
友達が海外で同性婚した話
2020年6月22日、私の一番仲の良い友達が結婚しました。
彼は私の高校時代の男の子の後輩で、見た目が可愛い男の子でした。私に非常に懐いており、恋愛相談をされるようになりました。
内容としては、「年上の恋人とこういったメールがくるんだけど、どう思いますか」といったところでした。私は当時年上の女性目線の意見をするべきか?と思っていたので話していましたが、話しているうちに、「相手は男性だ」と告白されました。
私の感想は「私の今までの年上の女としてのアドバイスはどこに?!」でした。
お互いにいくつかの恋愛をしました。(私のほうが恋が多くて、冷めた目で見られて「人間の心がない」と何度も言いました笑)
私は何度か恋愛の中で、「私誰とも結婚せず一人で生きてくんだろうか・・」とおもったこともありましたが、そう考えると彼は「一人で生きていくことを決めている」んだと思うと、すごい人生だなと思いました。
彼が成人してしばらくして、カナダに2年ほど滞在して、2019年4月、日本に帰ってきて、「アメリカで結婚することになった」といいました。
その時の私の感想は「30になってもお互いに結婚相手がいなかったら結婚しようって言ってたのに!!!!!!!!!!」でした。笑
同じ2019年の冬、私は、初めての彼女ができました(それまでは男性としかお付き合いしたことがありませんでした)。
初めて女性と付き合った話は別にしておきますが、私は「なんで日本で同性婚ができないんだろう?」と考えるようになりました。周りの友達に聞いてみることにしました。以下実際の私の周りで聞いた意見です。
・出生率に影響するから
ストレートの人は、同性婚しかできなくなったら同性と結婚するわけではないと思うので、同性婚を認める理由にはならないと思います。
そもそも、子供を産めない夫婦もいますし、子供が持てないなら結婚するべきでない、という意見にニアリーイコールですよね・・。
・日本的でない
日本における同性愛の歴史は古くからありますし(衆道など・・)、古代ギリシャの少年愛さながらの寛容さです。
カトリックの価値観が多く根付いている北米のほうが同性愛は弾圧される傾向にあります。
「日本的でない」という意見を出すのは、昨今の海外の同性婚が認められている国に対して、「日本的でない」としているんだと思いますが、非常に曖昧な「日本」の価値観と言えます。
・LGBTQ、活動家が怖い
日本人的な感覚としてよくわかる。LGBTQの当事者じゃない人(あるいはそうと思い込んでいる人)で、「どちらかというと同性婚に反対」と言った意見の方だと思います。
では「同性婚を認めていない」、というのはLGBTQ当事者にとってどういうことなのか。
まず、親に紹介できません。泣かれる、怒鳴られるで済めば良い家庭もあるでしょうが、最悪絶縁もあり得ます。
職場で「早く結婚しなよ」と言われます。大事なパートナーと住んでいても、告白しなければ変わりません。
「お前ホモだろ」といった冗談などで、打ち明けることができない場合もあります。(ホモソーシャル)
ここまで読んで、自分には関係ない、と思っている人もいると思います。では、あなたの友達が全員異性愛者だと本当に思っていますか?大事な友人も、自分の家族も、もっと言えば両親ですら異性愛者とは限りません。
最後に一つ記事を紹介します。
2019年6月イギリスでレズビアンカップルが襲撃されました。
相手が「レズビアンカップルかどうか」ということは置いておいたとして暴行事件であることは間違い無いにせよ、例えば街いくレズビアンカップルに対して「変態」といった性趣向を揶揄するような発言があったとしたらどうでしょうか。
それは「差別」です。
アメリカに行った友人が、大事なパートナーと手を繋いで日本の街へ帰ってこれますように。