色降る夜、それを消す朝

私にとって5回目のダービーがやってきた

さっそくだが、
私が人生ではじめて買ったダービー馬券を紹介するぜぇ!!

これは1日中ビジネス講座で新宿モノリスビルかなんかに缶詰めになってた土曜日の昼休みに、新宿WINSで前日発売で買った馬券。
(カメラロールに残ってた)

競馬の入門が大井だった私は当時、中央競馬のことはよくわからなかったわけよ。

だけど、マカヒキとサトノダイヤモンドとリオンディーズだけは知ってたの。
2016年クラシック。

その中でも、"マカヒキ"に惚れた。

皐月賞は人にそそのかされてサトノダイヤモンドの単勝を買ってしまったけど、マカヒキがどうしても自分の中でひっかかってた。

名前も走り方も馬体も。

一発で、「あ、好きだ。」って。

(マカヒキみたいな人が現れたらいいのにねw)

ダービー当日。
もちろん大井競馬場以外の競馬場の行き方がわからなかったのでテレビ観戦。

ぶっちゃけまだ競馬始めたばっかりの私は勝負服も帽子の色も全然知らなかったの。
いま考えれば信じられないんだけど。

スタートして第一コーナーですでにマカヒキを見失った。
そこからはもうレースっていう時間の流れを目で追うしかなくて。

最後の直線、「私のマカヒキはどこ?いない?だめなの…?負けちゃうの…?」って思ったら、実況でマカヒキの名前が呼ばれた。

残り300mでやっと、やっとマカヒキを見つけた。

そっから、何かがぶっ壊れたかのように、
マカヒキ!マカヒキ!って叫びまくった。

自分が好きになった馬がダービー馬になった瞬間、頭が真っ白になって涙がこみ上げてきた。

マカヒキが、ダービー馬になった。

この出来事が
競馬と私の距離を一気に縮めた。

それからは毎年毎年ダービーデーは競馬場にいる。
毎年毎年この2016年のダービーのことを思い出しながら。

今でも当たり前にマカヒキが大好き。

こんなに心が激しく揺さぶれて、生きる希望を与えてくれる競馬に近づけてくれたのは間違いなくマカヒキ。
マカヒキがいなかったら今日こんなことをここに書いてなかった。

ダービーはやっぱり特別。
こんなにウキウキする日なんてあるもんじゃない。
競馬とかいうこんなに楽しいもの知らない人って人生損してるよ〜かわいそうだな〜なんて思っちゃうくらい。

でも、やっぱり今年はちょっと違う。
淡々としてる自分がいる。

でも、こんなダービーもいいのかなって思った。

だって、何かを楽しみにすると終わったときにひどい喪失感と虚無感と哀しみが襲ってくるから

もはや、物事って立ち上がったときにはすでに終わってるんだよなぁって思うようになった

たとえば、ライブのチケットを買ったとして、買った瞬間にライブに行くことと、ライブが終わることが同時に始まってるんだなって

そんな不毛なこと、いつから考えてしまうようになったんだろう

だとしても楽しみなことがないと生きる意味なんてない

でもそのたびにその楽しみは終わる

死ぬまできっとそんなことを繰り返すんだ。

明日はダービー。

◎サリオス

私は一途だから簡単にひとりの男を諦めたりしない!
サリオスが好き!

好きな馬を信じるのみ!!!!!

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