#165 日本の美術市場規模(2017/05/01)
先週、世界の美術市場についてざっくりしましたが、今日のざっくりは日本の美術市場についてです。
おさらいですが、世界の美術市場の市場規模はざっくり450億ドル(およそ5兆円)
・世界の美術市場規模 ざっくり5兆円(450億ドル)
でした。これに含まれるのは美術品・アンティークの売買に係るものになります。これを踏まえた上で、日本の美術品市場の規模を見てみると、2431億円
・日本の美術品市場規模 ざっくり2400億円
世界の市場規模から見ると5%ほどということになります(出典が異なるのでご参考まで)
購入経路別に内訳を見てみると
・国内事業者から購入 2037億円
・ギャラリー 792億円
・百貨店 627億円
・アートフェア 176億円
・オークション 148億円
・国外事業者から購入 142億
・事業者以外からの購入 252億
となっています。世界的に見るとオークションが6割を占めているのですが、日本の場合国内事業者だけに絞ってみると7%ほどとなっていてまだまだオークションが少ないのがわかります。ギャラリーが3割、百貨店からが25%程とこの2つで全体の半分を超えています。百貨店というのが日本らしいですね。(国外事業者からの購入にはそれなりのオークションも含まれていると思いますが内訳がわからないので割愛します)
市場をもう少し大きく捉えて美術関連品と美術関連サービス(美術館などの入場料やアートプロジェクトなど)を含めた「アート産業」全体の市場規模は3341億円
・アート産業市場規模 ざっくり3300億円
他のコンテンツ産業の市場規模と比較すると
・アート産業 0.3兆円
・映画産業 0.2兆円
・ゲームソフト 0.2兆円
・コンサート入場料 0.3兆円
なので、映画、ゲームを上回り、コンサート入場料の市場規模とほぼ同じという市場規模になります。(異論もあるかと思いますが、ご参考まで。。。)
GWでお休みの方も多いかと思います。現在、国立新美術館では前衛の女王、草野彌生の企画展とアールヌーボーの旗手、ミュシャの企画展をやっています。行ってみられてはいかがでしょうか。(ミュシャは見に行きたいなぁ。。。)
新国立は普段は火曜日が定休日ですが、5/2はオープンしています!
Source:
一般社団法人 アート東京「日本のアート産業に関する市場レポート 2016」
https://st.gmocloud.com/presses.artfairtokyo.com/1487730666718
国立新美術館
http://www.nact.jp/