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『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』感想

『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』、見に行ってきました。
ちなみに初週に見に行こうとしたのに腰が痛くなって病院行くために2000円無駄払いしました。ぴえん。

・CGストップモーション
ストップモーションではなくCGと聞いてちょっと心配だったが、画面作りについては安心してほしい。
めちゃくちゃストップモーションっぽい動きをしている。
人間もやたら人形みたいな描かれ方だ。
ストップモーションモルカーで見たあの独特な動き方でめちゃくちゃ動く。
これほど動くモルカーをストップモーション映画の尺で見るのはあまりにも無理があるので、CGで本当によかった。

・大塚明夫(CVドッジドライバー)
おっと、逆だ。
こんな鉄板ギャグをかましたくなるくらい大塚明夫だよ。
洋画吹替で親の声より聞いた声だよ。
もっと親の声聞け。
筋肉と愛でだいたいの事を解決するナイスガイ。
ドッジが大好き。

・ドッジ(カノン)
モノクロドット絵としょっちゅう表示される砂時計が90年代感をめちゃくちゃ出してくる。
AIでもカバーできないドジっ子。
可愛い。
最後のカプセル挿入シーンはめちゃくちゃかっこいい。
なおカプセルは尻から出る。

・フーガ
関係者の話で明らかになったスネイクセブンの先頭にして牽引モルカーちゃんの名前。
自身と同じ名前のBGMを引っさげて登場する(DJモルカーみたいに自分で流してると思うとじわじわ来る)。
ショッカーみたいな模様を不気味だと捨てられCEOに拾われた経緯から、CEOに懐いてるらしい。
私はこういう敵役とかそっち側に健気に尽くすキャラに弱いのでめちゃくちゃ好きになっちゃう。

・メニメニアイズカンパニーの皆さん
モルカーの特徴「人間は愚か」を別の意味で体現した面々。
ストップモーション版の方は一期二話の銀行強盗や一期八話のトレジャーモルカーを捕らえた連中のような悪意ある面々、一期一話の渋滞を起こしたDJモルカードライバー、一期三話のポイ捨てしたテディドライバーなどのシンプルアホと言ったラインナップだったが、今回の敵役は善意でやらかすタイプである。
もともとモルカー保護活動をしていただけあって、モルカーへの愛は本物だ。
本物だが、「愛があれば何をやってもいいわけではない」という標語が当てはまるようなとんでもない事をやらかす。
あ、CEOの部下たちはシンプルにアホ(悪い奴らではないが)。

・お馴染みの面々
皆大好きいつもの面々。
頼りになるし自由。
ドライバーたちの出番は少なかったが、シロモドライバーのシロモ愛のブレなさは安心感がある。

・ストーリー
可愛いモルカーたちにどこかブラックな要素が盛り込まれたストーリーがモルカーの魅力だが、今回もその要素が盛りだくさんで、割とちゃんとSFしている。
それでありながらハチャメチャな展開も実にモルカーらしい。
なんか宇宙行ったり変身したり竜宮城行ったり過去に行ったりするけど、「まあモルカーだし……」で全て流せる。
他にも伏線描写や台詞の使い方が素晴らしいと思う。
序盤にカノンのカーナビ音声を出して「あ〜あるある〜」とやってからの、スカイエンジェルの「行き先は天国です」はうますぎる。
AIの偏った学習の問題点も風刺しているのが良い。
更に心カプセルを注入されたスカイエンジェルの「正しい行き先が見つかりません」からの自壊は泣いた。
台詞の使い方がうますぎ……。

・エンディング
モル合唱は……豪華すぎない!?
さすがに可愛すぎる。

要するに最高だったので、是非皆見に行ってほしい。

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