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東京のホテル宿泊記録(21: 三井ガーデンホテル六本木プレミア)
ホテル生活29日目です。明日が宿泊最終日というところで、2週間ぶりに銀座に戻ってきました。前回、銀座に滞在した時に行程の都合上外した銀座プレミアに来ています。
今日は昨日から今日にかけて泊まった三井ガーデンホテル六本木プレミアの宿泊記録。実はこのホテル、以前にレストランに来たことがあり2回目の来訪になります。なのでレストランの写真はその時のものを載せたいと思います。
立地は、大江戸線六本木駅から徒歩5分程度。六本木ヒルズやミッドタウンも徒歩圏内ですが、このあたりは外国人向けのバーや怪しげのお店が立ち並ぶディープな六本木という感じ。個人的には、新宿歌舞伎町よりもこの辺りの方が怖い気がします。
ホテルの外観はこんな感じ。正面から見るとエッジのついた窓枠が印象的です。左半分と右半分でカラースキームが違うのはどういうデザイン意図でしょうか。
ホテルの手前には2階建くらいの小さな建物が数軒並んでいるため、エントランスはわかりづらい場所になっています。ホテルを企画する側からすると、通りに面する部分が大きい方が目立ちますし、プランの自由度も上がるので、まず最初にこの建物の用地取得から始めるところでしょうが、いろんな事情があって今の形に落ちついたことは容易に想像がつきます。
さて、建物の脇のアプローチからエントランスに入ります。ロビー・ラウンジを見てみるとこんな感じ。自然光の入るエリアからグッと暗くなるエリアまでのシークエンス、滝やサムネの天井吹き抜けを利用したアートなど、オシャレにデザインされているな、という印象。
付帯施設は13階にジム、14階にレストラン、2〜13階が客室というシンプルな構成です。冒頭にも書いたように昨年の1月、開業直後にレストランを訪れたのですが、東京タワーが臨めるテラス席やカウンターの雰囲気などこちらも手堅いデザインでプレミアの高級感が出ていました。
さていつも通り客室を見ていくのですが、今回は少し趣旨が違います。というのも、今回泊まったのは少し「訳ありタイプ」の部屋だったからです。
このシリーズを読んでいただいている方はご承知の通り、「ホテルどこでもパス」で1ヶ月間三井ガーデンホテルに泊まっているのですが、基本的には今まで泊まった部屋はいずれも「モデレートクイーン」「スタンダードツイン」のようなそのホテルの中で代表的な客室でした。
しかし、今回泊まったの「モデレート」はこの不整形な敷地に建つホテルの平面計画上、どうしてもできてしまう歪な形になってしまったタイプの部屋でした。こういった訳ありタイプの部屋は稼働が低いかと言われると、格安に設定されていたり、関係者が優先的にアサインされたり、といった事情から必ずしもそういうわけではありません。
早速ですが部屋の図面はこんな感じ。
PSの位置などがちゃんと把握できていませんが、3点セパレートと高級仕様の寝室空間というプレミアの構成は踏襲されています。
ベッドボードは少し簡素な感じでしたが、窓側は板貼りのような木の仕上げとなっており、少しアクセントが効いています。
初めてだったのは、寝室空間の床がフローリングで、ベッド周りだけカーペット敷きになっているという設え。高級なホテルほど床がフローリングになっているイメージがあります。日々の掃除はフローリングの方がやりやすそうですが、取替な度メンテナンスのことを考えるとタイルカーペットの方が使い勝手は良さそうです。
後、気になったのがテレビ台の高さ。普通より200mm程度引くような気がするのですが、なぜこの高さになっているのか、よくわかりませんでした。
また、洗面台と寝室空間を分けるための引き戸や簡易パーティションはなく脱衣スペースが寝室から隠すことができません。おそらくこの部屋は定員は2名ですが、ほぼビジネス利用の1名様用ということでその辺りは割り切ったのでしょう。
こんな感じで、いろいろ発見があり面白かったですし、1人で泊まるには広さも十分、快適に過ごせました。ただ、やはり自分がホテルに何も知らずに、たまたまこの部屋を通されたらハズレを引いたな、という感じに思えてしまうのは否めません。
「安いホテルのスイートルームと高いホテルの訳ありプランの部屋、どちらの方が満足度が高いか?」ホテルのグレードとそこに泊まるお客さんの層、部屋タイプごとの利用客の想定など、いろいろ考察していくと面白そうです。
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