#184 花火（2017/07/21）

梅雨が開けたのかどうかよくわかりませんが、いよいよ夏という感じになってきましたね。夏といえばやっぱり花火。今週も鎌倉の花火大会が開かれていました。といことで、今日のざっくりは花火についてです。

花火は大きく打上花火と玩具花火にわけられ、2013年の生産量はそれぞれ47.5億円、12.5億円で合わせてざっくり60億円となっています。

・花火の生産量　60億円（打上47.5億、玩具12.5億円）

（あれ、それだけ？という感じでしょうか）2004年以降では2006年がピークで80億円ほど（打上60億円、玩具20億円）でしたが、打上花火は震災の年に44億円くらいまで落ち込みましたがやや持ち直し今の水準に、一方の玩具花火は年々減少してピークの6割まで落ちてきています。（製造事業所数は全国でおよそ100事業所。右肩下がりで減少していて、10年間でざっくり2割減っています）

都道府県別に見てみると2013年のTOP5は

1.新潟　7.1億円（15.0%）
2.長野　6.3億円（13.3%
3.静岡　4.1億円（8.5%）
4.愛知　3.1億円（6.6%）
5.秋田　3.0億円（6.4%）

新潟と長野が激しいTOP争いをしていて順位が毎年入れ替わる感じです。

国内の生産が減少傾向なのに対して輸入は増加傾向で2014年の輸入は17.5億円。国内生産が62.5億円だったので、国内生産と比べるとその28%程度になっています。（結構多いんですね）

・花火の輸入　ざっくり18億円（国内生産比 28%）

2011年から2015年の5年間で輸入元（金額ベース）でTOP5は中国、アメリカ、スペイン、インドネシア、ベトナム。数量ベースでは中国、インドネシア、タイ、ベトナム、スペインとなっています。（アメリカは単価が高いということですね）

一方、輸出は6600万円で、圧倒的な輸入超過と買っています。

・花火の輸出　ざっくり0.7 億円

花火大会も全国各地で開催されていますが、動員数が多いTOP5（2015年）を挙げてみると
1.江戸川区花火大会　　　139万人
2.天神祭奉納花火　　　　130万人
3.関門海峡花火大会　　　110万人
4.長岡まつり大花火大会　104万人
5.神宮外苑花火大会　　　100万人
以下、新潟まつり花火大会（98.4万人）、隅田川花火大会（96.3万人）、東京湾大華火祭（72万人）、大曲全国花火競技大会（71万人）、土浦全国花火競技大会（70万人(2014年））となっています。（やっぱり動員力がありますね。）

ちなみに打上げ花火数の多いTOP3は
1.諏訪湖祭湖上花火　　　　　　4万発
2.全国選抜長良川中日花火大会　3万発
3.古河花火大会　　　　　　　　2.5万発
3.袋井遠州の花火　　　　　　　2.5万発
となっています。（諏訪湖の花火、一度行きましたが真上に上がるので迫力満点でした）

花火大会の動員数を大会開催場所の都道府県別にみてみると
1.東京都　500万人
2.新潟県　202万人
3.大阪府　171万人
4.福岡県　150万人
5.栃木県　97万人
以下、愛知県（84万人）、山形県（71万人）、秋田県（71万人）、茨城県（55万人）、長野県（50万人）、宮城県（50万人）と続きます。新潟がNO.2なんですね。生産量もTOPですし、花火県と言ってもいいかもしません。

ちなみに花火の大きさと開く高さですが、玉の大きさで大体決まっていて10号玉（外径28.5cm、一尺玉ですね）で開かせる高さが300m（だいたい東京タワーの高さ）、開いた直径が280m、世界最大の花火40号玉（外径114cm、4尺玉）だと、開かせる高さが750m（スカイツリーとほぼ同じ高さですね）で開いた直径も750mとなります。
よく名前を聞くスターマインは2.5〜4号玉（外径6.9-11.5cm）で高さは80〜150m、開いた直径も50〜120mほどで、輸入品が主流となっているそうです。

日本では花火といえば夏の風物詩なのですが、以前ちょっとだけ住んでいたイギリスでは冬の風物詩。というのも夏は夜10時くらいまで明るいので花火は向かないんですね。。。。

今月も25日には福岡の天神祭奉納花火、29日には隅田川花火大会、8月には全国各所で花火大会が行われます。この夏もやっぱり一回ぐらいは見に行きたいですね。

ということで、よい週末を！

Source:
日本政策投資銀行　花火産業の成長戦略
http://www.dbj.jp/pdf/investigate/area/tohoku/pdf_all/tohoku1607_01.pdf
煙火協会　花火入門
http://www.hanabi-jpa.jp/data/booklet.html

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