アダストリア(Adastria)採用動画【7DAYS ADASTRIA】をデコンしてみた
採用動画の事例集めで目に止まった
株式会社アダストリアの採用動画【7DAYS ADASTRIA】
少し前、2018年の採用動画ですが、とても素敵な採用動画なのでデコンしてみました。
働く7名の社員の1日をリアルに描いた7本のムービーで構成されています。
株式会社アダストリアとは、1953年設立の比較的老舗のアパレル会社。
連結:2,223億7,600万円売り上げの大手で、所有ブランドも、LOWRYS FARM、GLOBAL WORK、niko and…と、疎い私も知ってる名前ばかり。最近では公式WEBストア「.st(ドットエスティ)」で嵐の二宮さん起用のCMで有名ですね。
取り上げた上の動画では、支店エリアマネジャーの出勤前の朝の様子からスタートします。そこにはママとして、子供や夫の支度をする姿が描かれています。
子供を送ってからシーンが切り替わって、ファッションショーのランウェイをかっこよく歩くシーンに同画角で切り替わります。
ファッションとは?働くスタイルとは?強い思いのインタビューが後ろで流れています。ファッションに対する想いの要素が強い、素敵な言葉が並びます。
ランウェイでポーズをとったそのシーンで、また同画角から働いてる場所に切り替わり、働く上で大事にしている思いがメッセージで表示。
コーポレートスローガンがはいります。
さらに働いてるシーンがインサートされ、
最後に
これもコーポレートスローガンです。
働いている人にフォーカスして、働く人の思いを強く表現されている構成になってます。
他の6名も基本的に同じ構成なんですが、それぞれ個性のある方々。ただ、統一しているのが、社員がファッションショーのランウェイでかっこよくポージングをする構成と、「ファッションと人生を楽しみ、個性あふれる世界をつくる」「Play fashion!」というメッセージです。
デコンしてみます。
デコンとは?
デコンという聞きなれない言葉は、deconstruction(脱構築)を語源。
すでにあるCM、ポスター、コピー、サービスを見て、その顧客の課題、顕在ニーズ、潜在ニーズ、インサイト、戦略を妄想し勝手に分析するという、今、広告代理店やIT企業で流行っているデザイン思考のトレーニング手法です。
まずターゲットですが、もちろんファッション業界を志す人と言うことになります。ただ、その中でも、
会社のスローガンに共感してくれる人材
と設定されていることが予想されます。
ファッション業界を志す人にとって、共通しているのは当たり前ですが、ファッションが好き!と言う気持ち。
だからこそ、考えられる
顕在ニーズとして、
・どんな社員が働いているのか?
・どんなふうに働いているのか?
潜在ニーズは、
・一緒に働く人、働く人がかっこいいか?
・働いている人のスタイルは?(ファッションも含めた大きな意味)
であると考えます。
インサイトは、
・自分がその会社で働くことが「かっこいい」か?
勝手ながら、このインサイトにあるのではないでしょうか?と考えます。ここでいう「かっこいい」は、単に見た目ではありません。
ファッション=服 ではなく
ファッション=スタイル であり
服を売るだけじゃなく、そのスタイルを売る。
だからこそ、働いている社員もしっかり自分のスタイルをもっている
そんな会社が「かっこいい」のだ。
リアル社員が、朝のすっぴん寝癖シーンから、かっこよくランウェイを歩きポージングするとこまで、要求した構成。
本当だったらやりたくないですよね。
でも、会社として、この構成で真剣にリアル社員が参加してくれている。
このこと自体が、すでにそんなファッションについての熱い想いが伝わりますね。つまり
ファッション業界で働いている、
アダストリアで。
誇りを持って。
自分たちのスタイルで。
そんなかっこいい先輩の真剣なメッセージを感じさせる、
採用動画です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?