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ファッション「じゃない方」の自由進度、加賀にあり①
先日訪れた加賀市の一教室で、いや一学校から「子どもに委ねる学び」を貫く加賀市の底力に浸ってきた。
「マイスタイル学習」
相棒の藤井海250と一緒に、越中谷くんの教室見学して得た学びを紹介していく。
1 管理職の笑顔
管理職が笑顔で学校訪問を迎えてくれた。心からのありがとうを受け取る。後にわかるが、教室への来訪者が子どもたちをさらに育てることを知っているからだ。「非日常」の中での成功体験をもとにした成長を何度も見てきているのだろう。
加賀市の教育長が示した方針をどのように自校化していくかを、とびっきりの笑顔で話してくださる校長先生であった。聞けばラスト1年??来年度のこともワクワクしながら話していたあの活力はどこから来るんだ??
管理職が加賀市の「子どもに委ねる学び」にどっぷりと浸かっていた。教室見学の時も生徒が学びに夢中になっているの姿を一番喜んでいた。この姿勢が、あの笑顔が職員の教室改革の背中を押してくれてるんだろうなと感動した。
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2 国語
単元や授業デザインの詳細は越中谷くんが出版に向けて説明するnoteを書くって言うから省略。子どもたちの学びの姿と教師の関わりについて。
①個別最適の「前」に学びに向かう姿勢をつくる
学びに入れるか心配な子を見つけ、その近くに座った。もうこの時点で周りには今日の教材に名前を打ち込む子がいる。
そして授業開始前から彼も端末を立ち上げる。するとすぐに出てくる学びのコンパス。彼なりに今日の国語を何やるんかなってちゃんと考えてる。
授業が開始すると、越中谷くんから本時についての説明。めちゃ短い。一時間目にしっかり流れを掴ませているからできること。そのやり取りの中で気にかけてた生徒をしっかり巻き込んで学びの土台にしっかりあげる。
そこから「自分のめあて」をPadletに打ち込む。タイピングが超絶速い小学校6年生。「教科書のAさんの意見をしっかり読み取って、自分のアドバイスを書く」
あれ、彼もちゃんと今日の授業の意図を汲んだめあてを立てられてる。
藤井君も言ってるけれど、他の子も表の教科のめあても行動の裏のめあても両面からちゃんと見つめて書いている子がたくさんいた。
ファッション「じゃない方」の自由進度ここにあり。
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②国語 「型に当てはめて書いて終わり」にしない
自分の意見文を書き終えることがゴールじゃない。
「より良い」意見文を書く。そのためにできることは何かな?
「マイスタイル」を探し求める。
「進友」と表現する、学びを共に進める仲間と対話を進めながら。
越中谷くんはずっと鳥の目で教室見つめて学びの停滞ないか確認したり、Canva上で意見文の進み具合と中身を見てる
虫の目で対話に耳を傾けて、対話の中に入って子どもの考えを引き出す
子どもに関わる時間は短くてもしっかり目を配ってる。
教師が前でパソコン作業して委ねる学びとは別物。
四つの意見文を書くのだが、型にはめて書いて、とりあえず終わらせようという子はいない。
自分で納得するまで友達と話をして、書いたものをまた見せ合って。
粘り強く何度も書き直しながら時間をかけて一人で書き上げた意見文をやり切ったぞって先生に持っていく姿が愛おしい。
印象的だったのは、友達と対話して学びを得たら、自分一人になって、アドバイスをくれた子の成果物の意見文をクラウド上で読み返し、「あ〜」と呟いていた子。ICTの活用の仕方と対話の価値を両方知っている。
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うむ。多分一生書いていられるからここまで。
とりあえず「越中谷」という男がすごい。
加賀市はとんでもない自治体。
越中谷のタグ付けは危険。
ということで次回へ。