はじめてぶつかってる壁【不妊の告白】
比較的、のらりくらりと望んだ人生を過ごしてこられたと思っている私の、今直面している壁。
妊娠。
結婚して2年が経とうとしている。
これまで付き合いたい人とは大抵付き合えたり、高校受験はたいして勉強頑張ったつもりはなかったが、第一志望の高校受験に合格。
大学受験だけ勉強しないままだったので失敗したが、大学で人が決まると思ってないタイプなので壁にぶち当たったとは思ってません。(ポジティブ)
滑り止めの大学で成績優秀だったため、推薦をもらって第一志望の企業に就職。
学生時代付き合っていた彼と結婚し、楽しく暮らす現在だ。
幸いなことに、新型コロナウイルスが流行る前に結婚式や新婚旅行を終えた。
結婚当初から2人で子供が欲しいと望んでいたが、正直望めばできると思っていたため、積極的に子作りに励んでいたわけではなかった。
「授かれたら嬉しいけど、新婚旅行行けなくなっちゃったら残念だね」
とか笑って言いながら。
その時の私に言ってあげたい。
妊娠ってそんなに簡単なことじゃないんだぞ。
おおよそ1年。授かれていません。
今年に入ってからクリニックにも通い始め、夫婦2人で一通りの検査をしましたが大きな問題はなし。1つだけ、「子宮内膜症の疑い」とだけ言われている。
子宮内膜症とは、本来あるべき場所以外に子宮内膜が存在していること。
発症していれば不妊の原因になる病気である。
それほど珍しい病気ではないので、子供や孫のいる女性でも経験者は多い。
ただ、私はその「疑い」
はっきりそうなのかもわかってない。
私の担当医いわく、子宮内膜症がどこで発症しているかを調べるためには、お腹を開くしかないそうなのだ。
そして明確な治療法がないのだと言う。
「妊娠するのが一番の治療になるから、引き続き頑張りましょう」
そう言われた。
いやいやそれが難しいのに。
妊娠を意識しはじめても授かれず、妊活と言われるものは始めていた。
毎朝基礎体温を付け、排卵日を予測。排卵検査薬も使ってタイミングをはかる。妊娠しやすくなるため栄養素を調べてサプリの購入。夫婦それぞれで飲んでいる。
幸い周期は整っており排卵もわかりやすい。レスなわけでもないので毎日だってタイミングはとっていた。それなのに。
noteも無鉄砲にはじまるタイプであり、自分でできることはとにかくやってみるという猪突猛進タイプである。妊活でも同様、できることをしらみつぶしにやってきたつもりだ。
だがどうだ、妊活は未だ正解がない。
これをやれば妊娠します!
そういったものがない。
現在、やれることの手持ちがなくなったのである。
人生で初めての感覚だった。望んでいる目標はある。やれることはやってるつもりだ。ただそれだも毎月毎月、「今月は成功したのかどうか」をただソワソワ待つことしかできない。
しかも人より多く数を打つこともできない。
周期は決まっている。おおよそ月に1度。年間で考えてもおおよそ12回しか挑戦させてもらえないのだ。
正解がわからないからこそ、これがいいあれがいいと情報量は多い。ただそれが正確かわからない。
着床期にはパイナップル、とか、この待受にしたら授かれました!とか
これはちょっとあからさまな例だけど、温活としてヨガやよもぎ蒸し、鍼治療だって流行っている。もちろん本当に良いものもあるかもしれない。だがどれも科学的には立証されていないものなのだ。それだけ妊娠にはまだ不明確なことが多い。
情報社会の現代ではその取捨選択にも時間がかかる。
藁にも縋りたい女性に巧みに声をかけるサービスも多い。不明確だからこそ、みんなの願いにつけこむ悪徳サービスも多いのだと思う。
でも、苦労している人たちで繋がれるSNSもある。実体験を共有できる場がある。
私もそれを提供できる人になっていこうと思う。
思いの丈をぶつけすぎて、オチがないな。