#167 スポーツ関連ビジネス市場規模(2017/05/12)
私の仲間内で今週最も衝撃的なニュースだったアートスポーツの破産。スポーツが盛り上がっていると思われている中でとても衝撃的な出来事でした。ということで、今日はスポーツ関連ビジネスの市場規模についてざっくりしてみたいと思います。
少し古いのですが、2012年の名目国内スポーツ総生産(GDSP)から公営競技分を差し引いた金額を見てみると7兆725億300万円(GDP比1.49%)。2002年が8兆6739兆9500万円(GDP比1.74%)だったのでおよそ19%減少していることになります。
・国内スポーツ総生産 ざっくり7兆円(10年で20%減)
この内小売を見てみると2012年は1兆6670億4800万円。2002年が1兆9166億円なので-13%となっています。
・国内スポーツ総生産(小売)ざっくり1.7兆円(10年で13%減)
どちらも名目なので実質で比べるとそれぞれ-7.3%、-1.1%と減少幅は下がるのですが、それでもマイナスとなっています。なかなか厳しいですね。
スポーツ市場規模の推移を見る上で、日本生産性本部がまとめた余暇市場に占めるスポーツ市場規模(1986年〜2013年)をみてみると、ピークは1993年のおよそ6兆1360億円(バブルの頃ですね)。以後2010年ぐらいまで減少が続き4兆円ぐらいまで下がり、以後ほぼ横ばいで2013年には3兆9180億円となっています。
・スポーツ市場のピークは1993年ごろ。以後減少し2010年以降ほぼ横ばい
矢野経済研究所の調査によると
・2010年 1兆2863億円
・2012年 1兆2838億円
・2014年 1兆3559億円
・2016年 1兆3965億円
と1.3兆円ぐらいでほぼ横ばいですが、ここ数年は僅かですが増加傾向にあるようです。
ちなみに笹川スポーツ財団が各年で集計しているランニング人口(年1回以上ジョギング・ランニングをしたことのある人口)の推移を見てみると2016年は893万人。ピークは2012年の1009万人。2006年以降は順調に増加していたのですが、ここ4年で110万人ほど減少したことになります。
・ランニング人口 ざっくり890万人(4年で100万人減少)
2020年に向けて官民挙げてスポーツ振興に取り組んでいますが、なかなか道のりは険しそうですね。
明日は雨模様ですが日曜日はまたいい天気になりそうです。はりきってスポーツしちゃいましょ!
Source:
スポーツ産業の在り方・活性化に関する調査研究事業 - 経済産業省
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2014fy/001001.pdf
2020年を契機としたスポーツ産業の発展可能性および企業によるスポーツ支援 日本政策投資銀行
http://www.dbj.jp/pdf/investigate/etc/pdf/book1505_01.pdf
スポーツ用品国内市場規模(矢野経済研究所のリリース)
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1539.pdf
http://www.apalog.com/news/archive/3372
http://www.webleague.net/information/news/10208.html
http://www.lisalisa50.com/research20150422_23.html
笹川スポーツ財団 スポーツライフデータ 運動・スポーツ実施率の推移(種目別)
http://www.ssf.or.jp/research/sldata/tabid/381/Default.aspx