#171 ボクシングの世界チャンピオン(男性)(2017/05/22)
いやー、村田惜しかった。。。1995年の竹原以来のミドル級チャンピオンの誕生が期待されましたが、残念でしたね。この週末はこの試合以外にもボクシングの世界戦が何戦も行われていたようです。ご覧になった方も多かったのではないでしょうか。ということで、今日のざっくりはボクシングの世界チャンピオンについてです。(今回は男性ボクサーに限定しています。女性についてはまた別途)
まずは基本から。ボクシングの団体は多数あるのですが主要な団体は4つ。世界ボクシング協会(WBA)、世界ボクシング評議会(WBC)、国際ボクシング連盟(IBF),世界ボクシング機構(WBO)になります。
・主要ボクシング団体 4団体(WBC,WBA,IBF,WBO)
このところの世界戦は村田がWBA、井上がWBO、八重樫がIBF、比嘉、拳がWBCのチャンピオンシップでした。
階級の呼び名は団体によって多少異なるのですが、その体重制限は同じで105ポンド(47.64kg)以下〜200ポンド超(91.71kg超)まで17階級に分かれています。
・階級 17階級
BoxRecによると現在活動している世界のプロボクサー(男性)の数は21905名。そのうち日本人は1335人となっています。
・世界のプロボクサー ざっくり2.2万人(日本人1300人)
さて、チャンピオンについてですが、現在のチャンピオンは主要4団体で90人。そのうち複数団体のチャンピオンになっている選手はミドル級のTerence Crawford(WBC,WBO)とライトフェザー級のANDRE WARD(IBF,WBC)の2名になります。
・チャンピオン人数 92チャンピオン*(90人)
チャンピオンは90名もいるんですね。プロボクサー数が2.2万人程ですので、チャンピオンになれるのは0.4%という計算になります。(多いのか少ないのかわかりませんが。。。)
そのうち日本人は7名**となっていて、全員がスーパーバンタム級(122ポンド、55.35kg以下)以下の軽めのクラスで、ライトフライ級(108ポンド、48.99 Kg以下)は3人の日本人チャンピオンが誕生しています。
17階級×4団体なので最大でも68人なのでは?と気づかれた方もいらっしゃると思います。団体ごとにチャンピオン数をみてみると
・WBA 38チャンピオン
・WBC 19チャンピオン
・IBF 17チャンピオン
・WBO 18チャンピオン
IBFは各階級に1名のチャンピオン(わかりやすいですね)、WBOにはミドル級にチャンピオンと暫定チャンピオンの2名、WBCは1階級が空位で3階級に複数チャンピオン(暫定チャンピオン、名誉チャンピオン、ダイヤモンドチャンピオン***)が存在します。すごいのはWBA。WBAは4階級以外は複数チャンピオンが存在し、7つの階級に3名チャンピオンが存在します。
WBAのチャンピオンについてちょっと掘り下げてみると、WBAには現在5種類のチャンピオンがあり、それぞれ人数は以下の通りとなっています。
・World Champion 17名
・Super Champion 7名
・Unified Champion 2名
・Undisputed Champion 2名
・Interim Champion 10名
いわゆる正規のチャンピオンは17名。暫定チャンピオンが10名となっています。(これだけでも結構多いですね。)。Unifiedは統一王座というものですが、それ以外にもSuperとUndisputedというのがあります。SuperはWBAのチャンピオンシップコミッティがある条件(複数団体で王座になったもしくは5回以上防衛した場合といわれています)に合致した場合に指名する王座でこの王座に指名されるとWorld Championではなくり、他のボクサーから新たにWorld Championが選ばれることになります。
WBAのレギュレーションの中にはUndisputed Championの記述はなく、WBAのWebサイトの記述などからSupre Championと同様のコンセプトなのかなと推測されます。
おそらくWBAはChampionshipと銘打った試合を数多くできるというビジネス面のメリットを最大限に活かそうとした結果こうなったのかなぁと推測します。(しかし、わかりにくいですね。。。)
週明け月曜日。気合を入れていきましょう!
* 各団体のウェブサイトを参照していますが、週末の試合の結果はまだ反映されていないようです。
** 直近の試合結果を踏まえると日本人は6名
*** WBCのダイヤモンドチャンピオンについてはWBCのレギュレーションで“The WBC may award the Diamond Championship to recognize the most extraordinary and elite boxer in a division or as a special distinction” と述べられており、非凡で優れたボクサーに与えられるとされています。
Source:
WBA Current WBA Champions
http://www.wbaboxing.com/wba-champions#.WSIWfhOLSRs
WBC World Champions
http://wbcboxing.com/wbceng/component/content/article/2-uncategorised/2501-links-champions
IBF/USBA
http://www.ibfusbaregistration.com/ibfusba_02APR2014/index.php/about/champions
WBO OUR CHAMPIONS
http://www.wboboxing.com/our-champions/
BoxRec Boxers
http://boxrec.com/people