井さん、お芝居もやるし、本も書くし、スポーツもできるし、なにげに、かなり多才です。
岩井さんのラジオのフリートークを聞いていると、どうでも良い日常のできごとを詳細に話していたり、自分の好きなアニメの話をしていたり、ときには途中から全部嘘の話だったり(まさに戯言)、ときには妄想癖がすごかったり、、、
芸人は面白トークで爆笑をかっさらう必要がある、という脅迫観念から解放されて、ラジオの岩井さんは本当に活き活きと話をされていて引き込まれます。そんな中で今回出版されたのが、このエッセイ本です。
棚を組み立てるだけの話や、ちょっとうざい同級生の話や、珪藻土マットと自然薯にはまる話など、日常の些細な話が書かれていて、本当に事件がほとんど起こらない。そんな話に混じりながら、相方に対する思いや、彼自身の家族や生い立ちの話なども盛り込まれてて、なるほど、こういう視点で世界を覗いているんだな、と納得するというか、共感します。
自分もあまり行動派でないこともあり、事件が起こらない方の人生を送ってきており、周りに比べて頑張ってない、とかも含めて、常々そのことをすごくコンプレックスに思っていました。が、最近はそういうコンプレックスが薄れてきているのは、岩井さんと同じように、基本的には大きな事件の起こらない日常から、いろんなことを考えられているからかもしれません。
たわいもないことで面白い記事を書ける人になりたい、とエッセイを読んで強く思いました。そして、芸人話も追々していきたいと思います。塙さんの新書の話もあるので。。。
ざれーご 12
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