第2回 プランを作成する - TCC2を使って学ぶタスクシュート
タスクシュート認定トレーナーのZakkyです。
この連載では「TaskChute Cloud 2」をハンズオン形式で操作しながら、ツールの機能を把握するのと同時にタスクシュートの方法や考え方について学んでいきます。
タスクシュートが初めてという方でもツールの使い方から具体的な実行方法までを学習できる内容になっていますので、タスクシュートを身につけてあなたらしい豊かな時間を手に入れましょう!
前回はタスクの作成と実行の方法を学びました。
今回はプランの作成がテーマです。
タスクシュートにおける「プラン」とは
タスクシュートサイクルの図を見てみましょう。
「プラン」はタスクシュートサイクルの一番上にあり、「今日1日の予定タスク」と書いてあります。
タスクシュートのプランは1週間でも1ヶ月でも1年でもなく、1日の予定のことを指します。
タスクシュートの大きな特徴が「今日1日にフォーカスする」ことだからです。
もっと詳しく言うと「今日1日の予定しているタスクを実行する順番に上から並べたもの」がプランになります。
プランを作るときに重要なことが二つあります。
それは……
タスクの粒度は問わない
「実行する時刻」ではなく「実行する順番」を決める
の2つです。
タスクの粒度は問わない
プランに入れるタスクの粒度は揃える必要はありません。
1分で終わるタスクも1時間かかるタスクも同じようにプランに入れます。
中には「メガネを拭く」なんていう10秒で終わるようなタスクを入れている人もいます。
自分がやりやすい粒度でタスクは作れば良いので、どれくらいの単位をタスクにするのかは人それぞれです。
自分がしっくりくるタスクの粒度を探ってみてください。
「実行する時刻」ではなく「実行する順番」を決める
週間のスケジュール帳やGoogleカレンダーなどでは24時間のタイムラインがあり、タスクを入れるときには開始時間と終了時間を決める必要があります。
何時から何時まではこのタスクをやるというようにです。
タスクシュートでは何時から何時まで何をやるという時間割のようなプランは作りません。
開始時間は気にせず、行うべきタスクを順番に並べていきます。
もちろん、ミーティングなど決まった時間に開始するタスクもありますので、そのように時間が固定で決まっているタスクには開始予定時間を入れることもできます。
TCC2でプランを作成する
それではさっそくTCC2を使ってプランを作成してみましょう。
タスクシュートでは今日1日のプランを作成するので、前日ではなくその日の朝にプランを作成するのが良いでしょう。
前日にせっかく作っても当日の朝になってみたらやりたいことややるべきことが変わってしまっていたというのはよくあることです。
朝の時間がない場合は前日に作っておいてもいいですが、その場合は朝に一度プランを見直して必要に応じて調整するのが良いと思います。
1日のうちで必ず行うタスクを作る
まずは1日のうちで誰もが必ず行うタスクを4つ入れてみましょう。
その4つとは3回の食事と睡眠です。
タスクを適切なセクションに移動する
タスクを4つ作ったら適切なセクションに移動します。
セクションについて詳しくは次回に解説しますが、1日を適度な長さで区切ったものだと思ってください。
初期設定では以下のように1日が4つのセクションに区切られています。
Section1:0:00〜8:00
Section2:8:00〜12:00
Section3:12:00〜16:00
Section4:16:00〜0:00
例えば、朝食を8時から食べるのであれば、「朝食」のタスクをSection2に移動します。
移動の方法はいくつかありますが、一つ目の方法はタスクの左にある6点のドットアイコンをマウスでつかんで、ドラッグ&ドロップで移動できます。
二つ目の方法は、同じく6点のドットアイコンをクリックするとポップアップメニューが出てきますので、その中の「セクション」のドロップダウンから選択して移動することもできます。
すべてのタスクを各セクションに移動すると、このようになっていると思います。
各セクションに一つずつその日にやる予定のタスクを追加する
必ずやるタスク以外に午前、午後、夜にやる予定のタスクを一つずつ追加してみましょう。
これで合計7個のタスクが入った今日のプランが作成できました。
もっとたくさんのタスクを入れても良いですが、タスクシュートに慣れて習慣化するまではこれくらいの少ない数から始めるのがおすすめです。
タスクの削除
ちなみに間違えてタスクを作り過ぎてしまったというときは、タスクのメニューの一番下に「削除」のメニューがありますので、ここを選択すると削除できます。
TCC2でプランを実行する
今日1日のプランの作成ができたら、上から実行していきましょう。
開始時間は決めていませんので、そのタスクを始めたタイミングで開始ボタンを押します。
そのタスクを実行している間は次のタスクのことは忘れて、そのタスクに集中しましょう。
実行しているタスクが終わったら終了ボタンを押し、次に並んでいるタスクを確認します。
次のタスクを確認して開始したら開始ボタンを押します。
この繰り返しで1日を流れるように過ごしていくのが、タスクシュートのプランの実行になります。
タスクシュートのプランの効用
いまさらですがタスクシュートの「シュート」の意味を知っていますか?
サッカーのシュート(Shoot)ではなく「Chute」であまり見慣れない英単語かもしれませんが、「滑走斜面」「滑り台」という意味です。
朝から夜まで1日を滑り降りるようにタスクを実行しながら過ごしていく様子からこのように名付けられました。
1日で行うタスクを実行順に並べるだけで、開始時間で計画しないことによって何が起こるかというと、次のタスクのことを考えなくて済むようになります。
つまり、開始時間を決めて計画すると、次のタスクの開始時間までに今のタスクを終わらせなければならないという意識にどうしてもなります。
タイムリミットを決めることによって集中できるというメリットもあるかもしれませんが、今のタスクをやっている最中にも次のタスクのことを考えてしまい、今に集中できなくなるというデメリットもあります。
タスクシュートでは未来のことを意識し過ぎずに「今ココ」に集中するのが一番パフォーマンスが上がると考えます。
今のタスクだけに集中し、一つのタスクが終わってはじめて次のタスクに意識を向けて集中する。
その繰り返しで滑り台を滑り降りるように1日を過ごしてみると、想像以上の結果が「ログ」として残っていることに気づくでしょう。
まとめ
今回ははここまでです! お疲れ様でした。
今回のまとめです。
タスクシュートの「プラン」は今日1日で行う予定のタスクを実行順に並べたもののことです。
タスクの粒度を揃える必要はなく、どの粒度で作るかも人それぞれです。
タスクの開始時間と終了時間で計画せず実行順で計画し、タスクを実行する時間帯のセクションに配置します。
作ったプランを上から順に実行していくことで、今に集中し滑り台を滑り降りるようにスムーズな1日を過ごすことができるようになります。
【参考情報】
■ TaskChute Cloud 2公式サイト
TaskChute Cloud 2に関する情報がまとまっています。
■ ユタカジン 〜自分らしい時間的豊かさを追求するマガジン〜
タスクシュート認定トレーナーがそれぞれの時間的豊かさについて語るnoteマガジンです。
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TCC2開発者のjMatsuzakiさんと佐々木正吾さんの共著。
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先送り0の著者、jMatsuzakiさんと佐々木正吾さんによるPodcast。
タスクシュートの裏にある考え方について深掘りする学びの多い内容になっているのでお勧めです。