#123 高齢運転者の死亡事故数(2016/11/14)

このところ高齢者の運転による事故の報道を多く見かけますが、今日のざっくりは高齢運転者の交通事故についてです。

2016年の9月末までの高齢運転者(65歳以上)の死亡事故数は691件。死亡事故全体で2415件なので、その28.6%を占めています。

・高齢運転者の死亡事故数(〜9月末) ざっくり700件(全体の3割)

やっぱりそれなりの数になっています。10年前は760件でしたので9%ほど減少していますが、以後600〜700件あたりを上下していて、ほぼ横ばいといった感じです。(特に増えているわけではないんですね)死亡事故全体では4割ほど減少していますので、目立ってきているというところでしょうか。

一方で免許保有者10万人あたりの死亡事故で見てみると、高齢試運転者10万人あたりの死亡事故数は4.04件

・高齢免許保有者あたりの死亡事故 ざっくり4件

16歳から24歳までの死亡事故数が5.11件なのでそれに次ぐ高さとなっています。その他の年齢層は2件〜3件の間なので、高い数字ではありますが、そこまで高くはないかなという印象です。

高齢免許保有者あたりの死亡事故数を10年前、5年前と比べると

2006年 7.78件

2011年 5.02件

2016年 4.11件

48%ほど減少しています。(免許保有者数に対する死亡事故自体は大きく減少してるんですね)

10年間での減少率を世代別に見ると、40〜49歳が最も低く27%減(3.48→2.54件)となっています。

実際にどのぐらいの免許保有者がいるかというと、2015年時点の高齢免許保有者数は1710万人。全体の21%を占めています。

・高齢免許保有者 ざっくり1710万人(全体のざっくり21%)

2005年には977万人ほどでしたので、10年間で75%も増えていることになります。構成比も12.4%から20.8%に上がっています

警察庁では高齢免許保有者については75歳以上の方には講習予備検査の受検を必須にしたり、運転経歴証明書(運転できない身分証明書)への移行を促したりしていますが、この傾向はしばらく変わらないでしょうね。

Source:

警察庁 交通事故統計(平成28年9月末)

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001161063

警察庁 運転免許統計(平成27年版)(平成17年版)

https://www.npa.go.jp/toukei/menkyo/index.htm

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