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第3回 セクションを設定する - TCC2を使って学ぶタスクシュート

タスクシュート認定トレーナーのZakkyです。
この連載では「TaskChute Cloud 2」をハンズオン形式で操作しながら、ツールの機能を把握するのと同時にタスクシュートの方法や考え方について学んでいきます。
タスクシュートが初めてという方でもツールの使い方から具体的な実行方法までを学習できる内容になっていますので、タスクシュートを身につけてあなたらしい豊かな時間を手に入れましょう!

前回はプランを作成する方法を学びました。
今回はセクションがテーマです。


タスクシュートのセクションとは

プランの作成のときに「タスクを適切なセクションに移動しましょう」という説明をしたのですが、そもそもセクションってなんなのよ? というのは詳しく説明していませんでした。

セクションは1日を意味のある単位で区切ったもので、プランを立てるときのガイドになるものです。

プランを考えるのに1日は長すぎる

よくセクションについて例えられるのはビュッフェなどでよくある仕切り皿です。
出張などでビジネスホテルに泊まったときに朝食でよく見るやつですね。

ビュッフェの仕切り皿

大きなお皿一枚にたくさんの種類の料理を盛っていこうとすると、どれをどれくらいの量どこに盛ればいいのか迷ったり、つい食べきれない量を盛り付けてしまったりしませんか?
仕切り皿のように区切りがあって、そこに盛り付けられる量にも制限があると、おかずの種類で分類したりしてバランスよくちょうど良い量を取ってくることがやりやすくなります。

タスク管理でもこれと同じことが言えます。
今日1日で行うタスクを書き出して実行順に並べるのがタスクシュートのプランですが、多くのタスクを適切な実行順に並べたり、または実行する予定のタスクが今日1日に収まるのか、などを考えるのに1日24時間という長さで考えるのは複雑な作業になってしまいます。
プランを考えるのに1日という単位は長すぎるのです。

セクションに意味をつける

ビュッフェの仕切り皿に料理を盛り付けるとき、おかずの味付けで分けて別々に盛り付けますよね?
たいていの場合、醤油味とケチャップ味とかは混ざらないように別々にすると思います。
ここのエリアは醤油味の煮物、ここのエリアは揚げ物、その隣はスクランブルエッグとか。
セクションも同じように時間帯を区切ってみると、この時間帯のセクションはどんな時間というのがだいたい決まってきます。

タスクにはそれを実行する適切な時間帯がある

タスクシュートのプランではタスクを実行順に並べると説明しました。
では、そのタスクを実行する順番を適切に並べるにはどうしたらいいのでしょうか?
その答えはセクションにあります。

たくさんのタスクをいきなり実行順に並べ替えるのは難しいですが、あるタスクをどの時間帯にやった方が良さそうかと分類するのは比較的簡単にできるのではないでしょうか。
例えば「朝食」のタスクは当然「朝」のセクションに入ります。
また、午前中の早い時間には「集中力が必要なタスク」を行い、昼食後の眠くなりそうな時間は「手や体を動かすタスク」を行うなど、タスクを効率的に実行できる時間帯というものもあります。
セクションの意味とタスクの内容を関連づけて考えると仕分けもやりやすくなります。

セクションごとに実行するタスクを分類し、その後でセクション内でタスクの実行順を検討すると比較的簡単に適切な順番でタスクを並べることができるようになるのです。

TCC2でセクションを設定する

セクションについての理解が深まったところで、TCC2でのセクションの設定の方法を見ていきましょう。
左上の3本線のボタンをクリックするとサイドメニューが開きます。
このサイドメニューからタスクシュートの大きな項目である「タスクシュート(プラン)」「ルーチン」「セクション」の設定ができるようになっています。
今回はこのメニューの中から「ユーザー設定」と「セクション」を使っていきます。

1日の開始時間を設定する

まず初めに「ユーザー設定」を開いてください。
ユーザー設定の中に「時間設定」のエリアがあり、その中に「1日の開始時間」の設定があります。
セクションを区切るときに、一番上のセクションを何時開始にするかというのがここで設定できます。
一般的には起床時間を設定しておくのが使いやすいと思います。
この「1日の開始時間」はTCC2全体で共通で曜日ごとなど複数の設定はできませんので、その点は気をつけてください。

読者の中にはあまりいないかもしれませんが、海外在住の方はタイムゾーンを住んでいる地域に合わせておきましょう。

時間設定

セクションを設定する

次にサイドメニューから「セクション」を選んでセクションの画面を開いてください。
セクションの画面には設定したセクションのテンプレート一覧が表示されています。
初期設定では「default」のテンプレートが一つ表示されているはずです。

セクションのテンプレート一覧

テンプレートの内容を編集するには、右端の「アクション」の四角に右上矢印のアイコンボタンをクリックします。
クリックすると右から新しいエリアが開き、テンプレートで設定されている内容を確認、編集することができます。

セクションの詳細設定

この右から開いてくるエリアを「サイドピーク」と呼びます。
このサイドピークで詳細な設定ができたりノートを書いたりと、今後様々な場面で出てきますので「サイドピーク」という呼び名は覚えておいてください。

セクションの行をダブルクリックすると編集モードになりますので、「名前」「開始時間」「終了時間」を変更していきます。
セクションの数が足らない場合は、「セクション追加」ボタンから追加します。

セクションを設定し直した例

曜日などによってセクションの設定を分ける

セクションのテンプレートは「テンプレート追加」から複数作成することができます。
これを利用すると、例えば会社員など週末が休みという人であれば、平日と週末で異なるセクションの設定をすることができます。
セクションのテンプレートを適用する日を指定するには、サイクルの「毎日」となっているところをクリックするとプルダウンメニューが開きますので、そこでかなり細かく設定することができます。
自分の生活リズムに合わせてセクションを設定してみましょう。
セクションテンプレートの名前も用途に合わせて変えておくとわかりやすくなります。

適用する日のパターンを設定する

まとめ

今回ははここまでです! お疲れ様でした。
今回のまとめです。

  • セクションは1日を適度な長さで分けたもので、プランを作成するときのガイドになります。

  • タスクには実行するのに適切な時間帯があり、その適切な時間帯のセクションにタスクを振り分けるとプランを作りやすくなります。

  • TCC2ではメインメニューのセクションから設定を行うことができます。

  • セクションのテンプレートは複数作成することができるので、平日と週末など生活リズムの異なる複数の日に別々のセクションを適用することができます。

【参考情報】

■ TaskChute Cloud 2公式サイト
TaskChute Cloud 2に関する情報がまとまっています。

■ ユタカジン 〜自分らしい時間的豊かさを追求するマガジン〜
タスクシュート認定トレーナーがそれぞれの時間的豊かさについて語るnoteマガジンです。

■ 先送り0 ー「今日もできなかった」から抜け出す[1日3分!」最強時間術
TCC2開発者のjMatsuzakiさんと佐々木正吾さんの共著。
さらにTCC2の利用クーポンまでついてタスクシュートについて学ぶのに最適な一冊です。

■ 3 ways
先送り0の著者、jMatsuzakiさんと佐々木正吾さんによるPodcast。
タスクシュートの裏にある考え方について深掘りする学びの多い内容になっているのでお勧めです。

■ セクションの事例
セクションの区切り方の事例として、認定トレーナーのタナシンさんの記事が参考になりますのでおすすめです。


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