第5回 TCC2をスマホで使う - TCC2を使って学ぶタスクシュート
タスクシュート認定トレーナーのZakkyです。
この連載では「TaskChute Cloud 2」をハンズオン形式で操作しながら、ツールの機能を把握するのと同時にタスクシュートの方法や考え方について学んでいきます。
タスクシュートが初めてという方でもツールの使い方から具体的な実行方法までを学習できる内容になっていますので、タスクシュートを身につけてあなたらしい豊かな時間を手に入れましょう!
前回はルーチンについて学び、タスクシュートサイクルが回せるようになりました。
今回はTCCをスマホで使う方法についてがテーマです。
TaskChute Cloud2はスマホで使える?
TaskChute Cloud2を使い始めたユーザーの方からの質問で多いのが、TCC2にスマホアプリはありますか? というものです。
あるいは、TCC2はスマホで使えますか? という質問も多いです。
「TaskChute Cloud 1」や「たすくま」をスマホで使ってタスクシュートを実践していたユーザーの方にはそういうニーズがとくに高いかもしれません。
スマホは普段持ち歩いているので、タスクの開始・終了の記録を気がついたときにすぐできますし、ログを取るには便利ですからね。
まずスマホアプリはありますか? の回答としては、App Storeなどからインストールして使う形のiPhoneアプリ、Androidアプリは残念ながらまだありません。
今後開発の予定はあるらしいですが、まだ先になりそうです。
ですが諦めることはありません。
TCC2はスマホのブラウザで使えます!
スマホでTCC2を使ってタスクシュートをやりたいという方にはこの方法がおすすめです。
TCC2をスマホブラウザで使う方法
TCC2はブラウザがあれば使えるので、PCでもスマホでもどちらでも使えます。
どちらでも使えるのですが、PCとスマホでは画面のサイズが違いますのでPCの表示をそのままスマホで使おうとすると使いづらかったりします。
そこで役立つのが「ビュー」という機能です。
この「ビュー」はTCC2の目玉というべき新機能で応用範囲が広いのですが、まずはスマホ用に使うことを目的として「ビュー」の使い方を見てみましょう。
「ビュー」機能とは
「ビュー」は各タスクに表示する項目を変更したり、プランに表示するタスクをフィルターで絞り込んだりして、目的に合ったプランの表示状態を複数保存しておける機能です。
言葉で説明してもわかりにくいと思いますので、実際の画面を見ながら説明していきましょう。
ヘッダーのすぐ下にあるタブが「ビュー」の機能で、ビューの切り替えと追加、編集、削除が行えるようになっています。
デフォルトでは「Main」「Compact」「Calendar」の3種類が用意されていますので、それぞれ試しに切り替えて違いを見てみましょう。
Mainビュー
Mainビューは今まで使ってきた画面ですね。
タスク名やアイコン、見積もり時間、実績時間、開始・終了時間、プロジェクト、モード、タグと一つのタスクに表示している情報が多いビューになっています。
タスクの情報を詳しく見たり設定したりしたいという場合に適したビューです。
Compactビュー
Compactビューはタスクに表示する情報を絞って1行で表示しているので、一度に見えるタスクの数が多くできるのが特徴です。
タスクの情報は最小限にして、いっぺんに多くのタスクを把握するのに適したビューです。
Calendarビュー
CalendarビューはGoogleカレンダーのようにタスクを時系列で並べて表示できるビューです。
タスクシュートのプランは一日単位ですが、カレンダービューでは最大1週間を並べて見ることができます。
また、時系列で並んでいるので、プランの時に空いている時間がわかりやすくなりますし、ログを取っていない時間も一目瞭然です。
ビューをスマホ用にカスタマイズする
無料版ではビューは最大3つまでとなっていますので、Compactビューをスマホ用にカスタマイズしてみましょう。
有料版を使っている方は新しくスマホ用にビューを作るのもおすすめです。
Compactビューをスマホで見てみると、横幅が長いのでタスクの開始・終了時刻が画面外にはみ出してしまっています。
横スクロールすれば見られるのですが、これではちょっと使いづらいので横スクロールしなくても見られるように調整していきます。
まず、ビューの行の右端にある「ビューオプション」を開きます。
ビューオプションを開くと「リストの表示項目」の設定があり、1行目に「アイコン」「名前」「見積時間」「実績時間」「開始時間」「終了時間」が入っていて、2行目が空になっています。
1行目にすべての項目を表示して、2行目に何も表示しないことでスリムで項目数を多くする表示にできているわけです。
スマホの縦長の画面に収めるには横に並べる項目を少なくしたいので、1行目を「名前」だけにして、2行目に「開始予定時刻」「開始時刻」「終了時刻」の3項目を表示するようにしました。
ここではスマホでは次のタスクの開始時間を確認して、開始と終了のログを取ることに特化した設定にしています。
スマホでのタスクシュートの使い方によって人それぞれですのえ、表示する項目は工夫してみてください。
開始、終了のログを取ることに専念するために「タスク開始時のダイアログを表示」の設定もOFFにしました。
タスク開始時にリンクやノートがあるとダイアログが表示される機能があってタスクに関連する情報にアクセスするのに便利なのですが、逆に毎回表示されるのが邪魔だなと思ったらここでOFFしておくといいでしょう。
設定はリアルタイムで反映されますので「保存」などの操作は不要です。
タスクシュートの画面に戻ってみるとこのようになっていると思います。
さらに項目ごとに表示する横幅を調整することもできます。
ビューオプションの左に「リストの列幅調整」のボタンをタップします。
項目ごとの縦の区切り線をドラッグすることで、リストの各項目の横幅調整ができます。
これで画面に収まるように項目の幅を調整することができます。
横幅を調整して「適用」を押すとカスタマイズ完了です。
個人的には2行表示にすると実行ボタンのサイズが大きくなるのでタップで押しやすくなって使いやすく感じます。
この設定はあくまで一例ですので、使いながら最適な設定を探してみてください。
TCC2をアプリっぽく使う
ブラウザのタブではなくて、独立したアプリとして使いたいというニーズもあるかと思います。
TCC2はPWA(Progressive Web Apps)に対応しているので、ブラウザからホーム画面に追加すると、ブラウザとは別のアプリとして起動することができるようになります!
スマホでアプリとしてTCC2を使う
iPhoneの場合はオプションのメニューから「ホーム画面に追加」を選択します。
ホーム画面に追加されたアイコンからTCC2を起動すると、ブラウザとは別のアプリとして起動していることがわかります。
こうしておくとブラウザを起動してTCC2のタブを探すということをしなくて済むので、プランの確認やログの記録がクイックにできて便利です。
僕がiPhoneユーザーでAndroidを持っていないのでキャプチャが撮れないのですが、Androidでも同様にアプリ化する機能は使えますので試してみてください。
PCでもデスクトップアプリとしてTCC2を使う
PCのブラウザでもPWAとしてTCC2をインストールして使うことができます。
Chromeの場合はURLエリアの右にある「アプリケーションで開く」のメニューからアプリケーション化できます。
こうしておくとブラウザとは独立したデスクトップアプリとして利用することができるようになります。
ただし、Chromeを終了すると諸共にTCC2も終了してしまうので注意が必要です。
まとめ
TCC2はスマホブラウザでも問題なく利用できます。
ビュー機能はタスクの表示項目やフィルターなどカスタマイズした状態を保存し、切り替えてみることができる機能です。
スマホに最適化したビューを作ることでスマホでも快適にTCC2を使うことができます。
TCC2はPWAに対応しているので、独立したアプリのように利用することもできます。
【参考情報】
■ TaskChute Cloud 2公式サイト
TaskChute Cloud 2に関する情報がまとまっています。
■ ユタカジン 〜自分らしい時間的豊かさを追求するマガジン〜
タスクシュート認定トレーナーがそれぞれの時間的豊かさについて語るnoteマガジンです。
■ 先送り0 ー「今日もできなかった」から抜け出す[1日3分!」最強時間術
TCC2開発者のjMatsuzakiさんと佐々木正悟さんの共著。
さらにTCC2の利用クーポンまでついてタスクシュートについて学ぶのに最適な一冊です。
■ 3 ways
先送り0の著者、jMatsuzakiさんと佐々木正悟さんによるPodcast。
タスクシュートの裏にある考え方について深掘りする学びの多い内容になっているのでお勧めです。