日本の有機野菜が安全とは思えない
下記note記事を見て書きます。
記事をしている部分は『』で括ります。
『通常スーパーなどで売られている「安価」な野菜から
「有機・自然栽培」などの極力農薬・化学肥料・除草剤を使われていない野菜へと切り替えて生活しています。』
スーパーで売られている最も安価な野菜に「有機・自然栽培」よりずっと良質な野菜があったり、「有機・自然栽培」として売られている野菜に安全性の低い味の悪い野菜があったりします。
野菜自体を見る様にして選んだ方が良いと思います。
岡本よりたか氏は全国的に知られた自然栽培農家さんです。
西村和雄さんは現役時代、京都大学農学部の研究者だった方です。初期の研究で関わった自然栽培農家さんから食べさせてもらった野菜の他とは全く違うおいしさから美味しい野菜を作る方法に関心を持ち退役後はそんな野菜の育て方などを指導されてます。畑雑誌への寄稿も多く単独の書籍も多数。有機栽培ではじめて自然栽培に変わる「ぐうたら農法」を提唱されています。
『大きな声で言えませんが、オーストラリアって正直あんまり野菜おいしくないんですよ。カボチャとかびっくりですよ。味無いし煮たら全部溶ける
(あくまで5年前の話です)』
今の日本の一般的な野菜はどんどんそうなってきています。有機JAS認証のついている野菜も含めて。
『「昔はな、農薬ガンガン使って、除草剤・害虫駆除剤とかバンバン使ってうちもやってたんよ。そしたらあるときから【作物が何やっても病気になるようになった。】どんだけ薬あげてもだめ。もう、まーったく効かんようになった。お手上げ状態。土が完全にダメになったと前代表の父が言ってたんだよねー」
これは、初めて聞いた話でした。』
実は非常に多いそうです。大産地全体で起こったりもしています。で、大根産地で別の野菜に切り替えたり。あるいは、農協が変えられそうな人に指導してもらったり。奇跡のりんごで有名になった木村秋則さんなんかJAに呼ばれて指導にいった先でそういう土壌を変える方法を提案(指導)したりされています。木村さんの著書や昔監修されていた雑誌などにも良く紹介されてます。
『有機栽培とは、「2年以上農薬を使わず、有機物を利用して土つくりをした健康な土で、化学肥料や化学農薬を使用せず作られる栽培方法」のことを指します。』
有機栽培で品質の低い野菜は肥料のやり過ぎが多いです。スーパーなど野菜小売店の処分品コーナーの野菜を見ると有機JAS野菜から水がでて腐ってたりします。肥料をやり過ぎてない野菜は腐らず枯れます。適肥・少肥・無施肥の野菜が良いです。多肥の有機JAS野菜より適肥で育てた普通の野菜の方が美味しく栄養価も高いです。野菜の種類に依っては農薬無使用だけど無農薬とは書いてないものも多いです。適肥・少肥なら農薬を使う必要がないからです。人参には農薬など不要とおっしゃる農家さんは多いのです。
『「まあ、うちがやらない理由としては、状況に左右されやすくて量が取れる確証がないから。ビジネスとしてももちろんだし、安全な食料を【供給】する責任を持ってやってるから、今年は全然ダメでした、じゃあいかんわけ。待っている人に届けて初めて仕事だと思ってる。」
確かに、、、、。』
自然栽培の方が環境変化には強いです。ちゃんとやれば。言い換えれば育つ年は少ない目で育たない年は他程は減らないのが自然栽培です。なのでより確実な供給をというなら自然栽培が良い。ただし、自然栽培ではできだすまで減る場合があるという事が問題です。
『自然栽培や無農薬栽培には有機栽培のように「基準がない」事が懸念点になることも。
例えば、自然栽培でも、栽培期間中無農薬無肥料栽培というものがあります。』
有機栽培も同じです。基準はあるけど基準を守ったからといって良いものができるという基準ではない。有機質肥料でも過剰施肥なら食べた者が体調を崩す様な野菜ができる場合もあります。品質の良い野菜ができる基準ではありません。実際、有機JAS認証マーク付いている野菜に低品質菜野菜は多いですし。自然栽培も商売上自然栽培と書いているが実際には全く違うというのもあります。生産者を見るか野菜を見るかが必要で栽培方法を見れば品質が期待できるというのは正しくないでしょう。同じ産地の有機栽培野菜でも生産者が違えば品質がまるで違うという場面も良く見ますし。
過剰施肥だろうという見た目で腐ってる野菜の生産者番号が同じだったという様な場面は少なくありません。良いものばかりな生産者番号もあります。
『玉ねぎ と 大根 だそうです。
玉ねぎに関しては大袈裟に書くと 皮 一 枚 に つ き 一 回 薬 が 使 わ れ て い る といわれるほどらしい!です。
(もちろん全ての玉ねぎがというわけではないです!)』
これ、ご存じないだけじゃないかな。ある有機栽培農家さんが何年にも渡って実験を繰り返されたそうです。その方の結論としては、ネギ類や稲科(とうもろこしなど)など単子葉植物は悪食作物で米糠で健康に良く育つ。殆どの作物は双子葉(双葉のでる)作物でグルメ作物だそう。油粕が合う。逆にすると途端に病気はでるは生育は悪くなるわだそう。単子葉のネギ類である玉ねぎは米糠と草木灰で育てると無農薬でも失敗がないそうです。
単子葉植物は非常に少ないので普通の双子葉植物と同じ育て方したらそうなります。単子葉植物は肥料を変えた方がずっと良いそうです。
大根に関しては無施肥が一番だそうです。栽培後半に差し掛かった頃米糠をほんの少し与えれば良いとか。
実際やって見るとすごく良い玉ねぎできますし、自然栽培的にやれば更に良くなります。川口由一さんのもとで自然栽培を勉強したという方が現代農業という雑誌に連載記事書いてた事があるのだけど、無施肥が品質は一番だけど無施肥だと小さくなるので米糠を与えるとお書きになっていました。窒素を含まない草木灰で根の肥大ははかれるし窒素を増やさない様に米糠を減らすと玉ねぎの質は良くなる。
他に何も与えず9カ月は十分腐らない美味しい玉ねぎができます(できました)。
『綺麗なものを求める人たちのためにたくさんの農薬が使われているのでしょう。
安価な大根の葉っぱは食べない方が良いかもしれませんね。』
人参と大根は肥料を減らせば綺麗なものができると無肥料で作られています。慣行栽培の農家さんでもそうされている方々がそれなりにいらっしゃる。ずっと肥料を入れている畑ではできるようになるまで時間がかかるのかも知れませんが。
『「まあ、だから、海外がどうのこうの言ってる人たちはちょっとナンセンスかなー。」』
ナンセンスな部分もあるかも知れないけどそうでない部分もある。種子消毒に浸透性農薬なんて云われる強い農薬を使って有機栽培というのは変じゃないかな。日本の市場では有機種子が限られているのが大きな問題。