【イベントレポート】Jウェルネス研究セミナー31回 × ZAKONE Night Vol.17
こんにちは!ライターの川邊です。
私たちZAKONE(ザコネ)は、睡眠業界を盛り上げたい企業や個人をつなぐコミュニティです。
そして月に1回開催される「ZAKONE Night」では、睡眠に関する学びや情報交換を実施し、ZAKONE参画企業は無料で参加できます。
本記事では『Jウェルネス研究セミナー31回×ZAKONE Night Vol.17 at ARCH & online』のイベント模様をレビューします!
今回のテーマは”森林活動とウェルネスを考える”。森林を切り口に睡眠やウェルネスとの関係性を紐解きます。
豪華なゲストをお招きした本イベントは、参加者総数90名以上と大盛況。どんな話が繰り広げられたか、ぜひ記事をチェックしてみてくださいね!
★ZAKONE へ参画希望の方は、以下「お問い合わせフォーム」のリンクからお申し込みください Zzz
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第1部
「森林サービス産業」への現在の取り組みとこれから目指す姿(林野庁森林整備部森林利用課山村振興・緑化推進室長 諏訪 幹夫 様)
まず、第1部では林野庁の諏訪室長より、森林サービス産業の現状についてお話いただきました。
実は日本の国土の7割弱は森で、これはOECD加盟国の森林率でも3位にあたるほどだそうです。
さらに、日本は沖縄のヤンバルの山や中部山岳地帯のように、全国各地に多様な森が存在し、これは世界的にみても大きな特徴といえます。
一方で「森林と生活に関する世論調査」(令和5年10月〜11月調査)では、成人回答者*の約5割が過去1年間で1度も森林に行っていないことが明らかに。(*…18歳以上の対象者 1,624人)
ですが回答者の約8割は「日常生活の中で、散策やウォーキング等森林で何らかの活動を行いたい」と答えていることから、森林内での活動については潜在的なニーズがあると推察されます。
実際、コロナ禍を経て森林空間に興味を持つ人も増え、地域での森林体験プログラムが増加傾向にあるのも事実です。
さらに森林散策が心身の健康づくりに与える効果として、
「メンタルヘルスの不良率の割合が有意に低くなった」
「ストレス対処力が低い人の割合が増えた」
といった研究事例もあります。
そのため、健康経営の観点でも若手層社員や役員向け研修の他、従業員の家族向けに森林体験アクティビティを実施する企業事例もあるそうです。
また林野庁では(公社)国土緑化推進機構と連携し、森林サービス産業に取り組む山村地域を「森林サービス産業推進地域」として紹介しています。
登録市町村は北海道から九州まで、全国52箇所!豊かな自然を活かしたネイチャーアクティビティや企業研修・福利厚生の受け入れ実施等が広がっています。
人と地域が繋がり、元気になることを目ざして活動を続ける林野庁。
今後の活動に興味がある方は、ぜひ林野庁 HPをチェックしてくださいね!
第2部
「睡眠と森林」「サウナと森林」のプレゼンディスカッション
そして第2部は「睡眠と森林」「サウナと森林」についてのプレゼンディスカッション。
まずは一般社団法人 Jウエルネス振興会 江渕様より、イントロダクションがございました。
Jウェルネス振興会は、日本には日本人が考える以上の“ウェルネス”な魅力が溢れているのではないか、という着想の元、2021年4月に立ちあがりました。
“ウェルネス”は100人いれば100通りあるため、個別化が非常に重要視されています。その一つの要素として、森林活動も注目されているのです。
「森林 × sleep」「Sauna × sleep」(ZAKONE 事務局 佐々木 翠)
そしてZAKONE 事務局 佐々木 翠からは、本日のテーマである「森林」や「サウナ」と「睡眠」の相乗効果をレクチャー。
まず「森林 × 睡眠」としては、森林の香りや森林ツーリズムが睡眠にどのような影響を与えるのか、各企業で検証や取り組みがされている状況です。
また「サウナ×睡眠」では、就寝90分前にサウナに入ることは心部体温を上げる意味でも有効とされ、現在ZAKONEでは日本サウナ学会とともに、快眠につながるサウナの入り方について検証を進めています。
実際にドーミーインホテルで検証された「サウナ浴が睡眠に与える影響」についてのレポートは、こちらの記事をチェックしてみてくださいね!
「林地未利用資源を活用した森林ウェルネス事業」クリアフォレストについて(エステー株式会社R&D本部 兼 日本かおり研究所株式会社 代表取締役社長 奥平 壮臨 様)
そんな中、森林の香りに関する研究に取り組まれているのがエステー株式会社R&D本部の奥平様です。
株式会社エステーは2027年中期計画として「日用品メーカーからウェルネスカンパニー」を掲げ、中長期的な成長テーマを「かおり × ウェルネス × グローバル」としています。
その中でも、奥平様は森の香りを生活に活かす”クリアフォレスト事業”を推進しています。
2007年から「森はなぜ空気がキレイなのか?」の研究を開始し、日本中の森を調査したところ、北海道のトドマツに高い大気汚染浄化作用があることがわかりました。
さらに、トドマツの香り成分の検証結果としては以下が挙げられ、他にも様々な検証や社会実装に向けた取り組みが促進されています。
「サウナ × 森林」の可能性(JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE 共同代表 兼 日本航空株式会社 岡本 昂之 様)
そして「サウナを好きになり、気づいたら森に行く機会が増えていた」とお話しされたのはJAPAN SAUNA-BU ALLIANCE(以下:JSA)共同代表であり、日本航空株式会社の岡本様です。
岡本様からは改めてサウナの魅力と「サウナ × 森林」の可能性を語っていただきました。
まず、サウナ・水風呂・外気浴のサイクルは発汗作用だけでなく、自律神経作用や血行促進につながり、心身にポジティブな反応が起きるそうです。
さらにサウナ後は五感が研ぎ澄まされるので、そこに森林浴が加わることで「本来の感覚を取り戻すといった”人間性の回復”に繋がるのではないか」と岡本さんは仰います。
実際にJSA加盟企業40社・約125名が参加したサウナイベント「たきとサウナ」は森林の中でサウナに入り、まさに自然と一体化する体験ができたそうです。
また水着着用で楽しむサウナイベントはお互いの肩書きを気にせず、心身ともにポジティブな状態でコミュニケーションを取れるため、より質の高い交流が期待できます。
このようなサウナを通じた企業間交流に参加されたい方は、お気軽にJSAまでお問い合わせください!
〜 終わりに 〜
それぞれのプレゼンは時間が足りないほど盛りあがりました!
そして今回のように、お互いの活動を知ることで今後の共創に繋がる可能性も広がりますね。
次回のZAKONE Nightは6月24日に開催!
次回のZAKONE Nightは6月24日に開催!
「眠れない時間を価値にする」をテーマに(株)電通の登壇と、香川県のSleepツーリズム事例のご紹介を予定しています。どうぞお楽しみに!
Information
<ZAKONE HP>
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https://zakone.jp/
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