【王道×ARev】2ブロックを知ろう #DM2ブロ2024 #DM2ブロ
0.序文
小判です。
早速ですが皆様、こちらのスライドに見覚えはありますでしょうか。
はい、2ブロックレギュレーションの再復興です。
2ブロックは2019年頃までは比較的盛り上がっていたものの、CS消滅期間による風化とオリジナルレギュレーションの普及に伴って空前の灯火となっていました。
直近数年では、一部の愛好家によってヒッソリと存続していたレギュレーションでしたが、今年度ついに再始動がすることになったと。しかも、「本格的に」と来たもんですから、こんなん終極宣言ですよ。
しかし、今年の全国大会へのルートは2019年以前のものと同様で、2020年以降にイベントに参加するようになったプレイヤーも多いでしょうから、「2ブロックの事はよく分かっていない」なんてことはザラだと思うんです。
無論それは自分にも言えることで、「どんなデッキがいるの?」「2ブロック特有のデッキ達はどんな動き方をする?」「そもそも使えるカードは何?」などなど、何もわかりません。
しかし、今年のデュエルマスターズのイベントを楽しむ上で、いずれ向き合う事になるレギュレーションであるのは確か。
そう思い、2ブロックに詳しい人間から教えてもらいつつ、諸々勉強することを決意。
(その説はありがとう、Aーくん。)
また、せっかくイベントも本格化するなら思いっきり盛り上がってほしいとも思っています。
さて、そんな中で今おれが2ブロックを盛り上げるために、力になれることは何か。
…………そういやおれ対戦動画撮れるやないかい!!!
という訳で、flat‐工房のYoutubeで定期的に2ブロックを取り上げることにしました。毎週の入賞結果やら、新商品の発売の期におれが諸々調べてデッキを持っていく感じで行きます。
頑張るから、見てくれ。
特に2ブロックのデッキに対戦動画は探しても出てこないですから、これを期に動画自体も増えたらいいな~の期待も込めています。
どうせなら色んな人の動画とか見れたらいいですもんね。
とはいえ、知識がほぼ無から対戦だけ見ても、「結局どのデッキがどうなってんねん」みたいな話もあると思うので、包括的に理解して貰えるように今回はその事前知識になる現行2ブロック諸々の情報をまとめることにします。
なので、一旦これを読んでから対戦動画を見てもらうといいかな。
そういう内容にします。してみせます。
普段の記事と比べて、誰でも見やすいようにフランクな感じで進めていきます。のんびりやろう。
1.使えるカードは何?
まずこれでしょう。
使えるカードは、右下に「Arev」もしくは「王道」のマークが付いてるもののみなので、基本的には拡張パックのカードが対象になります。
あとは一部のスタートデッキも使えるね。
しかし、拡張パック内のすべてのカードが対象になるという訳ではなく、中には黒トレジャーなどの「再録されてパックから出てくるのにマークが付いてないカード」というのも存在します。
その他にも、「攻めの王道」や「守りの王道」、デュエパデッキ各種にEXパック達はマークが無いので、使えません。要注意。
商品展開されたパック&デッキのカード以外にも、デュエマフェスの参加賞などマーク付きでプロモ化したカードなども2ブロックの使用可能カードになりますが、どんなカードがあるかわからない!というそこのあなた。
デュエマ公式サイトは神なので、カード検索から「現行2ブロック」でフィルターをかけて検索することができるぞ!
これで「え?お前誰?」みたいな未知のプロモとも出会えるかも。
カード検索 | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)
2.どんなデッキがいて、どんな動きをするの?
現時点ではカードプールの大半がアビスレボリューションのカードである事から、基本的には種族デッキが環境内のデッキの大半を占めることになります。
プッシュされたギミックの「メクレイド」、「革命チェンジ」を中心とした、早期にクリーチャーを踏み倒すことを前提とした盤面での勝負が頻発しているようです。
5種族のデッキの内、特に【メカ】【マジック】【ジャイアント】の3種類は大会での使用者も多く、反対に【アーマード】と【アビス】は未だに鳴りを潜めているという具合です。
5種族デッキ以外については、「邪神と水晶の華」で大量にリリースされた水晶マナを軸とした戦略も複数確立されています。
「マナゾーンを増やして早期に大型ゼニスを着地させる」事を目的としたデッキとしては、【闇自然ゼニス】や【火自然ゼニス】が代表格で、いずれも自然文明を取り入れているのが特徴です。
また、【光水ゴスペル】のようなマナゾーンを伸ばすのではなく、デッキ全体が受け身になっているタイプの一風変わった水晶マナ戦略デッキが誕生するなど、2ブロック特有のメタゲームに合わせた環境の動きを見せているようです。
そして、種族デッキとゼニスがほとんどのカードプールの中で、一際異彩を放つカード、《DARK MATERIAL COMPLEX》が使用可能というのも注目ポイントですね。
一方、王道篇のメインギミックであるハイパー化を駆使したビートダウンデッキもチラホラ見かけますが、こちらはまだカードプール不足感が否めず、メタゲームの一角にはまだ食い込めていないかな~という印象です。
まだ1弾しかリリースされていませんからね。今後に期待。
という事で、主なデッキが出揃ったところで、各デッキに関する掘り下げをしていきましょう。
「2ブロックにいないカードの影響」も交えつつ話を進めていきます。
①【光闇メカ】
2ブロック地上戦最強格の名高いメカですが、その所以が《DARK MATERIAL COMPLEX》と《聖カオスマントラ》という、相手視点ではかなり厄介なカードを携えていること。
これら2種のカードを携えつつ、《エルナドンナ》や《アルデッド》などの除去耐性を複数絡めて殴り込んでいけるのが魅力で、他の種族デッキとは一線を画す強度を誇っています。
オリジナルレギュレーションと違って、《5000VT》のようなお手軽全体除去もなく、《単騎マグナム》のような受けギミックを否定するカードもないことから、気兼ねなく展開できるのが強さの一因になってそうです。
新弾で《ヴェネラック》という、他種族デッキの革命チェンジを咎める強力なメタカードを獲得したのも追い風です。
②【水火マジック】
基本戦略となる《vibrato》→《カラクリバーシ》→《ファイア》→《カクメイジン》はなんと健在。
オリジナル、アドバンス問わず繰り出される理不尽3killは2ブロックでもできるということで、今なお一定の母数を誇るマジックですが、失ったものの存在がかなり大きいというのも事実。
まず、2ブロックのマジックには《5000VT》という圧倒的なメタ耐性を失っている上に、《演奏テスタ》という優秀な打点も持ち合わせていません。
ロングゲームや軽い除去、パーツ欠損を乗り越えるのが難しくなっただけなら可愛いものですが、《単騎マグナム》や《ファイナルストップ》のような”詰め”カードも失っていることから、100点満点の攻撃はできなくなってしまい、残ったのは環境最速の高火力を叩き出すメインエンジンのみ。
メカの存在を鑑みた受けの厚いデッキもある中で、メカよりも早く75点くらいの攻撃で攻め込むデッキに変貌しました。
環境TOPには立てていないものの、「上位の一角に食い込む主張点を持ったデッキ」に落ち着いているのかな、という印象。
しかし、この【水火マジック】というデッキはここからまだ変身を残しているそうですよ…。
※後述します。
③【水自然ジャイアント】
ざっくり言えば《龍装チュリス》のない【シータ閃】。
盤面勝負が中心の2ブロック環境において、マッハファイターから多面展開をこなすジャイアントは、2ブロックでも一定の人気を誇るデッキタイプです。
構築自体はかなり幅広く、「《チアスペース》&《チアスカーレット》から早期の革命チェンジとメクレイドを狙う型」に、「マナ加速呪文を搭載して革命チェンジ以外の方法でも展開できる型」など多岐に渡ります。
とにもかくにも《超重竜ゴルファンタジスタ》の終極宣言の達成を目指すという点でキーカードは共通しています。
ジャイアントは、メクレイドと革命チェンジを絡めることで重めのクリーチャーの展開力や、中盤以降のリソース拡充力にも長けています。
その代わり、スパーク系のトリガーや全体除去のような「まとめて打点を捌く系の受け札」に弱いのがややネック。
《Klavia Tune》や《超球の超人》のような相手のアクションの一部を封じるカードを採用されるケースもあります。
詰まる所、《超重竜》で伸ばしたリソースでどう攻めるかが大事になる訳です。
一方、《ボンキゴ》や《ヴェネラック》のようなメタカードが蔓延しており、革命チェンジやメクレイドを素直にさせてくれないという点ではやや向かい風気味とも言えます。
④【光火アーマード】
2ブロック環境では、足回りが充実しておらず、目立った活躍ができていません。
初動である《チャラルピア》が使用不可能で序盤の動きが不安定なのがかなりの痛手。
環境的に主張できるポイントは強いて言えば「【光闇メカ】よりも《シロフェシー》を使いやすい所」くらいですかね…
友人が《ガラワルド》が【アーマード】を救う的な事を言っていたので、研究が進んでいないだけで、生き残るポテンシャルを秘めている可能性はあります。
ただ、次弾での強化がおおよそ確定しているので、リリースされた内容次第では大いに化ける可能性を秘めています。
楽しみだぜ。
⑤【アビス】各種
闇自然アビスと闇単アビスで二分化されているアビスですが、2ブロック環境では、前者は《ジャガイスト》を、後者は《ジャブラッド》と《邪侵入》、そして《深淵ジャシン》を剥奪されていることから、力不足感が否めません。
《マーダン》《テレスコ》でハンデスを頑張ることはできますが、お利口さんすぎちゃうかな~っていう評価です。
王道篇アビスの皆様にこうご期待。
⑥【闇自然ゼニス】
まず前提として【ゼニス】系のデッキは、基本的には2文明を組み合わせてデッキが構築されていることが多く、どの文明の組み合わせでも「マナ加速のパッケージ+大型ゼニス+サポートアンノウン+受け札」の構造を取っている印象です。
また、水晶マナを増やしつつのマナ加速を狙う都合上、自然文明はほぼ確実に採用されています。そういった訳で《ベートーベン》はゼニス戦略の肝になる訳ですね。
【闇自然ゼニス】は、最終的には《サスペンス》&《ベートーベン》による制圧を狙うデッキです。
闇文明を取り入れる理由が《サスペンス》にある訳ですが、《サスペンス》の特徴は「相手のリソースに直接干渉できる唯一のゼニスであること」でしょうか。従ってこのデッキは各種ゼニス着地後もじっくりリソース差をつけて制圧するコントロール系のデッキに該当することになります。
ゼニス達の着地が実質的なゴールになる訳ですが、そこに辿り着くまでに
①マナを伸ばす
②相手の攻撃を耐える
の2点を達成する必要があります。
①は、ほぼ全てのゼニスデッキに共通していて、《この華》+《クリスタル》+各文明の《チャージャー》サイクルを搭載するのがほとんどです。
このデッキの優れているポイントは、①のマナ加速をふんだんに採用しつつ、②の受け札の部分で水晶武装トリガー最強格の《サスペンスザイン》を採用できる点かと思っています。
マナ加速札が十分に採用されているからこそ、《黙示録》のようなゼニスデッキ専用の全体除去札を早期に叩きつけられるのも高評価ポイントです。
⑦【火自然ゼニス】
自然文明に火文明のゼニス戦略を取り入れたデッキで、《グレイテストグレート》が鍵になっています。
火文明にゼニス戦略は、攻めっ気がかなり強く《グレイテストグレート》には早期にゲームを畳み得る力があります。踏み倒し先の筆頭が、《ワスプメリサ》と《スカラベオ》の2種のアンノウン達で、それぞれ水晶武装達成時の効果がかなり強力。
《ワスプメリサ》でクリーチャーを封じつつ自軍を増強し、《スカラベオ》で呪文系による除去を完封することで、「まぁ大体何されても退かないよね~」という盤面を形成できます。
この盤面に《ベートーベン》が加わることで、大抵の殴るデッキを詰ませる事ができます。
《スカラベオ》効果で退かない《ベートーベン》、バトルで突破するにも除去耐性を持つ上に《ワスプメリサ》でパワーが上がっている、という激固布陣ですね。人類の夢。
という風にかなりアグレッシブなデッキですが、出力担保のためにメタ突破手段や受け札がやや欠けがちで、《グレイテストグレート》の捲りを当てられないと厳しいゲームになるという不安定さを抱えています。
⑧【光水ゴスペル】
「マナ加速を多用して高コストのゼニスに繋げる」という基本コンセプトから少し逸脱したデッキです。
《ゴスペル》といえば、オリジナルでも現役の【ラッカゴスペル】を連想する人も多いかと思いますが、その実態は【ラッカゴスペル】とはかけ離れています。
つまるところ、このデッキは「相手の攻撃をいなし続けて《水晶の祈り》を相手に当てることで山札を枯らす」ことを狙うデッキで、そのための受け札や《ゴスペル》のような呪文をリサイクルできるカードを搭載しています。
《水晶の祈り》を連打するための影の主役が、水晶武装呪文水文明担当の《ローゼスイノベーション》と呪文の連打を成立させる《リベルラ》の2種。
まず、山札を掘り進めつつ水晶マナを育てる
→相手の攻撃を受けるor《ゴスペル》の着地で手札を潤沢に
→水晶武装を達成した《ローゼス》から《クリスタルドゥーム》を放ち、《リベルラ》を展開
→軽減された呪文を連打、《ゴスペル》で呪文を回収して更に呪文を連打
という道筋を辿ります。
イメージ的にはループしない時の【カリヤドネループ】みたいな感じかな。
あの自力で《ブラッディクロス》を打ちまくってる感じ。
《単騎マグナム》や《ファイナルストップ》亡き2ブロックを代表する特殊な受けデッキで、このデッキの存在により《シロフェシー》がメカに採用必須になるなどの影響を与えています。
⑨【ターボマジック】
「え、誰!?」って思われるかもしれませんが、これも2ブロック特有のデッキです。
デッキとしては「【マジック】基盤を応用して《カラクリバーシ》で水晶マナを伸ばす呪文を使用し、最終的に《カクメイジン》で《必殺》を連発して追加ターンを取って殴り切る」ことを目指すデッキです。
従来の【水火マジック】のように早期に殴り切るのではなく、《ボンキゴ》や《クロカミ》、《黙示録》のような「待つ時間を生み出せるカード」を多用して時間を稼ぎつつ、マナを伸ばすというコントロールチックな動きをします。
受けが厚いデッキに対して、《必殺》による追加ターン確保という回答を用意しつつ、《カラクリバーシ》を動かすことで4ターン目以降の水晶マナの増加幅が他のゼニスデッキより多い、というのが魅力。
現時点で多数入賞している訳ではないですが、今後に注目したいデッキタイプです。
この他にも、別色組み合わせのゼニスデッキや、受けCOMPLEX、アビスや超過獣を用いたビートダウン系のデッキなどのかなり多くのデッキがいますが、筆者1人ではリサーチし切れなかったので、ひとまずはここまで!
という事にさせてください…。
3.実際の環境はどうなってる?
母数、および入賞数については、やわたCSという2ブロックCS運営アカウントにて、2ブロックの情報を発信していますので、そちらからチェックできるかと思います。
結果から言ってしまえば、母数の視点では【光闇メカ】がブッチ切りのTOPです。
母数だけ見れば多い【水火マジック】ですが、メカ系統の軍勢に阻まれ活躍は控え目という具合です。
普段はオリジナルやアドバンスを嗜んでいる参加者がほとんどである故の母数なのかなと思われます。
2ブロック特有のゼニス系のデッキは、母数自体は少数ながらもそこそこの入賞数を出している印象です。
プレイヤーらの2ブロック環境への理解度が増すにつれて、母数が動いてくる部分になるかもしれません。
↓実際の入賞数、及び母数の情報はここから!
また、環境の様相や考察をまとめて下さっている方がいらっしゃったので、そちらのnoteも合わせて読んでいただければいいかなと思います。
↓環境考察に関するnote、参考になるので是非どうぞ!
4.まとめ
さて、ここまで現時点での2ブロック環境について調べてきた内容について、おれなりにまとめてきました。
(※ビギナーではあるので、有識者視点では検討違いな可能性もあるかもですが)
ここで登場したデッキの内、要注目のデッキについては後日flat-工房の対戦動画をバンバン上げていくので、そちらから実際のデッキの動きを掴んで貰えたらと思います。
2ブロックの参入ハードルが高い理由は、「2ブロックという大会の少ないレギュレーションくらいでしか使わないカードを買うのが大変」、「何が強いか分からない環境でどう取っかかればいいか分からない」など理由は様々です。
おれからは「分からない」の部分を少しでも掴めるようにサポートする事しかできません。
なので、これを期に少しでもいいから2ブロックの面白さに触れてみて欲しいな~と願ってます。本当にめちゃくちゃ面白いので、みんなで少しずつ盛り上げていきましょう。
お金かかっちゃう問題は《応援妖精エール》のプロモを気合で獲ってください。多分一撃で投資分返ってきます。
以上、2ブロックの盛り上がりを祈念して終わります。
ありがとうございました。
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