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【#1】外に出たからこそ分かる良さがある、中にいないと分からない辛さがある
今回は「なぜ都内で働いていた私が、地方に移り、未経験職種に転職したか」の経緯をお話したいと思います。
1.きっかけ
よくありがちかもしれませんが、
20代後半に差し掛かり強まってきた「結婚したい欲」と、
社会人5~7年あたりで起こりやすい「転職したい欲」のダブルが私の中で起こったことがきっかけです。
当時、私は大学時代から付き合っていた相手がおり、2年間遠距離恋愛中でした。
5年以上付き合っていたので、結婚を決めるには十分な時間を過ごしていると思いつつも、私の会社はその地に支社がなかったため、
結婚する場合って仕事辞めないといけないのかな?とぼんやり考えている程度でした。
しかし、年次を重ねるにつれ、このまま今の仕事を続けていていいのだろうかと考えるようになり、出した結論は「転職したい」。
結婚を見据えた時に、この転職は遠距離を続けるか相手にとっても関係すると思ったため、
話し合った結果二人で出た結論は「結婚して、相手の地で転職をする」でした。
2.退職という大きな決断を後押しした要素
間違いなく人生のターニングポイントだったので大変悩んだのですが、
最終的に退職すると決めた要素は以下です。
今の仕事にしがみついて頑張った先に、自分が成長できるものがあるか
自分次第で仕事のモチベーションを保つことはできるか、下がる要因を排除できるか
尊敬している人、いざというときに助けてくれそうな人が今後も周りにいるか
一つ目については、これが転職しやすい年次として5~7年目が多いことの所以になると思うのですが、ある程度自分の中で一通りできるようになったなと感じ、それと同時に天井が見えてしまった感覚がありました。
周りに優秀な人はたくさんいて、その人たちと比較すると自分はまだまだ微力だと思いつつも、案件獲得のためにより一層身を粉にして働いている先輩をみると、
自分はあのようにはなれないし、目指したとしても体を壊してしまうと感じていました。
(※実際に一度、免疫低下によるアトピーを発症してしまいドクターストップで2週間お休みしてしまったことがあります。)
また、ずっと同じ仕事をしてきたからこそ、業界的に先細りしていってることは身にしみて感じている時期でした。
どの業界も競争社会だとは思うのですが、今後残っていく仕事を他社と競争していく先に、武器となるのはスキルではなくいかに身を粉にして働けるかの根性論な気がしてしまい、
流れに身を任せていつか壊れてしまう心配をするよりも、一度その船から降りてみた方が見えてくるものがあるかなと思いました。
(戻れるかは定かではありませんが笑)
二つ目については、子会社化が関係しています。
自己紹介記事でもちらっと記載したのですが、実は途中で元々いた部署がまるっと子会社化しました。
その際、他社の社員も合流する形で合併し、一つの会社にしたため、賃金体系を統一する必要があり、結果、本社勤めの給料体系にそろえることになったのですが、
仕事のレベルが違うのに同じ給料をもらっている人たちがいることに対する不満を持っている人は少なからずいました。(私もその一人です)
会社としてやるべきことは、その人達にもっと高いレベルの仕事をしてもらうことでしたが、そう上手くいくこともなく、「誰が底上げするの?」状態。
役職持ちの人でもなかなか動きが浸透せず、しまいには、ボトムアップといって新人からこうあるべき論を働きかけるように言われ、実施したこともありました。
自分要因でモチベーションが下がる要因を排除できれば問題ないのですが、ここはどうしても自分次第ではなんともできず、搾取されてばかりの側に感じてしまっていました。
三つ目については、一緒に働く人たちです。
自分の周りには尊敬できる先輩方もたくさんいたのですが、やはりいざというときに力になってくれるのは、会社に働きかけることができる上司です。
私は入社当時からずっと同じ上司の下で働き、人によっては違う上司も経験してみたいと思う人もいるかもしれませんが、その上司と相性がよかった私にとってはとても恵まれた環境でした。
その上司が転勤することになり、退職するにあたって後ろ髪をひかれる1つの要因がこの上司と離れることだった(こんないい上司は他にいない!と思っていました)ため、これもまたタイミングでした。
3.中にいた辛さ
大企業というと、給料が良い、福利厚生が整っている、安定しているといった良い印象が多いと思います。
しかし大企業ってこんなもん?と思う節もありました。
※あくまで一例としてご覧ください
①ぶら下がり社員が多い
いろんな人がいますが、一例をあげるとすると、
朝9時に出社してきて、共同モニターを自分の定位置に運んできて、パソコンを開いているが社内のシステムを眺めているだけのおじさんたちがいました。
いわゆる、働かないおじさんです。
組織が大きくなればなるほど、働きアリの法則(集団でいると必ず2割は働かないアリが出てくる)でそういった人が出てくるのは心得ていますが、自分はそういったおじさんたちの給料の半分なんだなと思うとモチベーションは下がります。
大企業で働いているということは、一応ある程度狭き門を通過した人たちなわけで、いうてやればできる人たちが多いんじゃないの?と思う方もいるかもですが、youはどうやってここへ?と思う人もいたり千差万別です。
②激務
人がたくさんいるので休みは取りやすい体制が整っているかというとそうではなく、有給は与えられているものの消化しきれてない人がたくさんいました。これは日本人の性でしょうか。
(私も取ろう取ろうと思ってあまり取れていなかったらしく、退職する日は20日分消化しました)
そして、得意先は大企業なので求められるレベルが高く、成果を出すためにフルコミットします。受注産業である以上、顧客至上主義なので身を粉にして働いていた人が多い印象です。
ちなみにワーカーホリックになればなるほど年一の健康診断にひっかかりやすく、ひっかかったら再検査を受けなければいけません。
勤務時間中にいかないといけないので、仕事の時間が減る!終わらない!と嘆いている人もいました(笑)
会社としては働き方改革に力をいれてましたが、結局仕事ができる人に仕事が集まってきて、残業が100h近い人もいました。
③仕事以外の雑用もある
これが地味にきついです。コロナが明けて出社できるようになってから
社員同士のつながりを強くしよう、社員のエンゲージメントをあげようと
上層部がイベントを企画するように若手に依頼します。
イベントといいつつ、きちんとレビューもあり、週次で次のイベントの案を出し合い、月次定例で進捗報告していました。
今時休日に会社のイベント参加なんて時代遅れと思っていましたが、
主催側なので参加せざるをえなく、当日もなんだかんだ幹事として周りに気を使って動いてました。
(誰か私たちのエンゲージメントを上げてくれ(^O^)/)
4.外から見た良さ
前項で記載しましたがたくさん悩んで決断して退職でも、
後悔はすることないだろうと思った退職でも、外に出てみるとやはり前の会社の良さはあったなと身に染みて感じます。
中の中だと思っていた給料、フレックス勤務、完全週休二日、年間休日日数、食堂、諸々発生する費用の負担、等々….
当たり前と感じていたものが当たり前じゃなかったと転職してみて感じました。
※特に地方就職+未経験職種にしたので、より差が顕著なんだと思います。
そして、地方で就活してみて都内での就職とまじで違うんだなと思ったのでそれもまた別記事で書きたいと思います。
地方過疎化とかまじでリアルにある問題だなと思いました…..
ちなみに地方で就職した職種は経理職になるのですが、
なぜ経理職にしたのかもどこかで記事にしたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。