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貸金庫盗難事件から思うIoT推進
某銀行で発生した貸金庫窃盗がニュースになっていますね。
三井住友銀行のホームページでは貸金庫に預ける事ができるものとして以下のものが挙げられています。
・重要書類(預金通帳、契約証書、有価証券 等)
・貴重品類(金、宝飾品、コレクション 等)
・思い出の品(家族のアルバム、思い出の手紙 等)
冒頭の事件への対策として銀行側の管理体制を強化すると発表されていますが、IoTの推進やマイナンバーカードの活用により、人の良心に委ねない、つまり、悪意を持った銀行員が居ても今回のような事例の発生防止をすることはできるのではないかと思ったので書いていきます。
※IoT・・・Internet of Thingsの略で、従来インターネットに接続されていなかったモノをインターネットに接続し、これまで有効活用できていなかった情報を活用していくような仕組みなどの文脈で使われることが多いです。
事件が発生した原因が以下の2点にあるとして自分なりに対応策を考えたいと思います。
①貸金庫の開閉状況が利用者に通知されない・記録に残らない
②本人不在でも貸金庫を開ける事が可能だった
③現物でしか保管できないモノがある
①に対しては、貸金庫が開けられたら利用者本人に自動通知される仕組みがあれば、他人が貸金庫を開けたときに利用者がおかしいと気づけるはずです。今だと銀行のネットバンキングで入金・出金があれば登録しているメールアドレスに通知がありますよね。その他にもインターネットサイトのマイページにログインしたら通知されるようなケースもあります。
②については、貸金庫の開閉を鍵で行っている、しかも、鍵の紛失に備えてスペアを銀行で保管しているという事でした(そのスペアを行員が使用したことで今回の犯行が可能だった)。"マイナンバーカードを端末にかざす"+"暗証番号入力"で開閉する仕様にすれば良いのではないかと。これにより、
・マイナンバーカードの写真により本人確認可能
・マイナンバーカードのICチップ読み取りによるカード自体の偽造防止(ICチップを偽造することはかなり難しいらしい)
・暗証番号入力により、別カードの使用防止・本人確認可能
と3段階のチェック機能が働きます。
③に対しては、宝飾品や思い出の品をデジタル化する事はできませんので、如何ともしがたいですね。ただ、まったくのゼロにする事はできなくとも、契約書や有価証券といったものは今後、電子化が進んでいくでしょうから貸金庫に預けないといけないモノというのはどんどん少なくなっていくのでしょう。
せっかく税金を投入してマイナンバーカードを導入したのだからいろんな場面で活用できれば良いですね。
では、また。