自分に嘘をつくなとか綺麗事言うのやめろ
自分にも人にも嘘ついてその場がどうにか楽しくなれば、取り繕えれば、自分なんて一番に犠牲にするし、それ以外の方法を試したことがない。
そんなことをしていたら誰にも好かれることもなく、誰にも嫌われることもなく、それはそれである意味平和な人生になってきた気がする。
悲しいことも嬉しいことも誰とも分かち合うことなく眠りにつくことだって、私には耐えられる。
だってもう私は30歳になる、大人だから。
30歳になるって思ったほど大きな節目ではなくて、でも一歩前に進むにもなにが正解かってすごく考えちゃって、本当に毎日見えない何かと闘っている感じがする。
29歳の今のこの気持ち、何かに似てると思ったけど思い出した。JKのときだ。
JKはJKブランドがあることをまわりが思うより自分で強く認識しているから、これは今だけなんだ。という恐怖にみんな結構怯えていた。
JKである自分たちがJKであることにいちばんこだわっていたと思う。
もうすぐ30になるこの気持ち、その時の精神状態に似てる気がするよ。未来に対する期待がないから別物な気もするけど。
20代終わるのこわい。
きっとみんな、もしかしたらもう一生会えないかも知れないけど、生きてりゃまた会えるかもしれないしまた会いたいかもしれない人っているよね。
みんなどこに行っちゃったんだろうね。
この先、一生投稿することはないであろう、自分の死骸みたいなFacebookをぼーっと眺めて、なんとなく自分の人生に一旦区切りをつけている。勝手にね。
この子もあの子もきっと一瞬ぐらい同じ気持ちになってるはずだ。
みんななにしてるんだろうね。
みんなどこに行っちゃったんだろうね。
俺は野球選手になるから君はバンドで売れる夢叶えてね。東京ドームで会おうぜ!なんて言ってきた君は結局野球選手になれなくて、私も東京ドームなんてほど遠い落ちこぼれで、きっともう会うこともないんだろうけど、もうずっと違う時間を生きて、全然違う景色を見て、全然違う社会で生きてる。
なんで君は野球選手になれなかったんだろう。
なんで私は音楽で飯を食えなかったんだろう。
君が好きだった杉内はもう引退したよ。
私が好きだったバンドはもう解散してどこかで普通のおじいちゃんをやってるよ。
こうやってなんとなく大人になる。
これでいいんだよ。